水泡に帰すアベノミクス  文字通りただの水ぶくれ  臨界点超えた日本経済現場から崩壊、すべてのビジネスマンは統計数字でその実像注視すべき


4月1日から税率8%に引き上げられる消費税増税は、「三本の矢」による経済再生を最優先課題としてきた安倍晋三首相にとって試練といえる。年末には10%引き上げの判断を迫られることもあり、4月以降も景気浮揚の期待感を維持し続けられるかが勝負になり、中でも「第3の矢」である成長戦略を実行できるかどうかにかかっている。(産経新聞)

via: 消費税引き上げ問題 – Yahoo!ニュース

ワタミは27日、運営する居酒屋の1割となる60店を2014年度中に閉店すると発表した。昨年設置した外部の弁護士などによる有識者委員会が店舗の労働環境の改善を指摘していた。今後は閉店した店舗の人員をほかの店舗に振り分けて慢性的な人手不足を解消させる。外食産業では景気回復で人手不足が深刻だが、人手不足解消を理由とした閉鎖は珍しい。

 同社が昨年7月に設置した有識者委員会は1月にまとめた報告書で「所定労働時間を超える長時間労働が存在する」、「労働時間を正しく記録していなかったことがある。(労働者が)そのように指示されたことがある」などと指摘していた。

 ワタミはこれを受けて、居酒屋の大量閉店を決めた。閉店でパート・アルバイトを含む約770人の従業員を確保し、営業を続ける店舗に振り分ける。1店あたりの正社員の数も現状の1.66人から1.83人に引き上げる。同社は「店舗削減による業績への影響は精査中」としている。

 ほかにも店長職の場合、これまで会議や研修などに年間で275時間を費やしていたが140時間に削減する。またメンタルヘルス相談窓口や、コンプライアンス委員会も社内に常設する。

via: ワタミ、人手不足解消へ60店閉鎖 居酒屋の1割  :日本経済新聞

消費税引き上げとかアベノミクスとかもうええちゅうねん、ッて感じなんだけどついに国内経済も臨界点を超えたな、とワタミやすき家のニュースを見ていて思った。

どういう意味かってのは、昭和生まれの人には薄々ながら理解してもらえるんじゃないかと思うんだけど、設備産業で大きな設備を動かすもの、特に海運とかは目に見えて減っていって(昭和の海はマジで船だらけだった)、設備を使わない産業しか需要がないのが日本の近況。

必然的に金融か小売・外食以外に求人需要がなかったわけで、それは言い換えたら機械の代わりに人間使ってレバレッジ利かせる産業と、もともと優秀さに保証がある人間を採用する一流企業との格差が目に見えて広がっていってたってこと。

 

つまり、中間層の仕事や人間の代わりに設備を働かせる仕事が弱りきってるってことで、底辺の仕事に過重な負担がかかる構造に日本が国ぐるみでなっていたってわけで、設備の少なさと人間への無理な要求がついに臨界点を超えて今日に至った、と。

最初はあんまり意識しないでみていたんだけど、ワタミやすき家のニュースを見ていて、まるでシンクロニティを感じさせるようなタイミングに違和感を持って、海運とか突然暴落したくず鉄・粗鋼の値段を調べてみたんだけど、これは日本経済の構造自体がむちゃくちゃになってたってことだなと改めて痛感したね。

 

結局、海運の船の数と総トン数はほぼ50年前の水準に転落し切ってるわけで、それはつまり東日本大震災特需だの、東京五輪特需だのという屁理屈でごまかせないレベルまで弱りきってる日本経済の実像を表している。

わかりやすく言えば、地震で建物や構造物が壊れまくって、オリンピックのために建設する建物で資材がどんどん動かなきゃおかしい時期にくず鉄価格は時々急に下落するだけで全然上昇しようともせず、鋼材も動かない。当然粗鋼も値上がりせず、船も動いてない。

これは特需が載ってやっと値段が支えられているということか、それとも特需と普通の需要が合わさってもびくともしないほど生産超過になってるか、需要が発生しても消化する力がない弱体化が起きているかのどれかを表してるわけで、2万人以上も死ぬほどの災害が起きて、間を置かずにオリンピックが決まっても何の役にも立たないほど日本経済が弱りきってることを意味している。

(くず鉄の暴落は、在庫調整のためにくず鉄を運搬する船が支度できてないってことを指し示している。くず鉄の在庫と価格調整は最終的にリプレイスで実行する。)

 

そしてもうひとつ、恐ろしいことにその数字を掌握してるはずの政府がその現実を目にしながら、未だにものづくりだの品質が高い日本製品を輸出するだのと眠たいことをいっている現状。

50年前の運送力で50年後の今の社会を支えきるほどの収益が得られるとか本気で思ってるんだろうか。

ものづくりとか輸出というのは、最後は船で出来上がったものを海外に運んでいくってことを意味してるわけで、日本から運ぶものがない、50年前まで巻き戻されたから現状こうなってるってことだ。

 

