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日本国債、また格下げ 成長の期待永遠の0に 次のトレンドは円安株安

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安保法案の陰で崖っぷちの日本財政

 

米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は16日、日本の国債格付けについて、「AAマイナス」から「Aプラス」へと1段階引き下げたと発表した。「デフレ脱却や経済成長をめざした政府の経済政策が、国債の信用力の低下傾向を今後2~3年で好転させる可能性は低い」として、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の効果が見込めないことを理由に挙げた。

 格付けは、借金の返済能力を判断したもので、S&Pが日本国債の格付けを下げるのは2011年1月以来、4年8カ月ぶり。Aプラスは21段階あるS&Pの格付けのうち上から5番目。AAマイナスの中国や韓国より悪くなり、アイルランドと同水準となる。

via: S&P、日本国債1段階格下げ「経済好転の可能性低い」 (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

 

安保法案の騒動ですっかり隠れてしまった、地味にやばい国債格下げのニュース。

これがどのくらいやばいかというと、もう一段格下げが来たら、失業率が約23%のスペインと同じ格付に転落するレベルで。

 

BBBの格付けになったらそれは、機関投資家の保有量に今より格段に厳しい制限がかかるもので、ただでさえ保有を減らすようにバーゼル委員会から勧告が来てるのに、国内での消化の見通しが今より格段に厳しくなる上に国際的な発行条件も厳しくなるということだ。

 

まぁ、直近のギリシャの騒動を見ていたらスペイン国債がどうしても欲しい人はあんまり居ないと思う。

機関投資家は分散の義務を負ってるんで、やっぱりポートフォリオとして日本国債を組み入れるものの、格付けによって保有割合に指定があるわけでやっぱり不利になる。

相手が海外金融間の場合は尚の事発行条件で利息を上げたりいろいろしなきゃいけなくなるだろうしね。

(そうなったら格下げスパイラルになってメルトダウンが始まる。)

 

個人的には韓国の国債とか要らないと思うけど、今日本はそれ以下になってしまった。

 

今回の格下げのコメントは異例とも言える厳しいもので、今後数年景気回復は日本にはムリだと突き放されている。

まぁ、これは日本の5大都市や、その他の大都市に住んでる人には実感が無いだろう。

 

でもそれ以外の地方の人はほとんどすべての人が肌で感じ目で見ているはずだ。

日本の総人口の6割以上を占める人達は、具体的に何を見てるのだろうか?

 

 

小売業界に見る日本の実態

 

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これが大都市圏とそれ以外の差を可視化させるもので、更には大都市の繁忙感を何がかきたてているかを可視化させている。

地方では物が売れなくなっている。

 

具体的には、ここ半年くらいで目に見えてコンビニの週刊漫画誌が売れ残るようになってきた。

スーパーの生鮮食品のうち、ブロック肉と切り身になってない鮮魚の方は売れ残りが激しい。

苦肉の策なのか、海に馴染みのある人以外好き好んで買わなさそうな魚種を置くスーパーもある。

(雑魚だから安い。)

 

この地方と都会の巨大な数字上の差は、一言で言えば外国人観光客の爆買に支えられてのものというのは薄々都会の住人でも想像がつくんじゃないかと思う。

この2年ほどで、わずか5年10年前には想像もつかなかったほどアジア系の観光客は増えた。

 

割りといい店に混雑を避けて入って、寿司つまもうとしたら片言の日本語でぬる燗を飲みながら握りを注文している中国人がカウンターに座ってるなんてのも珍しく無い。

日本人全体が落ち込んでいるのをバブル外国人の浪費が埋め込んでくれてるおかげで、都会では繁盛を実感して、総合的な数値の危険性に気づけないままでいる。

 

コンビニの雑誌売れ残り、コンビニスイーツの品揃え(マイルドヤンキーはパティセリーは行かないらしい)、この辺は誰にでも見えるわかりやすい景気の目安だ。

次に昼食時に混雑してないとおかしい定食屋や中華料理屋の混雑状況も目安と言っていいだろう。

 

どっちも田舎ではかなり厳しい雰囲気を醸し出している。つまり不景気ってやつだ。

百貨店のような「ハレ」消費以外のセクターではどうなんだろうか?

