ゴキブリ混入と過去最高益の密接な関係
はごろもがツナ缶にゴキブリが混じってて大騒ぎと言うんだけど、そんなことが相次ぐようになるのはとっくの昔に現場と距離が近い人や下請け側の経営者たちは意識していたわけで。
むしろ今の状況下でそういう事故がほとんど起きてない現状のほうが異常。
無理のしわ寄せは設備や労働者、下請けなどにしっかりしわ寄せされているのが実情だろう、おそらく海でも青島⇔瀬戸内海とかのエリアで大昔のナホトカ号事件のようなことが起きるだろう。
ケミカルタンカーやオイルタンカーのようなややこしい船の事故だけは起こらないでほしい。
こうした事情を生み出した責任者はアベノミクスを礼賛してきた有権者及び有識者、そしてそれを容認してきた自民党だろう。
早い話が、こういう下請け工場に金が回る構造を考えずに、突然証券と為替のマーケットに金をぶち込んで何かが良くなるとホンキで思っていたのが気が狂っていた。
普通に考えてみてほしい。
はごろもの下請けでシーチキン作ってる中小企業と、日銀の当座残高にどんな関係があるのか?
一方でその状況下で企業は最高益を謳歌してきたけど、最高益がもっとも調子のいい時に出ると思っている素人判断がその状況悪化の歯止めを失わせている。
過去最高益は食い物にゴキブリが混じったり医療事故を起こして感染してはいけない病気をパンデミックさせたような時に出る。
ミドリ十字も血液製剤の不良在庫を処分しているまさにそのとき、会社の金庫に金が唸っていただろう。
山梨県のスーパーで販売された、はごろもフーズのツナ缶にゴキブリが混入していた問題で、はごろもフーズは、静岡県にある下請け業者の工場での製造を、当面休止すると発表しました。
製造の休止は静岡市清水区にある、はごろもフーズの下請け業者の工場で、29日から当面の間としています。
はごろもフーズは、これまで自主回収などの対応はしていませんでしたが、「同様の事案が発生しないよう、より一層の品質管理の徹底を図るため」としています。(28日18:59)
東証の経常利益とゴキブリ発生
経常利益はなぜゴキブリ(不良品、モラルハザード含む)の発生と連動して向上するか?
これ(↓)は90年台から通して今までの東一部証上場企業の経常利益推移だけど、この中で棒が跳ね上がってるどの時期に企業が積極的に設備投資していただろうか?
例外なのは2004年後半~2007年のチャイナバブルで設備投資が激増して、同時進行で起きていたアメリカの金融バブルで企業経営者がM&Aで自社を売って小躍りしていた時期だけだろう。
(その時期に過剰な買収・設備投資をした会社はよくて半死半生、ほぼ死滅したけど。)
1995年以前に限られるけど、経常利益を皆圧縮して設備投資にシフトしていたし、それはベビーブーマーの結婚・出産を見込んだ社会の自然な行動だったといえるし、累進率の高い所得税、高額な法人税のもたらした必然的な産物だった。
現代において設備投資というか、法人消費が起こりうるか?
