都構想否決　全国の意識高い系から叩かれる大阪市民

 

「都構想ノー」の一点だけで結束した自民・公明・民主・共産の反対派もいただけない。疲弊する地域を改善する処方箋、つまり、別の選択肢を市民に示さず、橋下維新への反撃に終始した。政治家として怠慢だったと言わざるを得ない。

　17日の記者会見で政界引退の意向を表明した橋下市長は、「大阪市民は最も政治行政に精通した市民だと思う」と語った。たしかに、今の日本で自分たちが住むまちの現状と未来について最も真剣に考えているのは、大阪市民であろう。行政にアレコレ要求するばかりの市民が減っていくことが、大阪再生への確実な一歩となるのではないだろうか。

via: 大阪都構想は消えても政令都市の「二重行政」は消えない （THE PAGE） – Yahoo!ニュース

 

大阪都構想否決で、いろんな意識高い系、特に東京の人が憤ってるね。

そういう人の特徴って「選挙に勝ったんだから従えよ」「それが民意だろ」と得意気にいうことで、なんで日頃自分が吹聴しているとおりに行動できないのか意味がわからない。

選挙に勝ったって事はそれが民意なんでしょ？

 

そもそもなんで大阪都構想は否決されたのか？

老若対決は間違っているという観点を今朝投稿したけど、もっと言えば橋下市長と維新の会の責任は重い。

 

はっきり言えば、市民からすればあんな程度の低い人材しか用意できない組織に、広域行政なんか任せたくないと思って当たり前だったってこと。

民間人校長から、地下鉄の関係者までまともな人間がどれほど来たの。

 

ああいうことを一個一個地道に成果を出して皆を納得させるか、維新の会が彗星のように登場した時に、勢いでショーとして政局を切り抜けるか、この二択でやれば負けてなかった。

自業自得です。

「私に相応しくない」と言い捨てた千葉元校長をみて維新の会の用意する人材に不安を抱かない市民なんかいないと思う。

 

大阪都構想自体は繰り返すけどよそ者だけど俺は賛成だった。

大阪の民間人校長は、言ってしまえば安倍内閣にとっての百田、籾井、曽野綾子だ。

日本中で人材は枯渇している。

 

そういう連中が口にする改革とやらの実態が白日の下に晒されるいい機会だったので、他人事として大阪が人柱になるのも悪く無いと思っていたから、賛成。

 

ソフトバンクはインド人を社長にして、生え抜きの腹心は国内事業の統括に振り向けた。

現実を政治的に可視化するまたとない機会だったけどね。

 

 

 

 

 

我々の血税を今後、大阪市には使って欲しくない

って、日本中の国民の大半が思ったはずだ。今回の結果で大阪市は日本の中で孤立してしまったと思う。もはや早く夕張市のように破綻してもらいたいくらいのレベル。破綻しても国税は１円たりとも使って欲しくない。これが日本国民の総意だと思います（民主党と共産党、社会党支持者除く）。マスコミは選挙前に大阪市民だけではなくほかの国民に「どう思ってるの」かを聞いた方が良かった。日本国民の大半が「大阪市、おかしいだろ」ということを突きつけていれば選挙結果は変わったように思う。

大阪市に住む意識の高い若者、稼いでも稼いでも上の世代に吸い上げられると感じている方は、とっとと見切りを付けて転居したほうがよいです。

 

via: 過去３年の大阪市役所の逮捕者総数57名!!!大阪市民以外は大阪市をどう見ているか | More Access! More Fun!

 

結局、大阪市民を責めている多くの人というのは、↑のような言葉をまき散らしているんじゃないかと思う。

でもこの言い分はおかしい。

「我々の血税を今後大阪市には使ってほしくない」というのはよくわかるけど、大阪市民は自分たちの血税の使い道を他人に決めてほしくないと思ってるはずだ。

 

つまり大阪市民は自分たちの金の使い道を自分で決めただけで何一つ間違ったことはやってない。

破綻する可能性なんかとっくに織り込んでいるし、それでババ抜きのババを引くのは彼ら自身だ。

彼らが選んだのはどうやって 死に至るかという経路の部分で、慣れ親しんだ大阪を眺めながら死にたいと言ってるのだからそれを責めることは誰にもできない。

 