 

 

景気が回復傾向だとしても悪化する生活、早晩消費不況顕在化確実

 

セブン&アイ・ホールディングスは18日、傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂について、2020年2月期までに、全体の約2割に当たる40店を閉鎖する方針を固めた。不採算店や老朽店を中心に、売却や統廃合を進め、収益改善を図る。
 イトーヨーカ堂は全国で総合スーパーと食品スーパー約180店を展開するが、衣料品の不振などから業績は低迷し、抜本的な見直しを迫られていた。不採算店などを対象に、16年2月期に数店を閉鎖し、その後も20年2月期までに順次、店舗を閉めていく。社員は配置転換で近隣店やグループ会社に振り分ける方針だ。

via: イトーヨーカ堂40店閉鎖=不採算店中心に、5年で (時事通信) – Yahoo!ニュース

 

そういった実態を表しているのは、同じ小売セクターでも生活消費が中心の企業だ。

 

小売業界の巨人、ヨーカドーがついに店舗の整理を始めたというのはあまり軽いニュースではない。

ダイエーとかニチイ、長崎屋が潰れる前も同じようなことを繰り返し、数年かかって七転八倒した挙句にああなったのを覚えている人も多いはずだ。

 

日本の人口の6割相当が不景気に直面している現状、日本は外国人観光客の大量訪日を持続させないかぎり、即座に消費不況の奈落の底に叩き落とされる現実に直面している。

 

ぶっちゃけ、貨店の消費動向だけだったらあまりあてにならない。

何しろ、外国人が訪日してデパートに訪問するのはわかる。

 

でも日本人が今時デパートに買い物行くかと言ったら相当微妙な話で、元々百貨店がなかったような街の人なんかなおさら買いに行かない。

アマゾンで同じものが買える上に、日本人には百貨店に行く習慣がない人ってのはかなり多いのが現実だからだ。

(百貨店の小売動向で田舎も含めた目安に使えるのは、近畿・中国地方だけだ。まぁその数字も↑の通りなんだが。)

 

しかしヨーカドーの店舗の整理なんかは、やっぱりそういう見通しが正しい可能性が高いことを示唆しているし、格付け会社の勧告が正しいという見通しが共有されているからこそヨーカドーも体力があるうちの店舗閉鎖に踏み切ったってことだろう。

(手を付けるのが遅かったら償却する体力がなくなって閉鎖ですらできなくなる。)

 

すべての状況が崖っぷちの経済状況を指し示している中、国債の格下げは泣きっ面に蜂と言っていいだろう。

暫くの間、日本経済は揉み合いしながら少しずつ滑り落ちていくんじゃないだろうか。

 

抜き差しならないタイミングで円安株安になり始めるだろう。

円安なのに株安になる日は徐々に増えていくし、いずれは股裂き状態になる可能性が高いと思う。

 

為替あるいは株でポジションを持ってる人は、それを織り込んだ投資ポジションに切り替えるか、ポジションの解消をするべきタイミングがやってきた。

折しも、今日経平均をズルズルと下げていってるのは、オプションの圧力ではなく外国人投資家の現物売りだ。

 

景気全体にしても、地方部の日本人の暮らしにしても、都会で忙しいサラリーマンの職にしても、気がついたらどっぷり泥沼の中にという可能性を見据えるべき時期が来たということだ。

 

 

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歓喜天gundari迦陵頻伽1号詐欺師安倍 Recent comment authors
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kum@
Guest
kum@

正直仕方ないですよね。
アベノミクスと言いつつ、日銀による時間稼ぎだけは奏功しましたが、
現実的な成長戦略は何一つ描けないという状況で成長なんかするはずもなし。
時間稼ぎが終了したら後は剥がれ落ちていくだけです。
消費増税も国内の景気低迷に一役買っているのでしょうが、
ワン・イシューであった先の衆院選で自民党が圧倒的指示を得た以上は消費税の再増税待ったなしです。
とすれば、国内の景気もますます悪化し、失われた30年どころか経済先進国からの脱落すら視野に入るかもしれません。
なぜかジャパンディスカウントが正義とされていますから…。

