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最強のライフハック術とはなにか? ライフハックで大金持ちを目指す意識高い系の人々

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ライフハックでハックされる意識高すぎの人生

 

Life Hack

効率良く仕事をこなし、高い生産性を上げ、人生のクオリティを高めるための工夫。

もともとは「主にハッカーやギークなどが、コンピュータやシステムを活用して仕事を効率よく行うためのテクニックやノウハウ」という、「仕事術」的側面の強い単語だった。アメリカのテクニカルライター、ダニー・オブライエンが2004年に行った講演が始まりである。

2005年ごろから日本でも流行し始めた。「ライフハック」という言葉は当初の意味から広がりを見せ、現在では「人生(ライフ)をハックする」という、仕事に留まらない広い領域を扱う単語として捉えられることもある。

via: ライフハックとは – はてなキーワード

 

ライフハックとか言うわけの分からない言葉が出来上がってはや幾年。

中身に果てしなく興味がなかったのでチラ見しかしてないけど、どうやら「できる仕事術」「人生のクオリティーを上げる魔法の調味料」的な何かを指すものらしい。

 

つまりは仕事をバリバリできるようになって、周囲の人気ものになり女をやりまくれて金は唸るほど転がり込んできて、未来が前途洋々と輝き出す魔法のようなテクニックの数々なんだろう。

 

もう6,7年はその手のキーワードがネット上で踊りまくってんじゃないかと思うけど、就職して初出勤も終わって、あるいは研修も佳境に差し掛かった昨今、これからの指針が気になる人も沢山いる時期に、究極のライフハック術を授けたいと思う。

 

これはあるいは、意識高い系現役社会人と、雀荘とかパチンコ屋のヘドロの中に沈んだ大学生や、家に引きこもっているニートを対比する話なのかもしれない。

 

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ライフハックでハッキングできる人生に可能性なんか眠ってない

 

一昔前に流行った雑誌で(今でもあるのかもしれない)BIG TOMORROWとか言う雑誌があって、いわゆるアントレプレナー向けの雑誌があった。

アントレプレナーとか聞いた時点で腕に鳥肌が立ってくる気がするけど、よく昼飯を食いに行ってたステーキ店にその雑誌が置いてあって、何回か目を通したことがあった。

 

起業家が集まる雑誌というので、銀行から金を借りる方法とか、どうやって資本金を集めたかとか、生々しい経営者のインタビューでも乗ってんのかと思ったら、ほとんど全部がフランチャイズの加入勧誘の広告で固められたクソみたいな雑誌だったのを思い出す。

 

名前はBIG TOMORROW。何を考えたらフランチャイズの経営ごときでBIGになれると思うのか俺には全く理解できなかったけど、つまりはそういうやつ向けの商業誌だった。

金山探しの旅に出るとか、石油を掘り当てる旅に出かけるので、ガキの時からクワガタを取りに行っていた勝手知った裏山に行く奴がいるのかと。

(まぁ、いるからあの雑誌が売れてんだろう。)

 

フランチャイズの店の中に金鉱脈は眠ってない。

どうせ、つまんない雑誌を読んで「そんな気持ち」になって、『手取りが70万円を超えたらアルファロメオを買おう』とか言ってディーラーからパンフレットを取り寄せたり試乗会に行くような連中が読んでいたはずだ。

 

ライフハックという言葉も結局一緒なんだ。

ライフハックというのは人生をハッキングできる普遍的手法らしいけど、そんなもんでハッキングできる人生に可能性なんか眠ってない。

 

アムウェイとかニュースキンで年収1000万とか言ってるやつ、ほんとに金持ちか?

年収1000万で何ができるか考えたらものすごくどうでもいいし、洗剤とか鍋を売る金持ちなんか見たことがねぇ。

金持ち父さん、そのうち計画倒産で数百万握りしめてそのうち夜逃げするのさ。

 

養鶏所の鶏舎の中で「最速で大きな鶏肉になる方法」を鶏が検討するのと同じような話で、どのレーンのベルトコンベアに乗ってどの店に陳列されるかがちょっと変わるだけ。

繰り返す。

 

誰でもできるような手法でハッキングとやらに成功する人生に可能性なんか全く眠ってない。

 

良い女がつかめるかって?