つまり意識高い系の人も他人の金の話だから太っ腹なだけであって、本音の性質は結局自分たちが偶像化して責めている大阪人と一緒じゃないの？

「大阪のために血税使うな」という理屈なんかそのものずばりだよね。

「生活に困った人を助けよう」と言って弱者救済に大量に金を出した大阪市役所のほうがまだまともだよ。

 

大阪市にかぎらず、都構想が成立しようがどうしょうが、日本全国的に普遍的な問題は、変革するための人材がいないってことに集約される。

掛け値なしに維新の松井府知事と橋下市長は傑物だろう。

特に松井知事は人相を見ただけでただ者ではないってことがだれにでも分かるはずだ。

 

でも彼らが優秀だったとしても、組織が優秀でない限り改革はマイナスの方向の結果しか生まない。

竹中と小泉のコンビは改革者として優秀だったけど、それにシロアリのようにノンバンクや人材派遣会社が群がった結果どうなった？

 

地方はコンビニとパチンコ屋しか新規の商業建築は無くなった。

数々の自殺者を出して派遣会社とノンバンクが巨大化しただけ。

金融システムを先進化させると抜かして、今オリックスの主要事業は何なんだよ。

 

レンタカーに一番力入れてるオリックスを見て金融システムの最先端をどこから発見しろというのか。

 

そもそもこういう発言をしている多くの人が東京在住ってことに激しく不快感を感じるのは俺だけじゃないはずだ。

血税血税喚いてるけど、その税金の主な投資先は凹んでいるところの埋め合わせだろ。

大きく育った山にだけ上積みして、凹みを放置するとかそれ公共じゃないから。

 

奨学金にしたって、貧乏のせいで勉強を出来ない子や、大きく育ってくれれば社会の役に立ってくれそうな若者に出すものであって、金持ち世帯の学費軽減のために出すもんじゃないでしょ。

発想の根幹がおかしい。

 

この理屈を通すのであれば、大阪から法制度で移転を促した大阪本社の企業を大阪に返せば良い。

住友、伊藤忠、双日、三井、大証、UFJ。

返すの？まだ他にも山ほどあるんですが。

 

それやってからだったらいくらでも言えばいいんだけど。

消費者クレームじゃないんだから、何でもかんでも履歴を無視して思いつきを他人にぶつけるのやめろよ。

 

日本の病根ってまさにそこだから。

お前はお客様やスポンサーじゃない。

 

 

 

 

 

投票した人のうち、年金が貰える60歳以上の世代が、45.22%です。
まぁ、二人に一人が年金世代なわけです。

んで、年金世代の有権者の比率が約40%なんで、投票率がいくらあがっても、若者世代が、年金世代より投票が多くなることは無いんですよね。

ってことで、若い人たちはいくら頑張っても、日本が民主主義である限りは、選挙で勝つことは出来ません。
若者が選挙で勝ちたいんだったら、ほかの国に行って、市民権を取ったほうがよっぽど早いかもしれませんよ。。。と。

via: 嫌なら出ていくしかない、この国から。

 

結局のところ、都構想賛成派の俺が見ても、ワーワー言ってるほとんどの意識高い系はつまり感情論しか喋れてない。

つまり都構想の結末と人材不足は彼らが証明しているに等しいってことだ。

 

まず大阪の財政問題は、多すぎる公務員に絞り込まれる。

これは都構想と無関係に、市長と知事のコンビが責任をもって解決できる問題のはずで、7年半に及んで公務員をクビにするとか給料を半額にするとわめきまわって、結局は実現できなかったもので、仮に都構想と不可分のものなのであれば、維新の会が最強だった黎明期に都構想を成立させなかった判断のミスが責任の主要部分になる。

 

ほかに大阪の財政問題で大きな問題部分は、3点挙げられる。

 

大阪弱体化　３つの主要因

• 少子高齢化
• 企業本社の東京移転
• 貧困化

 

これらは大阪に限らず日本の地方全体が抱える病根のはずだ。

 

まず、少子高齢化を都構想が解決するんだろうか？

もし都構想が少子高齢化を解決するのであれば、東京の出生率は健全な数値でないとおかしい。

これについてこうしたことを喚いている意識高い系は返答する言葉があるの？

 

ないよね。

少子高齢化と都構想や二重行政は無関係だからだ。

それとも大阪市だけは都になった途端、皆が子作りに励み始めて出生率が3とか4になるんだろうか。

だとしたらその根拠を教えて欲しい。

 

