君達は不良品ではない。まだ電源が入っていないだけ。
選挙ポスターに書いた内容は、ネット上では多くの人の目に触れた。同氏は10年間ひきこもりをした経験を持ち、この経験をした政治家は一人もいないと説明。だからこそ引きこもる人、友達がいない人、恋愛経験のない人、自殺を毎夜考える人の気持ちが分かるという。そしてこう続けた。
〈そして、この国には私と同じ経験を今まさにしている60万人の私の仲間がいます。もし、皆さんがこの60万人を「取るに足らない数字」だと思うのなら、私は消えます〉
〈しかし、もしあなた方がこの60万人という数字を見過ごせない数だと思うのなら、もし、あなた方が、この事実を日本の未来に関わる重大な問題だと思うのなら、私の経験は、只の「人生の無駄」じゃない。私の経験は、負け組の烙印を押されてしまった私の仲間達の助けになるはずです。60万人の未来の助けに〉
前ライフハックは糞の役にも立たないという記事を書いた時に、むしろニートとか引きこもりのほうが将来的なポテンシャルはある、と書いたわけだけど、この上野というあんちゃんがわかりやすい形でそれを示したんじゃないかと思う。
ニートとか引きこもりというので、引きこもりは文字通り引きこもっているから出くわさないけど、昼間に景色がいいところを散歩していると何をしているともつかない若い奴ってのはわりといて、いわゆるニートなのですと言うのを時折耳にする。
みんな引っ込み思案で、なにかニートというのを引け目に感じているらしい。
しかし引け目に感じる必要は全くないと思う。
多くのニートは自分を故障しているかのように思い込んでるんだろうけど、基本君達には電源が入ってないだけで故障してるかどうかは電源が入るまで誰にもわからない。
旗本退屈男と聞いて嫌なイメージ持つ?
持たないでしょ。
誰にたかるでもなく好き勝手に生きるのは君らの自由。
他人がいくらつべこべ言った所で放っておけば良い。
ライフハックで忙しい人生では得られないエネルギーを得た上野君
ライフハックの致命的な欠点というのは、基本的には忙しく意識が高過ぎることが挙げられる。
常識で考えたら、小学生から大学卒業まで意識高く頑張って、初任給が20万とか30万もないような状況で幸せ感じるだろうか?
駆け足でヒマラヤに登る奴はいない。無理は禁物というのは誰の目にも明らかな公理だ。
彼の行動を客観的に説明すると、バネと一緒。
たわみを長い間続けていたのが、ニートとしてぶらぶらしていた時期だった。
多分厄介者扱いされながらひょうひょうと生きているうちに、彼にある日天啓が訪れて、パッションで人生に火がついた。
意識高い系のライフハッカーとして生きていったらそういう人生の節目は訪れなかっただろう。
自分が得をするためだけのみみっちい努力は他人の心を一切動かさない。
絶望してはいけない、
我々は確かに少数派だが一人ではない。
少しずつ進んで行きましょう。
亀の歩みで兎を追い抜きましょう。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
引きこもりの経験というのはないけど、今で言うニートというのは俺も経験したことがある。
大言壮語の激しいホラ吹き扱いされる無為徒食を過ごしたけど、親をだましてせびり取った金や、どこからともなく入手困難なものを手配してくる奇妙な仲介業で稼いだ金で2年ほどぶらぶら遊び歩いていたな。
その間に飲み友達になった政治家とか実業家の支援を受けて、思いつきで適当に起業して究極の博打を楽しませてもらったけど、今振り返ったらあの期間意識高い生活してたらとてもあんなキチガイみたいな働き方は出来なかったと思う。
もっとも、俺の場合趣味で難易度高いコースを選んでいるので、他人の参考にはならないと思うけどね。
60万人の選ばれた人々
上野くんが言うには、日本には60万人もニートや引きこもりが居るらしい。
この60万人ってのは、丁度90年代からこちら、日本全国から消えていった看板の数と符合するくらいになるんじゃないか。
閉店した商店、閉鎖を余儀なくされた古い企業、大小の有象無象を合わせたら多分それくらいの数になるはずだ。
この数値を見て思うのは、彼らがいずれその消えていった看板、失われた明かりを補完していくんじゃないんだろうかということだ。
ライフハックに代表される意識の高さってのは、経営者や起業家、社会的に何かをぶつける人間は生まない。
多くのMBAホルダーや、投資証券関係で肩で風を切っていた奴が居たけど、自力で何かを起こした奴ってのは殆ど見たことがないと言っていい勢いだ。
キャッチボールは出来ても野球はできない系だな。
欧州の、アメリカの凡百の大学やアイビー・リーグの中堅以下よりよっぽどすごい大学でビジネスを学んでMBAをとって、金持ちの坊っちゃんが興したベンチャーキャピタルで執行役員をやっていた奴は、もう4,5年前から無職でぶらぶらしている。
日本で言えばそれなりの学歴で日本最大級のベンチャーキャピタルに勤めて、エリート意識むき出しで働いていた奴も、知ったかぶったことを喚きながらものすごい額の粉飾をしている会社に「限りない将来性」を感じて入社して、そこは倒産した。
無職になる半年くらいまえに結婚して子供ができていたのを少し前にFBで確認したけど、どうしてあんなに意識と学歴が高いのに倒産の兆候にも気づけなかったのか?
