乖離する日米関係、接近する米中  オバマ発言は本当に防衛に有効か?  効果見えない「国賓訪日」、原因は常識の違い?


 

 

 

 

冒頭に埋め込んだつぶやきがおよそ米国のリベラル層の意見を汲み取るのにちょうどいいと思うけど、日本が(元の姿を滅びるまでの20年30年の間の大日本帝国と仮定して)保守回帰すると、必然的に起きる心理的な乖離をこれほど的確に示したものはないと思うね。

昔、日本が海外に娼館を建設して「からゆき」さんを送り出したわけだけど、経済的要因が人間の意志を圧倒的に上回り、性的自決権を思い切り踏みにじっている事実を最初は「娘子軍」と面白半分で茶化し、大正に至るまでの間に経済的に良くなったら今度は国辱と言い捨て、「更生が難しい」と海外に置き去りにしていた。

そしてその時代から戦争に至る。

 

こういう女性の人権の扱いなんて言うのは実にアジア的な考え方で、日本人の俺としては「善し悪しは別にしてそんなもんなんだよ」と思うけど、白人にそれは通用しない。

韓非子とマキャベリのニュアンスの違いだな。

安倍ぴょんが脱戦後レジームという先は「戦前回帰」と白人が認識している(事実そうなんだろうし)以上、心理的隔たりは拡大する一方なわけで、それは選挙で政治家が決められる国の政治家を相手にする以上避けられない問題だろう。

 

対中関係においては、貿易高世界一になった中国は心理的乖離を金の力で埋め合わせてしまったわけで、(個人的には空手形にしか見えない)口約束での日米安保発動がどこまであてになるかというのがずいぶん危ないものに見える。

本当に同じ血を流す覚悟があっての発言だったら、流鏑馬くらい一緒に見るもんだろう。

他の政府の昼食会の誘いなどもことごとく断っているわけで、残念ながらセキュリティダイアモンド構想の失敗が明らかになった今安部総理自身が日米関係の障害になりつつあるんだろう。

 

「あいつらは戦前回帰したがってるんだな」という認識が女性の人権を金科玉条にする連中を刺激し、バカにならない人数になったアジア系移民を刺激する。

そして彼らの主張をピントがずれた新参の日系移民が刺激し事実上正当化する。

 

数字を見れば明らかな話で、新参の日系人がアメリカで握っている政治的力なんかほとんど0に近いだろう。

古参の日系移民は強制収容という経験を経て故郷と密接な関係をもつことを基本的に拒絶し「日系アメリカ人」になっている。

彼らは古参の日系人社会への帰属心を示すことがあっても、日本への帰属心は示す可能性がない。

 

日米同盟とか、日中の領土問題とか、諸問題とは独立した問題でそろそろ日本人は精神的独立を迫られる時代になった。

民族自決主義者の言う「独立国への進歩」ってやつだ。

ところが痛みを当然伴う独立という作業から目を背けたまま、国民はイデオロギーゲームに興じている。

 

そしてその横でそいつらがあてにしている日米安保条約の有効性につく疑問符は日に日に数が増えていき、日中の戦力差は危険な水準を超えて差がつき続けている。

 

独立国を志向する以上、最終的には失敗した実績のついた旧来の大日本帝国と違う、なにか新しい日本のビジョンを打ち出せる政治家と、それを待望する国民こそが必要なんだろう。

ところがそういう国民が出てくる土壌はなく、したがってそういった政治家が輩出される要素もない。

今の日本で政治家になるってことは、余程の難行だな。

 

 

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冒頭のツイッターをまとめたものを見て思ったけど、
イデオロギーゲームのプレイヤー日本人は相当あほだな。
右翼も左翼も、同じ議場の中を俯瞰した議長からの位置を指すもので、
外国で別個の人種的自我を持った「形骸的日本人」相手に右翼も左翼もないわな。

 

 

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オバマ米大統領が24日に明治神宮を訪問した際、日本側が安倍晋三首相の同行を打診したところ、米側が日程上の都合などを理由に難色を示していたことが分かった。翌日からのオバマ氏の訪韓を前に、歴史認識問題に敏感な韓国を刺激しないよう配慮したとみられる。日米外交筋が28日、明らかにした。

【オバマ氏「人生で一番うまい」】日米首脳、肩寄せ合い「すし外交」

 明治神宮訪問は米側の希望で実現し、オバマ氏は当日、境内で流鏑馬(やぶさめ)も鑑賞した。2002年に来日したブッシュ大統領(当時)も流鏑馬を鑑賞したが、このときは小泉純一郎首相(同)が一緒だった。



 首相は28日、妻の昭恵さんと明治神宮を参拝した。【福岡静哉】

via: <オバマ米大統領>明治神宮訪問、米側が安倍首相の同行断る (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

 

米大統領としては18年ぶりに実現したオバマ大統領の国賓訪問で日本のもてなしは手厚かった。「最大規模」という言葉がついてまわった。しかし、オバマ大統領は安倍晋三首相と一定の距離を保ち、温度差を感じさせた。

24日、皇居では天皇、皇后両陛下が主催する宮中晩餐会が開かれた。晩餐には「平成」という年号を使い始めた1989年以降最大の169人が出席した。天皇、皇后両陛下は、オバマ大統領に陶磁器の花びんなどをプレゼントした。国賓訪問に同行しなかったミシェル夫人のためにも宝石箱の贈り物を準備した。

一方、このようなもてなしにもオバマ大統領の態度は冷ややかだった。オバマ大統領は24日午前、安倍首相との首脳会談の後、別に昼食をとった。日本側は自然に昼食につながるよう首脳会談を準備したが、米国側から断られたのだ。

via: donga.com[Japanese donga]

 

 

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