そこまで厳しい現状で、50年分転落した産業に未だに死に金を注ぎ込み続けて、経団連の序列を見ても分かる通り人的産業をないがしろにし続けている。

つまり弱り切った経済の基礎体力(運送力)に頭の悪い資本家と政治家・官僚が合わさってインパール作戦みたいな地獄絵図を描いてるんじゃないかってことだ。

まぁ、ほんとに頭がいい資本家と官僚がいたら竹中なんかが大手を振って歩けるはずもないわけで、実情は明らかなんだけどな。

 

昨今、サービス業で労働環境が悪化してるって喧しく言われていたけど、これは設備に投資する力を失った日本産業が機械の代わりに人間に無理をさせることでその場しのぎを繰り返してきたってことの表れでもあって、生産性と付加価値の低い仕事を無能な奴が寄り集まって人海戦術と根性論でごまかしていたっていう実像の一面なんだろう。

使われてる方もどうもパッとしない感じのやつが多いわけで、お似合いといえばお似合いなのかもしれないけどな。

 

50年前の状況まで転落した設備を抱え込んで素晴らしい技術と高品質をわめきちらす資本家と官僚。

船もないくせに輸出を夢見る坊っちゃん政治家。

英語もフランス語も中国語も全然喋れないくせに労働条件を欧米と比較するサービス業の従業員。

 

無能って本当に恐ろしい。

「我々はアリのように働いている!」とみんな一様に叫んでいるけど、黒いアリが一生懸命働いたら立派なコロニーが出来て、白いアリが一生懸命働いたら大木が倒壊するってことがわからないらしい。

 

結論:一生懸命働いた結果地下鉄サリン事件で逮捕されて死刑になるやつもいれば、Googleを創業して巨万の富をもたらす奴もいる。一生懸命ってことが勲章になると思ったら大間違い。

 

 

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個人的には需要を消化しきれない弱体化に一票だけど、
需要を消化しきれない=中小企業という足腰の崩落を示してるわけで、
そこに政府予算をばらまいたら大資本の寡占化の一層の激化は必然。
つまり今後も貧富の格差はいっそう激しく進むと思う。
安倍ちゃんを支持すればするほど主な支持者層の浮かぶ目がなくなるってことだ。

 

 

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↓関連記事↓

 

 

 

 

東京湾からの運搬船が払底して急落した関東くず鉄相場

同時に衰退する海運力も露骨に示唆

鉄スクラップ(鋼スクラップ)価格
日刊市况通信社 資料より、単位:円/トン
月 日 北海道 東北 関東 中部 関西 中四国 九州 関東・中部・関西
三地区平均
平成26年
2月
30,500

31,500
30,000

31,000
30,500

32,500
32,500

33,000
33,000

34,500
33,500

34,500
34,500

35,500
32,000

33,300
1月 34,000

35,000
34,000

35,000
34,500

35,500
36,000

36,500
36,000

36,500
36,500

37,000
36,500

37,500
35,500

36,200
平成25年
12月
35,500

36,500
35,000

36,000
36,000

37,000
37,500

38,500
39,000

39,500
38,000

38,500
38,000

38,500
37,500

38,300
11月 36,000

37,000
36,000

37,000
37,000

38,000
37,500

38,500
38,500

40,000
38,000

39,000
38,000

39,000
37,700

38,800
10月 32,500

33,500
33,500

34,500
34,000

35,500
34,000

35,000
35,000

36,000
35,000

35,500
35,000

36,000
34,300

35,500
9月 32,500

33,500
32,500

33,500
33,000

34,000
32,500

33,500
33,000

34,500
34,000

34,500
34,000

34,500
32,800

34,000
8月 32,000

33,000
32,000

33,000
33,000

34,000
33,000

33,500
33,000

34,500
34,000
前後
34,000
前後
33,000

34,000

※平成25年8月~12月のデータは平成25年価格推移表と内容が重複。


 

鋼材市中実勢価格
鉄鋼新聞「鉄鋼市場価格」より、単位:円/トン
月 日 異形棒鋼
(ベースサイズ)
厚板
(16~25ミリ)
冷延薄板
(0.8ミリ)
等辺山形鋼
(6×50)
H形鋼
(200×100)
平成26年
2月
67,600

68,600
87,900

89,100
85,100

86,300
82,100

83,100
83,100

84,100
1月 67,000

68,000
87,600

88,900
84,900

86,000
81,700

82,700
82,700

83,700
平成25年
12月
66,900

67,900
87,400

88,700
84,700

85,900
81,000

82,000
81,900

82,900
11月 64,100

65,100
86,700

88,000
84,700

85,900
79,400

80,400
79,600

80,600
10月 62,100

63,100
86,600

87,900
84,700

85,900
77,600

78,600
78,000

79,000
9月 59,900

60,900
86,300

87,600
84,700

85,900
77,000

78,000
76,100

77,100
8月 59,000

60,000
86,000

87,300
84,300

85,600
74,900

75,900
74,100

75,100

(注)鋼材価格は7地区平均価格である。

via: 平成26年 価格推移表-マーケット情報|一般社団法人日本鉄リサイクル工業会ホームページ

※くず鉄は海外運搬・国内廻船で在庫と価格を調整

 