(経常利益上げてもらってありがたいか?という問でもある。)
そもそも先々の経済の縮小が決定づけられている状況で投資なんかする馬鹿は居ないし、法人税が下がった現在堂々と利益を計上して後の資金繰りの安全を確保した上でしっかり蓄財できる。
つまり利益を上げても税額の心配が大してないわけで、金なんか使うわけがない。
そして、設備投資をしてない現状で去年まであっちこっちで最高益とわめき続けていたのは、ゴキブリが発生してもかまわないから金を使わずに咥えこんで、計画的に縮小していっている実情を如実に表していた。
冷静に一つ考えてほしい。
すぐに理解できると思うけど、あらゆる商売で最も利益が出るのは縮小を意図的に始める段階だ。
景気が拡大して次から次に設備投資をしている時代は、言うほど派手な金を残さない。
信長の野望的なゲームでもどんどん侵攻してるときは案外プレイヤーは準備と工夫すべき点が多い。
侵攻が止まった段階でようやく兵隊を整理しながら金が余るようになることを覚えてる人は多いだろう。
「え?何十年も赤字決算したことないんでしょ?これだけですか??」
という会社は多い。(特に製造業。)
高度成長期もバブルも飲み込んでなお、結果はそれ。
世の中、そんなに甘くない。
過去最高益を維持するために、アベノミクスの支持者と関係者はゴキブリシーチキンとゴキブリペヤングを腹いっぱい召し上がれ。
過去最高益を喚く企業がいつ頃多かったか三十路以上の人は思い出してほしい。
大体ろくな時代じゃなかったはずだ。
白髪頭のライオン総理と竹中の顔がすぐに思い浮かぶだろう。
東京証券取引所第1部に上場する企業の2015年9月中間決算は、6日までに過半の企業が発表を終えた。円安と訪日外国人客の消費に支えられ、経常利益と純利益の合計はともに中間期として過去最高となる見通しだ。ただ、中国経済の減速を受け、足もとの増益ペースは大幅に鈍っている。
SMBC日興証券が5日までに発表を終えた東証1部上場の3月期決算企業751社(金融を除く、対象企業の59・1%)について集計した。4~9月期の売上高は前年に比べ4・3%増の176・9兆円、経常利益は15・1%増の15・6兆円、純利益は16・7%増の10・2兆円。経常利益と純利益は9月中間期として2年連続で過去最高を更新する見通し。16年3月期通期では経常利益が11・1%増の28・9兆円、純利益で15・9%増の18・6兆円となる見込み。3月期決算企業全体(1270社)のベースでも、通期は経常利益、純利益ともに過去最高となりそうだ。
ゴキブリ最高益に翳り、経済は赤信号
計画的縮小に依る過去最高益の計上も、そろそろ陰りが見えてきた現在、今度は「もっと痛みを伴う改革」に付き合わされつつ、ゴキブリ入りのラーメンやシーチキン、作業員の左手の指先の肉が混じったミンチなどを日本人は食わされるだろう。
実に簡単な話で、人口が減少しながら経済が縮小してるのは主要プレイヤーの中では日本くらいなもんで、他の国では拡大を前提にした投資を全然やめてない。
そんな中で計画的縮小しかやってなかった日本企業がいつまでもいい立ち位置を確保できるはずがない。
ロールモデルのTOYOTAの凋落はそろそろ危険水準を突破している。
販売台数の首位陥落のニュース、去年は普通にメディアが報じていた一方で、連続してそうなった今年、もう報道は控えめになっている。
そろそろ金だけあっても車は作れないし売れないのだという基本的事実に気が付いて顔色が悪くなり始めたんじゃなかろうか。
実行燃費でドイツのエコディーゼルにトヨタが負けてしまったのは実にデカかった。
BMWのエコディーゼルが東京→佐世保間(約1366km/57l)を無給油で走行する一方で、そんなことはTOYOTA車ではプリウスでも無理な相談じゃないだろうか。
だったら見た目の問題も相まって誰でもBMWを買うだろう。
(防音性能が完璧ならだけど。エコディーゼルは運転したことがない。)
今年1ー9月の自動車世界販売台数で、トヨタ自動車は独フォルクスワーゲン(VW)を下回り、首位を逃した。
トヨタの27日の発表資料によると、1ー9月のダイハツ工業、日野自動車を含むグループ世界販売は前年同期比0.4%増の約752万9000台だった。すでに公表しているVWは同2.4%増の約760万9000台、米ゼネラル・モーターズ(GM)が同0.4%増の約718万1000台だった。