いま彼も無職。嘘じゃない、ホントの話だ。
収支報告書の確認のついでにハローワークに行って来ました。 私からの返事を待って下さっているジャーナリストの方々や、出版社などの方々、その他の活動家の方々には申し訳ないと思っていますが、 私が今、まず行うべきはこれらだと思いました。 — 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 15
俺は粉飾も知っていたし、日本の産業界を変えると謳っていたベンチャーキャピタルも、坊っちゃんの一時の気まぐれだって知っていた。
意識の高さを人目にひけらかしていた彼らは、能力をどこで発揮してたんだろうか?
あいつらが家で本を読んで意識の高さを磨いているとき、大抵俺はクラブで大酒を飲んだあとアングラカジノで博打に興じて、酔っ払った勢いで女とSEXしていた。
ニートとMBAの決定的違い 意識の高さは無能の裏返し
さて、ニートと彼らが圧倒的に違うことといえば、銀行口座の残高だろう。
たしか坊っちゃんのベンチャーキャピタルに勤めていたMBAは、年収で1500万くらいもらってたはずだ。
それで5,6年は勤めていたんだし、忙しそうにしてたから給料は手取りが半分以上残ってんだろう。
倒産した方のやつは給料は大したことなかったみたいだけど、転職先の未公開株に全額投資してスカンピンになったはずだ。
多分結婚した嫁さんが裕福な家の娘さんなんだろう、無職のままぶらぶらしている。
ぶらぶらしてるのはニートと共通として、彼らには高い意識やライフハックの技術があるはずで、元手も手元にあるのになんで何も出来ないのか?
それはライフハックを学んだ結果身についたのは、「仕事ができるように見せる能力」や「英語を堪能で丁寧に話す能力」だけだったからで、本質的に無能を覆い隠すテクニックしか身についてないからだ。
よく動く顎と同じ程度に彼らが有能だったなら、今頃スマホゲームのデベロッパーでも作って会社を2つ3つ上場させてないとおかしい。
別に上場しなくていいけど、せめて口にしていた意識の高さ相応の組織くらい持ってないとどう考えてもつじつまが合わない。
彼らは意識の高さを身につけるために、何千万円も投資してきたのに何も身につかなかった。
今更新たな努力をする気力は湧いてこないだろう。
つまり人生が終わっている。
ニートの場合どうだろうか?
彼らと違って今まで何の努力もしてこなかったはずだ。
だから今からの努力は「今までサボったしこれくらい平気」と思ってなんぼでもやれるんじゃないか。
実際、コミュ障っぽい上野くんも、究極のコミュニケーション、選挙に打って出てバカにならない数得票した。
決定的な上野くんとMBA野郎の違いは何なのか。
一言で言えば、「他人に使われるための努力」に必死だった奴と、それを拒否した奴の違いだ。
つまり、消えていった企業の代替は、使われることを拒否して生きてきた奴らの中からしか生まれないと思う。
俺にはどうしても理解できない。
ベンチャーキャピタル業務で会社の経営に参画した経験が何年もあって、貯金が数千万、あるいは金持ちの嫁さんというバックがあって、うどん屋一軒開店できないMBAが。
マナーがいいブロイラーなんか限りなく無価値だ。鶏は放し飼いの地鶏に限るんだよ。
作務衣を着てろくろ回す無職のMBAとか、ベビーカーを押してイクメンとか書いてしまう意識高い系の無職の高学歴はイタすぎる。
上野竜太郎はどうなる?