企業の東京移転に都構想は関係するのだろうか？

ますます国家社会主義化する日本の経済体制で、中央官庁との密接な関係は無視できないものになっている。

 

特に銀行の本社は東京からは動かしようがない現在、大証と東証の併合で問題解決の芽は完全に摘み取られた。

金融監督庁の監督が年々強くなる金融業界において、東京に本社を置かないという選択肢はない。

多くの銀行取引を利用する企業にとって、銀行が全て進出している東京に本社を置く重要性は高く、こうした問題は大阪が都になろうが国になろうが鳥になろうが絶対に解決しない。

 

大阪都構想にだけはこれを解決する妙薬が盛り込まれていたのか？

制度的問題などで企業誘致を解決するとかいう声が大きいけど、じゃぁなんで手厚い補助を約束しているど田舎の工業団地は虫食いだらけなのか、誰か説明して欲しい。

制度が魅力的でも進出しないだけの理由はあるんじゃないのか。

 

そして財政の悪化にとどめを刺しているのが、そうした原因が輻輳して形になった貧困問題だろう。

 

殊に大阪の貧困問題は相当ひどい。

淀川を散歩して、藪を見れば意外な数の人達がかわいそうにテント生活をして、魚を釣って生きていることに気づくはずだ。

 

これらは企業の本社が移転して、現地採用扱いの給与体系に変えてしまった影響であるし、大阪の経済構造上、経済のフィジカル部分を担当し続けてきた結果、付加価値で食わなきゃいけなくなった現代社会において弱体化は著しい。

 

大阪都構想が実現したら、大阪の港湾エリアで荷役事業に手を出している企業や、町工場で金型を削っている企業が突然サイバーエージェントみたいな事業を展開し始めて、自社メディアをKDDIに何十億円で売却するようになるんだろうか？

馬鹿なことを言うのもいいかげんにしろよ。

 

そういう事業に対応できないレトロな属性の人材を使いまわして、大阪はあの巨大な街なりにそれなりによくやっている方だ。

一言で言えば巨大な夕張なのであって、炭鉱しか知らない街に閉山が襲いかかったような状況を行政制度の変更くらいで変えられるはずがない。

 

都構想の出口政策は最終的には公共投資しかなかった。

確かに事業を経営している松井知事は適任だっただろう。

でも同時にその出口政策を想像した上で、皆自分の街に新しく出来たバイパスや大きな橋の末路を思い出して欲しい。

 

少子高齢化、企業の移転、貧困。

 

この3つの問題がとどめを刺して、「道路ができても何も起きない」のが当たり前の国になってしまった。

高速道路が出来て肉屋の陳列が豊かになり、空港と橋ができて「トロ」が鮨屋のメニューに並んで驚いていたあの時代はもう通り過ぎだ。

 

まして、大阪で公共投資をして、和歌山や兵庫、奈良や京都の辺境とのアクセスを改善して何が起こると思っているのか？

 

ストロー効果で中身を吸いだされた和歌山や京都、兵庫が新しい大阪になるだけ。

今から地方が生き返りたかったら方法は2つしか無い。

 

海外から金を稼いで帰る企業を増加させるか、東京に持って行かれた税収を取り返すかだ。

 

今更制度を変えたところでいきなり出生率が逆転してなにもかも改善するような奇跡なんか起きない。

就職氷河期世代を見殺しにして、ダイエーが倒産した時代。

 

団塊JRが大人になるのを待って設備投資を積み増してきたすべての企業にトドメが刺され、日本の各地に明かりをともすはずだった彼らの家庭は消滅して、日本は解決に100年かけても足りないかもしれない不景気に突入した。

 

自分たちの子供の花嫁衣装を作るためにミシンを買ったお母さんはイオンのパートに追いやられ、息子に商売を譲り渡すつもりで体を張っていた親父さんは息子の世代とコンビニでトイレを掃除している。

彼らを誰がそんな境遇に追いやったのか？

感情論しか喋れない意識高い系だったろ。その時も「既得権益」とわめき続けていた。

 

自分たちが引き起こした結果を見てヒステリー起こすなよ。

人殺しが自分が殺した奴の死体を見てヒステリー起こすとかおかしいから。

 

意識高い人は、本ばかり読みすぎて甘いことを考え過ぎじゃないのか。

世の中舐めるのもいいかげんにしろ。