ファミマに対して沈黙を守るマスコミ、報道しない原因と日本の財界
ファミマ不正疑惑で記事を書いたけど、ファミマ問題というのは戦後の日本社会の象徴ということの出来る典型的事例だろう。
普遍的に同じような構造の問題が社会に蔓延していて、今回マスコミが報道しないのは別に大口広告主だから、というのではない。
ファミマより大口の広告主であるパチンコ屋とかサラ金がどれだけ叩かれてきただろうか?
脱税から出資法違反までさんざん袋叩きにされてきたし、西武だって堤さん時代は情け容赦なく徹底的に叩かれてきた現実がある。
なぜ彼らは報道によって叩かれたか?
当時、叩かれていた彼らはオーナーによって支配されていた。
叩かれなくなった今、オーナーは不在になった。
ファミマはなぜ叩かれない?
なぜならマスコミの経営は同じような形態で行われている泥棒経営であって、はっきり言えばどこのメディアも大抵同じ穴のムジナだから。
新聞もテレビもファミマと同じような脛の傷を持っている。
財閥解体で降って湧いた泥棒鍋、母屋で盗んだ金でつくる離れのすき焼き
日本の財界というのはオーナーが不在の会社が多く、プリンシパルの問題が眠っている企業が多いのが特徴で、財閥系も戦後の財閥解体で創業家が無力化されて、事実上サラリーマンが官僚化して運営している企業ばかりだったりする。
そしてファミマと伊藤忠のように、親会社がすでに上場しているにもかかわらず子会社を分離させて上場させるという事例が後を絶たず、親会社の株主の財産を勝手に切り売りして、「離れで食べるすき焼き」をサラリーマン官僚組織が私しているのが現実だ。
よく考えたら馬鹿でも分かる話なんだけど、既存株主の金で始めた事業をわざわざ切り離して、新規で上場させることに何の意味があるんだろうか?
その事業の資産自体が親会社の株主の所有物であるはずなのに、何の見返りもなく勝手に切り離して上場させるというのは、はっきり言えば元の株主からの泥棒行為であって、100歩譲っても上場益は全部既存株主に配当しないと詐欺に等しい行為と言われてもしかたがないと思う。
ところが全然そういう気前のいい話は耳にしない。
ではなんのためにそんなことをやってるのか?
基本的に最高責任者の椅子というのはひとつしか用意できず、論功行賞を持ち回りでやっていたらある時点で必ず椅子の数が足りなくなる。
かなりの高齢者になるまで経営者として粘っている人々の年齢を考えて欲しい。一体いくつあれば椅子が足りるのか?
”後輩”に上場企業の経営者を経験させるための”椅子作り上場”が山のようにあって、そこで新しいサラリーマン利権を創りだして、泥棒した金を先輩と後輩で回し合う、これが親子上場の秘密なわけだ。
決してフェアに振る舞われることのない親子丼の実態は立会外分売とか上場前の増資の構図にも如実に現れている。
既存の親会社の一般株主宛に優待増資の割り当てが来るわけでもなければ、有利価格での立会外分売の案内も届かない。
当たり前の話で、サラリーマン官僚様の利権を一般株主ごときがイッチョ噛みするなんてけしからんという発想なんだろう。
その手の美味しい丼にありつけるのは全部親会社や投資会社、下請け企業、正体不明の企業など利益還元に使えるコマだけだ。
そして上場企業の経営者を論功行賞の持ち回りで恵んでもらった奴が財界に入って、次第に財界もサラリーマン色に染められていき、学閥と婚姻関係で結びつきを強固にし、泥棒のサラブレッドが裃を着て日本の明日を語り始める。
賢い読者の方はもうこのへんでマスコミが報道しない理由に察しがついただろう。
”偽オーナー”ナベツネに学ぶ離れのすき焼き術 勤続60年、資産35億円・旭日大綬章get!
マスコミ関係で有名なナベツネが「オーナー」と呼ばれているけど、マスコミの経営陣を見ててなぜ誰も指摘しないのか不思議でしょうがない事実。
それは「お前ただのサラリーマンだろ」という非常に基本的な部分だ。
ナベツネがオーナーと言われたってただの雇われ役員であって、未公開株であるがゆえに不透明な読売の議決権を長期間私物化しているだけの話だったりする。
繰り返すけど彼はオーナーではないし、はっきり言えばサラリーマンからすれば過ぎた暴利を貪っているし、創業家の金を泥棒していると言われてもしょうがないと思う。
ナベツネは創業者や市場、読売新聞からいくらほど泥棒しただろうか?
