フリーライターで、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などを相手に、2件の損害賠償訴訟を起こしている李信恵さんは、ヘイトスピーチを取材した際、「殺されると感じた」と恐怖を吐露した。
日本にはヘイトスピーチを規制する法律はない。公明党ヘイトスピーチ問題対策プロジェクトチームの中野洋昌衆院議員(兵庫8区)は、「表現の自由」の制限を懸念する意見もあることを指摘。「党として方向性を議論しており、対応について早急に結論を出したい」とした。
今度のヘイトスピーチ訴訟にかぎらず、ネット炎上とかで被害を受けてる人も包括した話で、「危険がなければ迷惑を甘受しなきゃいけないのか」というのは大きな問題だと思う。
今回、保守速報と在特会を相手に訴訟提起した李信恵さんは、表向き「殺される危険を感じた」「執拗でひどい迷惑だった」と言って提訴している。
でもそんな危険なんか絶対感じてないし、日頃から頑張っていろいろな方法で言い返している。
で、このヘイトスピーチの訴訟でも現実的な危険や迷惑を謳って訴訟してるわけだ。
現行法規の中で勝訴判決を得るためという目的はわかるんだけど、それはおかしくないか?
なぜかというと、こういう迷惑行為を法的に禁止しようという流れの中で、その形式をなぞるのであれば、「命の危険を感じさせない方法ならヘイトスピーチは禁止できない」という判断を助長することになるし、「具体的な被害のでない迷惑行為を法は禁じることが出来ない」という今までの状況を追認するだけになってしまいかねないからだ。
今回大多数でわーわーヘイトメンションつけてたTwitterの匿名の相手は提訴してない。
なぜか?弁護士の判断だったんじゃないかと思うけど、反駁するときに相手に罵声を浴びせたものについて、今の法廷では過失相殺される。
出来なかったのかしなかったのかはわからないけど、恐らく相手方として選ぶことでこちらの過失を持ちだされる可能性を考慮したんじゃないだろうか。
その予想の当たり外れはともかくとして、この過失相殺という法の判断に迷惑行為に在日外国人や、炎上で巻き添えを食った人、迷惑行為が趣味のキチガイの被害者も含めて大いに足かせをつけられている。
問題なのはこういう迷惑行為を受け手が歓迎して丁寧に応じる必要があるのかという至って原理的な問題だろ。
例えばこうしたブログにしても、歓迎されざる訪問者というのは性質上存在するわけで、何故そんな奴らを笑顔で迎えなきゃいけないのか全然理解できない。
罵詈雑言を浴びせかける奴に対して丁寧語で話しかけ、限度を超えるまで迷惑行為を許容し続けろというのが法の判断なんだろうか?
ヘイトスピーチの被害者になる人だけに絞り込んでみても、常識で考えたら殺される危険が全く予見できなくても、迷惑行為として救済される司法の判断はあってしかるべきだと思う。
現在のところ、在特会は警察の許可をとってデモを行って、警察が監視に付いている。
これを常識的に解釈したら、武装した警官が監視してる以上、丸腰の在特会に殺人をする予見は成立しなくなるけど、危険性が予見できないから合法なんだろうか?
それは全く間違った判断だと思う。
在特会みたいに現実で活動する団体にしろ、基本的にはネット社会の副産物というのは誰もが同意するところだろう。
このヘイトスピーチを通じて考えなきゃいけないのは、ネットの登場と普及で変貌した社会で、迷惑行為をどう評価するかという法の判断の部分だろう。
例えば従前通りの迷惑行為の判断をするのであれば、ブログを持っている人は出版社と同じような扱いを現時点では受けるのかもしれない。
しかしそれはおかしいんじゃないだろうか?
法人のオフィスにある編集部にカミソリが入った手紙が届くのと、個人の自宅に同じものが届くのでは意味合いが違ってきはしないだろうか?
朝鮮総連が右翼の街宣デモを受けるのと、そのへんの焼肉屋のおばちゃんの店先で右翼がわーわー喚いて商売にならないのとでは違うんじゃないか。
手紙の中のカミソリでは人間が死ぬことはないから、言論を発表する個人はみんな迷惑を甘受せよ?