つかめるわけ無いだろ。

 

「私できたら働きたくない」とか言ってるソファーの肥やしみたいな女とか、「今の仕事でキャリア狙いたい」とか言って勘違いしてネジがずれたような女が、ファンデーションでハッキングした顔面でお前にぶら下がるのが関の山さ。

 

 

そもそもお前死ぬまで努力できるのかよ

 

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この手のライフハック術の大いなる誤謬は、人間の可能性は無限で、ポジティブでさえあれば努力はいくらでも出来て、確率を計算したら誤差は許容範囲内でしか発生せず、報酬はいつも公正に支払われることを前提としていることだ。

 

まず、可能性が無限というのが大嘘。ある一定の年齢や環境に達した時点で、一回やったら取り返しの付かない失敗ってものが地雷のようにそこら中に出来上がる。

努力がいくらでも出来るなんて虚構の世界の話で、1kgの食料の摂取でお前は5kg太ったりするのかと。

 

誤差や確率の話で、オプションのなんとか取引で講釈をたれていたにわかトレーダー。

こいつもライフハックが大好きだったらしいけど、東日本大震災の時に異常値で約定して1億数千万円の負債が証券会社に発生し、自己破産して離婚した。

 

毎年数百万の確定的利益を数年間得て、逆ざやの損失が1億数千万円+自宅+嫁さんと子供。

素晴らしい確率計算だった。

 

報酬はいつも公正に支払われるなんて寝言もいいところで、公正の定義をセブン-イレブンとかファミマの本部に電話して聞いてみろと。

月給20万そこらのやつを集めて運営してる会社の社長、成功者の資産がいくらあると思ってるんだ。

公正なんてものが世の中にあるんだったら億万長者なんか存在するわけがない。

 

ライフハックの嘘の基本的な部分は、絵に描いた餅の話しかしてないところだ。

そもそも普遍的な成功の手法が流布されてもう何年経つんだよ。

 

日本では金持ちがそんなに増えたのか?

確率を喚くなら目の前の現実を計算しなよ。

 

 

ライフハックに影響される人生の決定的欠点

 

ライフハックに学ぶ人々のライフスタイルで全員に共通した致命的な欠点は、二つ。

 

まず一つが、使う側が使われる側にやらせたいエッセンスを踏襲していることにある。

つまり鶏舎の中の鶏として栄華発達を狙うしかなくなっていくところにあって、それはつまりサラリーマンとして億万長者になったやつなんかほとんどいないという現実と一体化している。

 

世の中でまじめに働けば必ず良くなるという通説があるけど、それは一体本当なんだろうか?

まじめに働いて弁当工場の工場長になって、あと2年で定年という人、退職金を貰う前に工場が母体ごと民事再生法を申請したりする時代になった。

 

知り合いがそこの弁当工場からスポンサー支援を依頼されて、結局支援を断ってくず鉄の値段で機械を引き取っているのを見て、この世の哀愁を感じてしまった。

使われる側になる時点でリスク回避はできなくなるし、その中で自分から型にはまりに行くことで「予想外の結果」を永久に生み出せない『歩』駒になってしまう。

 

もう一つが、普遍的な手法が通用する人生というのは、その他大勢と同じような人生を意味しているわけで、ライフハックの謳い文句や実践者の目論見に原理的な部分で矛盾していることだ。

 

良い女が食いたいという欲求でライフハックを実践したとして、どこの良い女がその他大勢の村人Aに股開くんだろうか。

金持ちになりたいのになんでその他大勢と同じ人生を歩むのか意味がわからない。

 

ライフハックの実践者で「成功」した人を一人知っている。

佐川急便で骨が砕けるほどまじめに働いて、お年寄りや社長連中に笑顔を振りまいて配送し、必死で貯金して独立した人がいる。

 

商売の内容は墓石屋。その頃「佐川のオニーサン」として顔を売った年寄りに墓石は売れに売れた。

確か数千万円貯金が出来たはずだ。

 

年数はおよそ25年ほどになるかな。

そこまで必死に生きて、25年で数千万円。

貯金に必死になりすぎて40過ぎまで独身。結婚したのはバツ1でスナック勤務のイマイチ微妙な顔の女だった。

 

ライフハックの素晴らしい成功例。

 

使われる側の限度+「みんな」と同じ人生+数年間の安定=リスクのない人生

 

大損のリスクを意識せずに生きて稼げる限度を彼は体で証明した。

 

 

撃てる弾の数には限度あり

 

こうした人々の狂騒的で無意味な日々は、撃てる弾の数を意識せずに乱射して生きてきたことに発生原因がある。

小中と同級生で、一生懸命まじめに生きて、一流大学を卒業し広告代理店に入社した奴がいた。

 