ナベツネの資産はあんまり明らかにされていないものの、表立って所有を指摘されているのは、有名なところでタワーマンションの自宅、日テレ株161万株だろう。
日テレの1月23日の終値1946円で計算して、株式の時価総額が31億3千万円。
まとめ買いの需要者がプレミアを乗せたら大体35億くらいで引き取ってくれる保有量だ。
そしてタワーマンションは一説には1億5千万円相当の物件という。
まぁざっくりで表沙汰になっているだけで35億として、新聞社に真面目に勤めて、定年まで働いて35億円稼げるだろうか?
現実的にはそんなことはとても無理なのであって、億ションのタワーマンションも到底購入できないだろう。
その到底手にはいらないものを全部入手して、なおかつ旭日大綬章まで手に入れたナベツネ。
そりゃ自分たちの打ち出の小槌の秘密なんかとても報道したくなくなるだろう。
読売新聞のすき焼きセットには食後の水菓子とおみや付き↓
実は泥棒だらけのマスコミ経営者達
ナベツネに限らずマスコミの経営者というのは泥棒だらけというのが現実だろう。
産経新聞でもほとんど同じようなことをやっていて、フジサンケイグループの創業者は昭和の後期に株式を現経営陣が総掛かりで創業家の鹿内家からだまし取って追放した。
ナベツネとフジテレビの日枝氏などの恐ろしい所は、例え泥棒の被害にあっても到底戦える相手じゃない力を持っているところにあるだろう。
考えてみて欲しい。マスコミの泥棒仲間が被害者に突き上げを食らったら、脛に同じ傷がある奴は必死になって被害者を攻撃して将来の禍根を断つに決まっているわけで、たとえ裁判を起こしても徹底的に不利な情報を流されて叩き潰されるのが関の山だ。
事実鹿内家がフジサンケイグループから追放される時も怪情報が飛び交っていたし、その後それで作り上げた世論を背景に日枝氏らがクーデターを起こしすべての役職から鹿内宏明氏は追放された。
その後すぐにニッポン放送を上場させて鹿内家の持株比率を強制的に低下させ、資本による鹿討家の支配を完全にレームダックにすることに成功している。
(ちなみに上場とか増資というのは、一般的には株主総会ではなくて取締役会の専決事項だ。)
他にもフジテレビがライブドアと支配権を争った時に、実は鹿内家は最後に残っていた8%の株式を大和証券に信託して騙し取られている。
TOBなどすでにフジテレビの行動予定を知っていたにもかかわらず、あの手この手で言いくるめて株を安値で騙し取ったらしい。
結局、ライブドアのTOBなども始まり、高値売却の機会を逃した鹿内家は大和証券とフジテレビを相手取って抗戦していたようだけど、その顛末はほとんど報道されてないし、内容のある報道に至っては0と言ってもいいだろう。
事実は 鹿内家 裁判 で検索してみれば誰の目にも明らかだ。
フジサンケイグループの事例は、支配権を発揮するほどの持株比率を持った少数株主の意向を完璧に無視しており、どう考えても違法なのだけどそれを大きく取り上げるマスコミというものはなかった。
ちなみに日枝氏も新社屋建設後に、豪華マンションと自宅をゼネコンが手配している。
大した株式も持たず、配当も受けられない経営者に合わせて4億円とも言われる購入資金を用意する余裕があったんだろうか?
サラリーマンがそこまで儲かる仕事だと思わなかったよw
社屋を発注するたびに建設される泥棒豪邸の他に、フジサンケイも読売も数多くの子会社を持っていて、株式を持ち合いし、折にふれて子会社を上場させて泥棒仲間でつついたすき焼きの残り物で親子丼を作って、こっそり離れで貪っている。
番組制作系の出入りの下請けからどれだけキャッシュバックがあるだろうか?
芸能人の「接待」は誰が受けてるの?
ここまであからさまに泥棒をしておいてファミマの不正を報道できるだろうか?