わーわー喚かれただけで何も壊されなかったら焼肉屋のおばちゃん損害0?
それは現在の社会にそぐわない判断だと思う。
殺される危険性がなくてもヘイトスピーチは駄目であって、単純な迷惑行為として断じた上で司法は責任を問うべきだろう。
要するにいじめと一緒なんだよ。
殴ってなけりゃ集団村八分をするのはOKか?
いじめられたやつが社交的になって無視している同級生に好かれるように努めたら解決するだろうと判決を下すのか。
それは間違っている。
まだ殺されそうにない朝鮮人でもヘイトスピーチから守られるべきだし、逆にネトウヨの3,4人一人で殺せそうなマッチョの白人・黒人でも守られるべきだ。
そして不特定多数で責任を分散して他人を攻撃していることを楽しんでいる奴は、特定された順にその全責任を負うべきだろう。
法の前提となっていた「攻撃」は今や著しく簡単になってその姿を変えてしまった。
概ね集団で行われるその責任を、個人に分散したらどれほどの責任も問えない。
しかしそれらが集まった集合的な結果について本当にそいつらは責任を負わないのか?
受けた打撃や危険性で迷惑行為を判断していた既存の司法を変えるべき時代はすでに来ている。
司法の判断がそこまで譲歩しても、特定し提訴するという費用上のハードル、時間のハードルは訴える側にある。
何故迷惑をかけるヤツにだけ寛容なのか?法益と債務に偏頗があってはいけない。
結論:虚空に向かって叫ぶ朝鮮人差別を聞かされる朝鮮人に被害はないのか?拡散されたリベンジポルノを見て、気軽に揶揄しただけの人に責任なし?それは違うと思うよ。
敗訴するよりは勝訴のほうがいいという判断も確かにあるけど、よく考えたら
敗訴を前提にしてそういう司法の判断を問うってのも大事なんじゃないだろうか?
そうしなきゃ法の判断自体が変わらない気がするよ。
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殺される危険がなくても取り締まられて当然。
「何で怒っているんだ?」彼は尋ねた。
「ホモに対してだよ!」。同性愛を毛嫌いする男性が叫んだ。彼はピンクのシャツを着た旅行者に向かって激しいヘイトスピーチを繰り返した。「そこにいるホモ野郎のことだよ!」。
すると、映像を見るとわかるが(1分15秒ごろ)、彼はピンクのシャツを着た男性を蹴って殴りかかった。群衆はすぐさま行動を起こした。
わめく男性が取り押さえられると、空港警察官に引き渡した。
容疑者の男性は取り押さえられて地面に横たわり、警官が手錠を掛ける時にも、微笑んだり笑い声を上げている。また別の時には、自分がどうしてこんな行動をとったのか言い訳しようとしている。
「なんでやったか説明させてくれよ。これがアメリカだからさ。それが理由だ」。さらに彼は取り押さえた2人の黒人警官に言った。「お前らが黒人として生きて、息をして、歩けるのと同じ理由さ」。
彼はまた、手錠を掛けられる時も繰り返しピンクのシャツを着た旅行者を脅し続けた。
ダラス・フォートワース国際空港は、逮捕があったことは認めたが、地元紙ダラス・モーニング・ニュースには詳細を語らなかった。WFAAによると、警察の調書は入手できず、男性の身元は不明であるという。
「あの男は狂ってるよ。絶対に狂ってる」。動画を撮影したアンドリュー・ケネディさんはそう言った。「ネットで広まるかもしれないから一応撮っておいたよ」。
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
空港で暴れた男のネタ、ソースのコメント欄に「ヘイトスピーチ」ってフレーズに意味不明な突っかかり方してるヤツらがいて笑った。
なんでとりあえず調べてみるってことをしないんだろうか、この手合いは。
ちょこちょこ暴行事件起こしてるしばき隊の方には言及しないの?
@迦陵頻伽
それぐらい自分で探せよ