アベノミクス、○○特需 掛け声ばかりで実態伴わない好景気 実像は鉄が語る

(単位:1,000t)

粗鋼生産
年月 粗鋼
2010年 109,599
2011年 107,601
2012年 107,232
2013年 110,573
2009年度 96,448
2010年度 110,793
2011年度 106,462
2012年度 107,304
2012年 7月 9,251
2012年 8月 9,207
2012年 9月 8,802
2012年 10月 8,836
2012年 11月 8,505
2012年 12月 8,567
2013年 1月 8,863
2013年 2月 8,321
2013年 3月 9,453
2013年 4月 9,169
2013年 5月 9,625
2013年 6月 9,280
2013年 7月 9,291
2013年 8月 9,144
2013年 9月 9,289
2013年 10月 9,527
2013年 11月 9,273
2013年 12月 9,339

出所:経済産業省

via: 全国粗鋼生産詳細 | 日刊鉄鋼新聞

 

大震災特需、在庫調整が全く追いつかない一般の粗鋼需要減、特需の影見えず

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品種別鋼材価格推移

 

海運力は50年前と同程度、もはや経済成長への対応力自体を喪失しているのが日本経済の実像、勇ましいだけの掛け声の前に山積みの課題

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すき家騒動とは

フリーライターの赤木智弘氏が、すき家騒動を引き合いに出して、「サボタージュの価値」について再考する興味深い記事を書いていました。

 

すき家騒動は、

 

  • 1.バイトがすき家の期間限定新メニュー、牛すき鍋定食に関する愚痴をTwitterなどで垂れ流していた
  • 2.事前告知なしに、全国のすき家チェーン店が「パワーアップ工事」という名目で休業した

という2つの出来事が絡み合った騒動です。

 

すき家を経営しているゼンショーは、

 

  • 1.牛すき鍋を作るのにそんなに手間はかからないし営業に支障が出るはずがない
  • 2.パワーアップ工事は前々から計画していたもので、人員不足等が原因ではない

 

と主張しています。が…

via: 【すき家騒動】理不尽な労働をサボるのは正しい : キジトラ速報

 

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コメント

    • 迦陵頻伽
    • 2014年 3月 31日

    このままだと、地産地消できる地場産業しか生き残れない時代が来るような気がします。
    地場産業が発展するという意味でなく、輸出を前提とした産業が壊滅し、庶民が金を使えなくなることでサービス業が衰退していくような。
    そもそも輸出と言っても、海運が衰退しているだけじゃなくて、生産拠点はとっくに海外に移転していますし。
    そうなると中間層(←上場企業の余剰人員も含めて)が難民化するのかなあ・・・

    • gundari
    • 2014年 3月 31日

    @匿名

    今の日本で一番大きな経済政策の誤りは、経済政策を複雑化、つまり金儲けを難しい物にしてしまったことです。
    規制緩和でルールがなくなると、競争相手で網目が埋まって経路が複雑になる。
    金儲けやチャンスを単純化することで、単純労働やあまり賢くない人が勢いで金持ちになれる可能性ができてきますが、実はそれこそが国の勢いなんですよ。

    人権を無視してまで国家権力が横暴をふるう後進国に、なぜあんなに勢いがあるのか。
    海外進出やグローバリズムだけが敵というわけでもないんですね。

    規制緩和と、机の上しか知らない連中がフロンティアスピリットとジャパニーズ・ドリームを迷路の彼方に押しやった。

    • 迦陵頻伽
    • 2014年 4月 16日

    10年くらい前から大都市圏のコンビニではアルバイト確保が難しくなり、海外留学生の割合が増えていた。(学生の街京都でさえ)
    最近は地方のコンビニ・スーパーでもパート・アルバイトが求人をかけても全然集まらない状況。
    もう売上が落ちて潰れるか人手が集まらず回せずに潰れるかのチキンレースの状態で、雇う側も65歳以降の雇用に積極的にならないと延命は出来ない。

    • gundari
    • 2014年 4月 16日

    @匿名

    >雇う側も65歳以降の雇用に積極的にならないと延命は出来ない。

    私はそれも奏効しないと思います。
    なぜか。一億二千万人の増え続ける消費者の増え続ける消費にマッチした仕組みを、一億二千万人以下に減少し続ける人口と減り続ける消費者のニーズで支え続けるのは無理だし馬鹿げているからです。

    30年前と今で買い物がどれほど便利になったか。これが答えです。店の数が増えて必要な単純労働者の数が増えた。
    でも人口と売上は減少している、これが今です。

    そもそも、還暦も過ぎて仕事を続ける人生幸せですかね。
    人間は自分が幸せを感じて生きる欲求を持つ動物です。

    そういった本能に相反してまで社会システムを維持するとはとても思えません。なぜならアリではないんですから。

    本能や本質から目を背けたロジックは絶対に破綻します。

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