報道が加熱した場合、必ずなぜそうなったのかをクローズアップせざるを得なくなるわけで、サラリーマンが作り上げた奥の院の姿を表に出さざるを得なくなる。
そりゃ、マスコミ関係者だって青筋立ててこう言うよ。
「ファミマはコンプライアンスを遵守している素晴らしい企業だっ!」とな。
労働者とサラリーマン様の違い 「従業員」と言われたら発狂するマスコミの面々
マスコミとか、一流商社のサラリーマンで面白い共通点は、「従業員」と言われたら発狂するところにある。
どうやら、従業員と社員とに明確な違いを設けることで泥棒に位をもたせようとしているらしい。
時々Twitterで小倉秀夫弁護士のアカウントを観察しているけど、以前マスコミの従業員に「従業員の皆様は」という応答をして、新聞社の人が「従業員とは末端の新聞販売店の呼称であって、私達は社員です」と発狂して食い下がっていた。
どうも感覚的にこれを理解できてない人が多いらしいけど、労働者=サラリーマン、経営者・社長は皆同じと思っている人はここを錯覚している。
早い話が、ナベツネや日枝氏らと一般の経営者というのは全然違う存在で、少なくともナベツネや日枝氏は自分たちと同じ肩書の社長を多分同じ人間だと思ってないだろう。
DeNAが球団買収に名乗りを上げた時の反応を見ただろうか?
あれが本音ってこと。ライブドアだって結局同じことだしね。
同じように、かなりの一流企業の社員というのは、同じ労働者というくくりで見られること自体に不快感を感じるほど一般人を見下している。
幼なじみだった奴が電通に就職したけど実に不愉快な人間になったし、仕事の関係で昔パナソニックや三菱の社員と関わり合いになったこともあるけどやはり相当不愉快な人間だった。
(案外まともだったのがNTTとか親方日の丸系だったのが印象的。一般人・一般企業との接点が多いからなのか?)
ファミマ事件、マスコミ業界の非人間性というのは案外このへんの感覚に理由があるのだろう。
芸能人の接待とか、FC加盟者への仕打ちを思い出したらよく分かるんだけど、相手のことを同じ人間だと思っていたらこんなこと普通はとても出来ない。
なけなしの退職金をつぎ込んだ全財産の店を、「見せしめ」という理由で叩き潰して破滅させることをためらわないとか、相手を人間じゃないと思ってるからできることだろう。
仕事がほしいと思ってる若い女に粘着質な視線を投げかけて、マネージャーに謎かけして因果を含めるなんてのも相手を人間だと思っていたらとても出来ないことだ。
貴族が貴族の罪を告発するかといえばそれはありえないわけで、雑誌からテレビまで芸能人の「接待」を受けて、財界の面々は創業者から財産を剥ぎとった泥棒仲間となればファミマの疑惑を報道しないのもさにあらんというところだろう。
さて、ファミマ疑惑が、何の力もない一般の「シャチョー」が起こしたものだったら一体どうなっていたか、↓の画像をクリックして確認してみて欲しい。
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
一流企業の従業員に不愉快な対応をされたってのは興味ありますね。
まだそういう社会の仕組みがよくわからないのでw
@愛国左派 さん
不愉快な対応というか、常識的にありえなかったですね。
他所の会社と提携してなんかやってたらしいんですけど、一部手に負えない所を手伝って、って話で呼ばれていったんですけど、
「うちの方でも御社に何が支援出来るか検討します」とか言われて。
『支援じゃなくて取引の依頼だと思ってましたが、支援を受けるいわれはないので他の会社に声をかけてあげてください』で帰りました。
三菱はもっと程度低かったですね。あくまで三菱系の傍流でしたけど。
どっちもイメージ的には自分のことを公家だと思ってんだろうなって感じでしたな。
軍茶利さんへ
返信ありがとうございます。
基本的に上から目線なんですね。
まぁ気持ちはわからんでもないですが、どうみても公家じゃなくて農民出身みたいな奴らもそんな感じで対応してくるんでしょうねw
しかもそういう意識を変えるのは不可能でしょうしね。
なんのかんの言っても実態はサムライジャパンだなんだと言ってるのと変わらないんでしょうね。(出自をとやかく言うつもりはありませんが)
@愛国左派 さん
上から目線もそうなんですけど、客観的な力関係や上下関係も理解できてないのがいきものとしてダメだと思いました。
あれではお客様が喜ぶような便利で安い製品は作れないでしょう。