新国立競技場、安藤忠雄氏が記者会見　引導を渡される森喜朗、高まる安倍総理辞任の可能性

安藤忠雄が記者会見を開いたけど、雲隠れして口をつぐんでいたのが突如表舞台に出て、好き放題放言し始めた現状。

安倍は安保法案の強行採決と引き換えで辞任するだろうと思ってたけど、どうやらその道筋も具体的オプションとして準備し始めたらしい。

今まで辞任するのに障害だったのは、森元総理の存在だった。

まだ安保法制のあとにもしたいことが幾つかは残っている状況で、隠居席に座って院政を敷いている人は思い切り邪魔だったはずだ。

森元総理が居なくなったらしんどい批判を受けながら総理として向かい風に当たるより、批判と無縁の席からやりたいことを実現できる。

今までなら安藤忠雄は口に戸を立てられてとてもこんな好き勝手な記者会見なんか出来ず、泥をかぶらされてほなサイナラだったろうけど、好き勝手記者会見できてる事実が森元のリジェクトを狙った官邸の意向を示唆している。

ひょっとしたら森元をリジェクトして「税金の無駄を防止しました」と自分の手柄にして支持率上昇を狙っているのかもしれない。

しかし結果には結びつかなさそうな博打で自分の後援者の首を差し出すとは思えず、今後キングメーカーとして院政を敷く方針に鞍替えした可能性のほうが高い気がする。

このまま森元の排除に成功した後、延長した国会の期日を消化したら、五分五分の確率で安倍ちゃんは辞任するだろう。

安倍辞任の可能性を補強しているのは、衆院を通過して成立が既定路線になった安保法案と、派遣法案や残業代0法案の成立だ。

考えてみればわかりやすい話だけど、その手の法案に賛意を示してこなかった一部の自民党議員以外は、今後安倍が居なくなったとしても、何をどう取り繕っても同じ穴のムジナとしか思われない。

萩生田光一とか大西議員が今後突如発言内容を翻したところでまともに相手にする国民が居るかといえば居ないわけで、もはや安倍が首相じゃなくなっても同じ路線を走り続けるしかない議員ばっかりになってるのが現実だ。

大多数のアンチ安倍は勘違いしているけど、政権を倒しても多くの自民党議員は手のひら返しは出来ない。

叩かれれば叩かれるほど意固地になって路線踏襲する。

この三法案は改憲したいという安倍の狙いの起点になるもので、「今の改憲」から逃げつつ先々に布石をした基本的なものだ。

具体的にはこの法案を成立させた後、実際に法を運用して関連法案を決めていってると、必ず「憲法が現状にそぐわない状況」が生まれてくる。

今みたいに別に誰も不都合を感じてないのを漫画で無理やりこじつけるのとわけが違う。

現実の法律と憲法が矛盾する状況を狙って成立させたわけで、システムとしての法のロジックが壊れてしまった。

日本人ほど現状追認の得意な国民も居ないわけで、現状がそうなってしまった場合改憲に流される可能性は非常に高いわけだ。

今まで「対案ガー」に踊らされてきた国民も、維新の党の対案を無視して採決した自民党を見て「ひょっとして数の拮抗がない状況で対案なんか出したって意味ないんじゃね」って気づいたかもしれないけど後の祭り。

議会制民主主義で、数で一定水準以上に数で劣ってしまった場合対案が受け入れられる余地はなく、全面反対か賛成かしか意味を持たないって事に気づかなかったのが馬鹿だった。

民主主義の危機を標榜する奴も、選挙での勝利を自分の勝利と思い込んでるキチガイも、民主主義を語りたかったらシステム面のロジックをまず理解するべきだったってことだ。

今経済界からは消極的な賛同しか得られてない安保法案にしたって、その運用が始まって業績に連動し始めたらあとは簡単で、利益追求のために積極的に改憲を後押しするに決まっている。

各界の実力者が三法案のどれかで利益を得始めた場合、現状の憲法が邪魔になる状況は想像に難くない。

現状さえ憲法の制約を超えさせたら、どうせあとから皆が付和雷同するというのが狙い筋なんだろう。

踏み絵さえ踏ませておけば、あとから方針に背いた議員も裏切り者のレッテルを貼れるし、元の踏み絵仲間が公認を取り消したりしてとどめを刺すはずだ。

「渇しても盗泉の水を飲まず」は重い言葉だったってことを今後自民党議員は思い知らされる気がする。

今回の記者会見を通じての予測が当たったとして、気になるのは新国立見直しが支持率にどうつながるのかという点だ。

これは国民の知能テストを兼ねた面白い社会実験だろう。

個人的には日本人は自分自身で思っているほど賢くないと思っているので、支持率は爆上げだと思うけど本当に上がるかどうか。

もしそれで本当に支持率が上がったら救いようがない馬鹿が主権者だってことが白日の下に曝される。

仮に安倍が辞任するとして、最後の仕事で支持率爆上げを実現してしまったら、安倍の院政もますます強力になるってことだ。

どこまで予想が当たるかは別にして、森元の引導というのはほぼ確実な線だろう。

例え今まで新国立関係で自民党が潤っていたとしても、森元総理に泥を全部おっかぶせて消えてもらったらしらばっくれて終わりだ。

森元も晩節につまらない錦を飾ろうとして自分から地雷原に踏み入ってしまった。

新国立がどうなったところで、安倍政策の負の側面が何も変わらないという単純な算数が出来る日本人がどのくらい居るか？

この間の解散総選挙でアベノミクスがどうしたを喚いていた国民、アメリカ議会での演説で英語の発音がどうしたとか、大成功だとか喚いていた国民の姿を見るに悪い方向の予想しか当たらない気がする。

多くの人は「議員歳費ガー」「税金の無駄ガー」と喚いているけど、議員歳費や新国立の建設費が０になっても何の役にも立たないという基本的な部分の算数ができてない。

議員権限の抜本的な改革（一定数の集団に拒否権を付与するとか）や、選挙制度の改革（公務員の国政選挙投票制限）の方が、弥縫策としての財政改革よりよっぽど優先していることがどうしても理解できないオツムなわけだ。

顔についていた鼻くそ相当の爺さんが一人消えて、パンツに茶色いシミが出来るイメージ。

鼻くそが取れて清潔になったと喜んでクソを漏らすようではキチガイなわけだが。

泥沼の上にビルは立たないというのが現実だってことを今後思い知らされ続けるんじゃないだろうか・・・

総工費が当初予定の１３００億円から大きく膨らんだことへの批判について、安藤氏は「公開で徹底的に討論するべきだ」とした上で、ハディド氏の案については「人間を選んだわけでもある。これは国際協約。残してほしい」と述べ、現行計画をもとに費用削減を検討すべきだと主張した。

　その一方で、「アイデアのコンペであり、徹底したコストの議論にはなっていなかった」とも認めた。

　新国立競技場については文部科学省が６月末、２本のアーチを残すなどハディド氏のデザインを基にした総工費２５２０億円の建設計画を打ち出した。だが総工費が当初の予定から２倍近くに跳ね上がったことから見直しを求める声が相次ぎ、安倍政権内でも１２年の国際コンペの際に検討された別の計画に変更する案などが浮上している。

 

via: 安藤忠雄氏「工費増、私も聞きたい」　新国立競技場：朝日新聞デジタル

軍荼利

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