一人で歩き回ってのポスター張りから帰宅した告示二日後の夜、上野さんはツイッターに書き込んだ。ニートで、友人も支援者もいない悲哀がこもった。
二十歳から三年弱、青果店でアルバイトをした後、再び引きこもっていた。出馬を決めたのは「何かスイッチみたいなものが入ったから」。ツイッターでは、選挙制度や政治への疑問も発信し続けた。
ニートには全くシンパシーを感じないし、今後も面白半分でネタにすると思うけど、可能性という点ではほんとに意識高いサラリーマンより「もってる」と実感する。
ぱっと見のお行儀がいいだけの起き上がり小法師はどうせ何も出来ないのが関の山だからだ。
上野竜太郎というあんちゃんを見て、まともな人間だとはとても思えない。
大分おかしい人間なんだろうし、変わり者なんだろ。
ところが、いわゆる実業家や著名人という人で、まともな人間というのが一人も居ないのは事実だ。
しょうもない商店の人や、資産65億円の爺さん、先祖代々で1000億円以上の資産がある家の爺さんもみんなネジがぶっ壊れている。
今は代議士になっている人もやっぱりおかしかった。
メロンを真っ二つに切ってクラッシュアイスとヘネシーをじゃぶじゃぶ入れて一気飲みしたり、70歳も過ぎた爺さんのパソコンの中を盗み見したらSM動画の山だったり。
著名な研究実績を残す博士の密かな趣味は、サル山の猿に混じって芋を生でかじることだったりする。
とにかく世間で言えば異常な人間の巣窟なのが実態だ。
何百億も資産があるのでさだめしいい女を連れてるのだろうと思ったら病的なブス専だったり、創業150年の企業の総帥なのに、60過ぎのババアにストーカーして、警察に連行されて始末書を書かされたおっさんまで居る。
突然死で業界を驚かせた誰でも知ってる有名企業の会長の死因は腹上死だった。
こうしたおかしい連中は、既存の組織にアジャストできないってだけで、案外自分の勝手でなにかやった時に特異な能力を発揮する。
上野竜太郎くんは介護の仕事を考えてるらしい。
目先は就職するのかもしれないけど、今撮影した写真がセピア色に色褪せる頃には必ず何か一つくらい足跡を残した人間になっているはずだ。
60万人のニートは社会問題なんだろうか?
俺は違うと思う。
方向性を見失って迷走する現代社会で、60万人分の目が新しい方向性を模索していると考えた方が合理的だ。
この記事はコメント欄で希望した人の求めに応じて書いたものだけど、冒頭の言葉をもう一度繰り返す。
君達は壊れてない。今電源が入ってないってだけ。
別に気に病むこともなし、いつかパッションに火がつくまで気が済むまでぶらぶらすればいいと思う。
絶望してはいけない、
我々は確かに少数派だが一人ではない。
少しずつ進んで行きましょう。
亀の歩みで兎を追い抜きましょう。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
しつこい様で恐縮ですが、
直ぐに返信が欲しい方は遠慮せず催促して下さい。
私はそれを不快には思いません。
それよりも迷惑をかけたくありません。
あなた方の会社と私とでは、流れる時間が違うのだと言う事を、私は知っています。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 15
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
「私達の代表はアルバイトもしたことがないニートです」と言ってみろ
@
そんなクズのところででも雇われるしか行くアテもねぇクズと他人を雇う分の金を持ってる人間とどっちに価値があるかも理解できねぇのかな、生ゴミ君は。
誤「私達の代表はアルバイトもしたことがないニートです」→正「お金さえくれればなんでもするので雇ってください、お願いします」
だろ。
餌の皿に入ってりゃ残飯でも食う飼い犬君が贅沢言うなよ。地虫は地虫らしくしてろ。
正直難しい。
ただ意識高いライフハック系の人の武器ってそれまで生きてきて培ってきた人脈なわけで
いまの修羅一直線な世の中でもっとも強いものはそれなわけだしなあ
何もしていないというのはそこでマイナスではある
けど、今のネット社会ってやるきがあるなら無職ニートでもそういうのを作りえるところが違うところ
20代の自分に読ませたい良いコラムだったと思います。
ニートと言う言葉が良くないかと。
言葉を厳密に定義するなら( Not in Education, Employment or Training)
高等教育受けずに、昼間からコンビニの前でたむろってるガキの事。
大卒ニートなんてありえない。(それなら高等遊民)
高等遊民、就職浪人、食客、風来坊…
それらしい言葉なら昔からあったのに、言葉のせいで政治問題化してしまった。
https://www.chiba-fjb.ac.jp/www/freeman/caraban.html
税金使ってこんな事やってるのはおせっかいどころか有害。
せめて簿記3級レベルの会計知識でも教えやがれ。
ニートなんて言葉を広めた社会学者をぶん殴りたいですな。
この30年で大企業が合併したりIT化で効率化して地方支社が廃止されたりで働き口がへった結果
高卒の仕事に大卒が群がり、けっかニートだらけになったというのに
選ばず働けという自己矛盾をはらんだ問題が
肉体労働でも割のいいのは目ざとい大卒がやってきて持ってく時代だしねえ
ありがとう
馬鹿は働くなニートであれ