22日放送の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)で、兵庫県議会の政務活動費に不自然な支出があったとして、詐欺と虚偽公文書作成・同行使の疑いで刑事告発されている同県議の岩谷英雄氏が、報道陣の取材から全力疾走で逃れようとする様子が放送された。

岩谷氏は11年度の収支報告書に日付を書き換えただけの領収証のコピーを使い回すなどして政務活動費について不正な支出をした疑惑が浮上している。

この日の番組では、本会議終了後に岩谷氏に直撃取材しようとする様子を放送。議場から出てきた岩谷氏は、「県民に説明してください!岩谷先生」という報道陣の問いかけには応じず、突如全速力で走りはじめた。

岩谷氏は、その後も議場近くの階段を全速力で降りると、報道陣を手で押しのけるなどして映画の逃走劇さながら屋外へ逃走。その様子を番組では「69歳とは思えぬ健脚ぶりを発揮。報道陣から全速力で逃げ出した」と、ナレーションを当てた。

その後も、「(領収証を)コピーして書き換えたのは先生自身ですか?」と言って追いかける報道陣に、岩谷氏は「違います。違います」と言いながら町中を逃走。

最後はさすがに疲れが出たのか走るスピードが急速に落ち始め、追いついた報道陣に「1回止まりましょう」と促され、ようやく走るのを諦め、息を切らしながら歩き始めた。

そして、報道陣に取り囲まれ、「逃げなくていいじゃないですか」と言われると、岩谷氏も観念した様子に。

やっと取材に応じた岩谷氏は、領収書の書き換えは岩谷氏が行ったか訊かれると「絶対、違います」と完全否定した。

一連の「逃亡劇」をスタジオで見ていた司会の宮根誠司氏は「なんか県議会議員の人が走って逃げるって、なんか情けない気がするでしょうね、兵庫県民の方は」と呆れた様子でコメントした。