交渉にあたった外務省の当事者から直接聞いた？

田原氏は2009年4月25日未明にテレビ朝日系で放送された討論番組「朝まで生テレビ!」で、日本政府が、横田めぐみさんや有本恵子さんなどの拉致被害者が生存しているという前提で北朝鮮との交渉に臨んでいることに対して、

「ところが北朝鮮は繰り返し、『生きていない』と言っているわけ。外務省も生きていないことは分かっているわけ」

と指摘し。国内の鑑定で偽物だとされた遺骨について、「米国で再鑑定すべき」との持論を展開した。

この発言について、「家族会」「救う会」は、「確実な根拠も示さず被害者死亡説を公共の電波を使ってまき散らしたとすれば、著しい人命軽視であり、家族と多くの国民の気持ちを踏みにじるもの」と反発。田原氏とテレビ朝日に対して抗議文をファクスで送付した。

同日開かれた会見でも、家族会の増元照明事務局長は

「このままでは、田原氏の伝聞による『死亡説』が流され、定着することになりかねない。（死亡説の）根拠を示せるならば、示していただきたい」

などと訴えた。

via: 田原氏が唱える拉致被害者　「8人死亡説」の根拠 : J-CASTニュース

北朝鮮拉致問題で、生存に疑義を提示する政治家ってのは相当前から結構な数がいた。

これは超党派で居たわけで、条件として

・「生きていて何も問題なく生活している」

・「少々厳しい状態の人でも秘密を知らない」

のであればそういう人は経済援助を目当てにとっとと帰すはずだと。

では帰さないということの条件をまじめに考えると

・「今後の交渉の材料にするつもり」

・「様々な秘密を知りうる立場になってしまった」

・「既に死んでいる」

というのが挙げられるんだろう。

今の日本、この問題で公職者がそれを口にすることはタブーであって、「拉致という国家犯罪の犠牲者」に不謹慎極まりないというわけだ。

で、その日本の政治家及び、百田や籾井、櫻井や元谷みたいなみなし政治家たちは、「慰安婦問題で政府が強制連行に関与した証拠はない」と言ってるけど、拉致問題で北朝鮮政府が拉致を命令していた証拠は出てきたのだろうか？

「指示書などのハードエビデンスがない、従って強制連行はなかったのだ」と同じ口で言ってるが、そのようなものが見つかったのか、と。

国民全体が穿った話をすることをタブーにする拉致問題というのは、日本が抱えている第二次世界大戦の負の遺産を考える上で非常に貴重なケーススタディーといえるだろう。

重要なのは次の三点だ。

１：北朝鮮政府が拉致を指示したという命令書などのガチガチの物証はあるのか

２：拉致されたという人々は北朝鮮で普通に飯を食って生活できていたのではないか？

３：拉致という問題について将来北朝鮮を責める可能性は皆無なのか？

それぞれ慰安婦問題に置き換えたら非常に面白い齟齬が浮かんでくる。

１について、日本の自称タカ派、実質アホウヨのみなし政治家も含めた政治家、自称右翼のネトウヨは大体が「指示書などの具体的な命令の物証はあるのか」と言い張っている。

それがない限り日本政府は強制連行に関与したことにならないというらしい。

では今後北朝鮮でペレストロイカや体制転換が起こり文書が開放された時に、そういったものが出てこなかったら、拉致被害者は自分で日本から北朝鮮に出ていった身持ちの悪い日本人ということになるんだろうか？

誰がどう考えてもおかしいと思うけど何故か日本ではタカ派政治家やネット右翼になったらこの齟齬を無視できる神経になってしまうようだ。

２について、上記の人々は「慰安婦はあの貧乏な日本政府から高給をもらい豊富な食料で生活していた」と言い張っている。

「政府が関与していたと言ったってむしろあれはいい関与だった、悲劇の防止の為なのだ」らしい。

では餓死者が出ているという北朝鮮で、これといって栄養不足にもならず、普通に着るものもありテレビを見て暮らしていた拉致被害者も、同じような理屈が成立してしまうんじゃないだろうか？

北朝鮮政府の拉致被害者への関与はいい関与だったのか？

３について、「いつまで戦時中の話を蒸し返すんだよ」というのが日本人には非常に多いけど、ならば日本人は今から１５－２０年ほどしたらぴたっと拉致問題を口にするのをやめるんだろうか？

拉致問題は１９７０年代後半から発生している。仮にはじめの発生が１９７５年だとしたらもう３９年も経っているわけだ。

「時間が経てば問題はなくなるのだ、水に流せよ！」というのであれば、１のように物証もこれといって見つからず、飢えに苦しむ国で２のように食事を保証されたしってことで拉致問題を無かった事にするんだろうか？