トヨタの1ー9月のグループ世界販売のうち、国内は同2.6%増の約169万台、海外は同0.2%減の約584万台だった。トヨタグループでは今年、愛知製鉄の工場事故や熊本地震で国内部品会社の生産停止が相次ぎ、トヨタは国内工場の稼働一時停止を繰り返していた。
昨年にディーゼルエンジンの排ガス規制逃れが発覚したVWは南米で前年同期比27%の大幅減となったほか、北米やロシアでも販売が減少したが、地元の欧州で販売が回復してきており、世界最大市場の中国で同11%と大幅に伸びていた。
年間の世界販売台数では、トヨタが2012年から15年まで首位の座を続けてきた。
via: トヨタ、1-9月の世界販売で首位逃す、752.9万台-独VW下回る (Bloomberg) – Yahoo!ニュース
[東京 28日 ロイター] – トヨタ自動車(7203.T)が28日発表した2015年1―6月期(上期)のグループ世界販売(日野自動車(7205.T)、ダイハツ工業7262.Tを含む)は前年同期比1.5%減の約502万台だった。独フォルクスワーゲン(VOWG_p.DE)(VW)を約2万台下回り、4年ぶりに首位の座を明け渡した。
トヨタは北米などの好調で、海外販売は上期として過去最高だったが、国内と海外を合わせた世界販売では前年同期を下回った。消費税と軽自動車税の増税の影響があった国内、景気減速を背景とした東南アジアなどでの販売不振が響いた。
VWは同0.5%減の約504万台。主力市場の中国は減少したものの、欧米では販売を伸ばした。米ゼネラルモーターズ(GM)(GM.N)は同1.2%減の約480万台だった。
トヨタは2014年上期まではVWやGMを抑えて3年連続で首位を維持してきたが、新工場建設を凍結するなど、むやみに数量を追わない慎重な経営を続けていたため、積極的に増産を進めていたVWに逆転されるのは時間の問題とされてきた。
英教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が「アジア大学ランキング」を発表した。3年連続首位を維持していた東京大学が一気に7位まで転落したほか、京都大学が11位とトップ20には2校のみがランクインという、日本の大学にとっては不名誉な結果となった。
同じく2校しかランクインしなかったシンガポールだが、こちらは東大から首位の座を奪ったシンガポール国立大学、2位の南洋理工大学と、順位面で大きな差をつけた。最多数では5校がランクインした韓国に祝杯があがる。中国本土、香港ともに各4校、台湾は1校という結果に。注目すべきは昨年までは圏外だったイスラエルから、2校もトップ20入りしている点だろう。
アジア22カ国・地域の200の大学を5つの項目(教育の質・国際観・学術論文などの引用頻度・産学連携力・研究力)で総合的に評価している。
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
エコディーゼル
やはり、ディーゼルらしくカラカラ音がしますよ。
40km/hくらいスピードをだせば気になりませんが。
@迦陵頻伽 さん
なんかちょっと夢がないですよね・・・
低速でも静かと思ってました、エンジンはうるさいけど。
更新早い
これで日々の楽しみが増えます
頑張って下さい!
ホモウヨが韓国や中国の衛生環境を嘲笑していますが、もはや完全に他人を笑えない状況にまでなっているのですね。
例によってホモウヨどもは、はごろもだけを吊るし上げていますが。
@迦陵頻伽 さん
やっぱり昭和40年代~平成初頭の設備でやり続けてたら限界ありますよ。
もう平成28年ですもん。
製造業の現場を少しでも見てたら一秒で察してしまいます。
そろそろ船の耐用年数も問題になってきて、タンカーの事故が頻発するようになるのでしょう。
@迦陵頻伽 さん
更新頻度はだんだん元に近くなっていくと思います。
よろしくお願いします。
過去最高益だかなんだかは、そこそこ客入ってる食べもん屋が「もっと儲けたい」と材料代等ケチったらひとまず客足売上は前のままとりあえず利益は上がってウハウハしてる、その段階、ってとこでしょうか。
クルマに関しては完全な自動運転が大いなる絶望をもたらしたあと、もしかしたら希望も持ってきてくれるかもしれないとわずかに期待しています。
@チガエシ さん
>そこそこ客入ってる食べもん屋が「もっと儲けたい」と材料代等ケチったら
そうそう、まさにそれです。
ついでに従業員リストラして厨房の中を既製品と作り置きで回し始める感じの。(計画的縮小)