そいつが就職したあと、俺の会社に遊びに来た時に、とても疲れた顔をしていたのを覚えている。

そう、人間は死ぬまで努力することも出来ないし、どんなに正しい公式があっても正しい行動だけを続けることは出来ない。

 

大事な事は、「結果を生み出せなさそうなタイミング」ではなにもしないという”無為に耐える根性・ダサい自分を否定しない優しさ”だったりする。

四六時中勉強して、大学受験とかの面接を想定して生真面目に暮らして、疲れた顔になる人生なんか得たって何の意味もない。

 

そういう点では、ニートとか、大学でぶらぶら遊んでモラトリアムしているヤツのほうがよっぽど可能性がある。

必死に努力するときに人は必ず他人からの評価を意識している。

その他人はお前を幸せにする人なのか?実は自分を幸せにできるのは自分自身だけだ。

 

考えてみて欲しい。

20年位努力し続けて、大学卒業してはじめに振り込まれる報酬。

20年努力して、20万もないような手取り金額だったら嫌になるだろ。

 

何の努力もせずぐーたら生きて、適当に就職して面白半分で頑張っての給料なら腹立たないだろうけど。

 

流布される嘘っぱちライフハックとは努力を背景にした発想で、究極のライフハック術ってのは、余計なときに努力をしないことだ。

必死で努力してそれを見せつけた他人が、20年の努力のご褒美として20万円振り込む準備をしている。

 

家賃が7万円。残り13万。

毎日4000円ちょっとしか使えないライフハック人生。

 

 

ハッキングスキルが必要なのは無知なやつだけ

 

ライフハック病の患者ってのは、ある時はMACをもってスタバに登場してみたり、「将来起業したいんすよ」とか言い出したり、「アメリカで一旗揚げたい」とか言い出す癖を持っている。

 

そんなことやりたかったら今すぐやれや、といつも思わされるけど、こうした人々の言動の背景にあるのは自分自身に対する無知だろう。

20年30年と自分の自我と付き合ってきて、インナーユニバースの真理やその手がかりに辿りつけてない。

 

すべての発端が人生を良くするための眠い努力のせいで、実際はその時間釣りでもしたり、酒や博打・女遊びに興じたり、趣味に没頭したり本でも読んでいたほうが健全で悩みのない人生を送ることができる。

 

ライフハックをうそぶくいい年こいた中年や、後戻りがきかなくなった多くの人々は、いまさら自分の内なる宇宙の扉を開けて中を見る恐怖に耐えられない。

いい年こくまで何も考えずに生きてきて、パンドラの箱の中身が空っぽだったらと思うととても扉を開くことは出来ないんだろう。

 

その無謀な行為に好奇心で挑めるのは若さゆえと言ってもいいだろう。

 

それを通じて自分を知った時、他人になにか教わるまでもなく自分が進むべき道や、生まれてきた意味のおぼろげな方向性を知ることになる。

 

多くの人がネクタイを締めた途端に自我を喪失したように無能な人間になって、家に帰っては必死でライフハックスキルにすがりつくのは、自分がないから。

他人の目を意識して、自分自身と対話する時間を疎かにしてきたツケ。

 

ライフハックで意識高い生き方をしても幸せな人生は100%つかめない。

なぜなら何が自分にとって幸せか理解できていないのだから。

その結果ライフハックに詳しい年収250万の派遣社員になったり、ビジョナリーカンパニーを経営する逃げ場のない多重債務者になったりする。

 

始めるのに遅いってことはない。内なる自分の声に耳を傾ける究極のライフハックは、何の道具も要さず今すぐ始めることができる。

 

 

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gundari名無し Recent comment authors
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迦陵頻伽
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迦陵頻伽

ただの馬鹿ってことですね。

名無し
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名無し

グンダリさんのこういう考えが好きなんだよね。
こんな人になりたい。

迦陵頻伽
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迦陵頻伽

gundari様はあえて努力をしなかったという期間がありましたか?

来るべきときに備え、少しでも努力を積み重ねていったほうがいいと思っていたのですが…

名無し
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名無し

↑グンダリさんは自分の努力に気が付いてないだけなんじゃないですかね?
本人は楽しんでるつもりでも、知らず知らずのうちに努力してるんですよ。
このブログの更新が物語ってますよ。

迦陵頻伽
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迦陵頻伽

ある一定の年齢や環境に達した時点で、一回やったら取り返しの付かない失敗の地雷をもう踏んでしまったんで、とりあえず体が動けなくなるまで働くことしか自分にはできそうにないですね。

迦陵頻伽
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迦陵頻伽

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