現実には日本政府は多額の税を投入しながらいつまでも拉致問題に拘泥している。

水に流すというのであればまず自分が拉致被害者を見捨てることから始めないと何の説得力もないとは思わないんだろう。

時間が経てば経つほど強硬な主張と経済支援をちらつかせて必死で食い下がっている。それは何でなんやろね？

日本人は何故拉致問題にこだわり続けるのか？

数万人いたという慰安婦問題から比べたら些細な問題、とっとと忘れたほうがいいのではないか？理屈だけで言えば。

物証はない、自称拉致被害者が勝手に北朝鮮に行っただけ、飢えの国で飯まで保証してもらった身持ちの悪い日本人、いい加減で水に流せば

これを口にする日本人は居ない、彼らの日頃の言辞を当てはめれば皆そうなるはずなのに。

なぜか？

こういうことは理屈の問題でもなんでもなく、自分の隣人にあたるかもしれない人が居なくなったという恐怖への反発であり、治安を脅かされたことについての怒りであり、国家規模の力の前に無力だった個人の運命に対する憤りがあるからだ。

ところが拉致問題という形でお鉢が自分たちに廻ってきた途端、「証拠を出せ」「自分でパンツを脱いだんだろう」と顔を真赤にして喚き出す。

なら拉致被害者の人々を同じような糾弾の場に引きずり出されても文句は言えなくなるがそれでいいのか？

北朝鮮が先軍国家であり、単純に危険国家に指定されているからそういった場が設けられないだけの話で、将来的な見通しはわからないことを忘れてはいけない。

仮にそれが事実だった、確率が高い考証だったとしても不謹慎であるがゆえに口にしたらまずいことになる理屈がある。

それは拉致問題で失言する耄碌した政治家や識者をみてればだれだってわかるはずじゃないのか？

拉致問題という奇貨を抱えて、日本人は自分たちの言動を洗い直すチャンスを持っている。

人間は衣食足りて礼節を知り、傷を負い始めて痛みを知る。

自分勝手を通す前に他人の立場と気持ちを忖度することは痛みを知る者の義務であり覚えた礼節の第一章にあたるだろう。

それでもまだ屁理屈こねるのか？

ならば将来北朝鮮が屁理屈をこねても、大人しく話し合いのテーブルについてその勝手な無茶苦茶な理屈に耳を傾けるが良い。

立命居士の話を読んでコピペをやめれば開眼するかもしれないよ。

ワシントンの2つの大手研究所で、慰安婦問題をはじめとする日本の歴史認識をテーマとした大規模なシンポジウムが相次いで開かれた。

　どちらも、朝日新聞が「強制連行」説を誤報と認め、取り消した後の出来事である。だが両シンポジウムともに、韓国の駐米大使などが、従来の「強制連行があった」「日本軍によって20万人が性的奴隷にさせられた」という日本糾弾を繰り返した。米国側の関係者の一部もこれに同調し、期せずして日本非難の大合唱となった。日本政府を代表する声はいずれの集まりでも皆無であり、日本の対外発信の欠如を改めて印象づけた。

朝日新聞の訂正を認めない韓国

　米国の大手シンクタンク「ヘリテージ財団」が8月19日に開いた「歴史が北東アジアの将来の前進を阻む」と題する討論シンポジウムでは、日韓の歴史問題をめぐる摩擦が主題となった。全体会議の基調演説者は、米国駐在の韓国大使、安豪宋氏である。安大使はこの演説で以下のように日本を批判した。

・日韓関係が悪化しているのは、日本側の政治指導者が過去の事実を認めないためだ。

・特に慰安婦問題に関して、日本の政治指導者たちは過去に起きたことを公正かつ正直な方法で認めていない。過去の事実を否定することで問題を解決しようとしている。

・日本側が最近、慰安婦問題で河野談話の検証結果を発表したことは不当であり、これまでの日本政府の政策に反して日韓関係を悪化させている。

　安大使はさらに質疑応答で以下のように述べた。

via: 日本の「強制連行」叩きをやめない米韓連合 朝日新聞の大誤報撤回は国外で無視されている：JBpress(日本ビジネスプレス)

拉致被害者「とっくに死亡」＝石井一元議員が発言

時事通信 8月29日(金)20時50分配信

　政界を引退した民主党の石井一元自治相は29日、神戸市内で開いた自らの旭日大綬章記念パーティーで、北朝鮮による日本人拉致問題について「日本政府は（拉致被害者の）横田めぐみ（さん）その他を返せと騒ぎまくっているが、とっくに亡くなっている。違和感がある」と発言した。
　石井氏は、出席者に配布した「私の主張」と題した文書でも、「北朝鮮が一度死亡と発表した方々を改めて生存しているとする可能性は、とても低いのではないか」と指摘した。北朝鮮からの再調査報告を控えた時期だけに、関係者らの批判を招く可能性もありそうだ。
　記念パーティーには民主党の海江田万里代表も出席した。

via: 拉致被害者「とっくに死亡」＝石井一元議員が発言 （時事通信） – Yahoo!ニュース

軍荼利

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