こんな状況では株を買っている身としては、最近日本株売りの米国買いに動かざるを得ません。
国としての成長余地、安全性、投資環境全てアメリカのほうが優れていますから…。
ゆうちょは国と道連れにならざるをえないでしょうが、案外りそなあたりが現行の体勢から一抜けするかもしれないな、と思っています

迦陵頻伽
Guest
迦陵頻伽

>アマゾンで同じものが買える上に、日本人には百貨店に行く習慣がない人ってのはかなり多いのが現実だからだ。

これびっくりした
熊本に住んでたらなんでも鶴屋だったからなぁ

詐欺師安倍
Guest
詐欺師安倍

アベノミクスなんて典型的な投資詐欺ですよ。まあ分かってて乗った投機家は買いでも売りでも大儲け出来たでしょうけど。

迦陵頻伽1号
Guest
迦陵頻伽1号

確かにイオンにしてもヨーカドーにしてもGMS部門は
大苦戦なんですよね。
まだまだ小売業全体から見ればネットの売り上げ規模は
小さいし、通販を含めてもそんなに大きくなるとは思えません。
少子高齢化と益々強まる人口の減少と偏在。
止まる所を知らない大型小売店舗やコンビニの出店ラッシュ。
互いに潰し合い体力を消耗し、既存店舗は陳腐化し益々寂れて行く。
大店法が守っていたのは中小の小売店舗ではなく、実は大型店の
既得権益だったというお粗末。
そもそもアベノミクスなんて対症療法にもならないようなまやかしで、
安保法制より将来の日本を1億2千万人を維持して行くのか、
或いは6千万人位の人口で均衡を図るのか、そんな事を考えなくては
いけない時だと思います。
グンダリさんはどうお考えだかわかりませんが、人口減少を食い止める為の
移民は余り賛成できないんです。
異文化が自然に同化出来る様になるには千年の月日がかかると思うんです。
それよりも18歳から30歳位迄の女性が入国しやすくし、長期就労ビザや永住権を
どんどん与えるんです。
日本に外国人女性がどんどん溢れ、農村とか漁村その他諸々の結婚できない
男たちとマッチングしてもらい、出生率を高め子供を産んでもらう。
結婚したくない日本人女性はどしどし仕事に精を出し、それなりに人生を
楽しむ。
適齢期の女性が100万人規模で流入したら、それこそ第3次ベビーブームに
なるんじゃないかな

迦陵頻伽1号
Guest
迦陵頻伽1号

@gundari さん

返信ありがとうございます。
確かに今の全体主義的風潮の中で、外国人が増えるというのは
そんな危険もあるのかもしれません。
ただ元々日本人だって混血種なんだからもう一度ガラガラやって
新しい日本人に再生した方が良いような気もします。
バブルが弾けて日本が駄目になったってよく言われますが、今の
経済状態が正常なのであって、何もこんな小さな国が世界の経済大国
である続ける必要も無いと思います。
国民の一人一人が貧しくても豊かさを実感できる社会になればと
心から思います。

歓喜天
Guest
歓喜天

 高度経済成長から土地バブルまでの「ニッポンの成功神話」ってのはニッポン人が優秀だったとか勤勉だったとかよりも、ただ運よく上げ潮に乗れただけなんじゃないかとつくづく思うんです。まあ残酷な現実なんですが(←この仮定が正しかったとしたら)、それをいつまでたっても受け入れられない人たちが多く、しかも種類を問わず権力を持っている人たちは例外なくそれな気がします。このサイトのコメント欄を見ても経済とかはあまり書き込まれないところ(←ホモウヨが理解できないのかも)がなんとなくニッポンの衰退を物語っていると書くと大袈裟かもしれませんが(笑)。