「みんな」という名の新興宗教　ネットマウンティングの実態とブログの運営、360度評価の孤独な人生を生きる情弱達

 

こうした昨今のネットコンテンツ側の事情からすけて見える事から、ネットというツールでより強く特色を発揮できるようになったはずの自我というのは、逆に弱まる方向に動いていることが推察できる。

大体は「みんなと違うことを言っている」と喚いているのが炎上の正体で、ほぼ全員が「何故みんなと違うことがいけないことなのか」説明する能力を持ち合わせていない。

 

基本的にこれは、道具としての利便性が進んだ昨今で中世時代に精神的な回帰を始める人類が激増していることの傍証と見ていいだろう。

 

そしてその精神性が、ただでさえ文化的土壌を持たない貧困な人生に悲惨な、砂を噛むような彩りを添える結果を巻き起こしている。

 

例えば「みんな」が正しいというのであれば、なんで天動説は撤回されたのか？

「みんな」が常に正しいという前提であればまず日本人という民族はブラジルや北米大陸でわずかに生き残っているだけの、歴史上消滅した民族でなければおかしい。

戦時中に一億玉砕を叫んでいた「みんな」は間違ってたから我々は今日存在している。

 

死のうと叫んでいる大多数に決然と「お前らアホじゃないのか」と言った少数が居たからやっとちょっとだけ正しい結果を生み出せたわけだ。

 

改めて馬鹿向けにはっきり言ってあげれば、

「みんな」が正しいというお前の感覚は間違っている。

という事だ。

 

「みんな」の存在が重要だという”根拠不明な盲信”がそれが正しいという錯覚を生み、そこから炎上という現象が起きて、「みんな」を自称する人々が集まってスタンダードを絶叫する。

 

しかし２で若干解説した通り「みんな」というものは基本的に言葉を持たない。

実際は三々五々自分勝手に考えて判断を自分でしているのであり、統一した指針など存在しない。

 

そしてその数もまやかしにすぎない。

一様に同じようなことを喚く集団を指して、社会的にはノイジーマイノリティーと指定している。

 

つまり韓国の悪を暴き、中国の工作員を見つけ出し、安倍政権の邪魔を排除しようとしている「みんな」を名乗る集団は、彼らが糾弾している「チョン」と同じようなマイノリティーだと社会的に既に結論が出ているわけだ。

 

倫理や道徳を叫ぶ「みんな」というバージョンもあるけど、モラルや倫理の決定は根本的に怪しげな「みんな」に期待されているものではないし、判決を下す役割も誰も委任してない。

やはりこのバージョンの「みんな」もただのノイジーマイノリティーで、有害指定図書を躍起になって探していたPTAのおばちゃんと同じような立ち位置に相当するんだろう。

 

君は自分の人生の指針をPTAのおばちゃんに決めてもらったら満足か？

 

どちらも「みんな」という宗教にとらわれて、ひたすらに仲間を増やそうとする地縛霊のような存在になっている。

 

再び馬鹿向けにはっきり言ってあげれば

「みんな」が正しかったことなんか歴史上一度もない

ってことだ。

 

「みんな」の意見は永遠不滅の継続性を持って主張し続けられる一つの論なのだろうか？

「みんな」を自称する馬鹿と同じく、その時々で反応する方向性を変える社会現象の一面にすぎないのであって、それは社会のスタンダードになりえない。

 

「みんな」とは相関性を持たない宗教や、伝統的な社会構造や生活律、あるいは社会の知識層が倫理や社会の模範に至る指針を設けてきた。

そしてみんなを自称してるほぼ全員がその決定者の枠に入ることはできない。

 

釘を差してあげよう。

君達は倫理で縛られる側であって、何と何が倫理に違反しているか審査する能力なんか持ち合わせてない。

もちろん倫理や規範のあり方を論じる資格なんか全く無いだろうね。

 

他人を攻撃する道具としてそれを使う前に、どうやって自分が縛られる側から逸脱するか、その視点から倫理や社会規範の存在を研究しない限り永遠に「みんなを自称するイタい人」の枠から抜け出せないまま生きていくハメになる。

自分を縛っている縄を指して、素晴らしさを強調するのは馬鹿の所業だ。縛っている枷を我が道具と錯覚している時点で限りなく可能性がない。

 

なぜ「みんな」が口癖のやつの人生は見るからにつまらないのか？

上述で摘示したように「みんな」は常に誤った方向性に多数を誘導しようとするための誘蛾灯にすぎないからだ。

そしてそれに引き寄せられる奴に魅力がなんかあるわけがないのはだれでもわかるでしょ？

 

 

 

１，２，３までで指摘してきた通り、「みんな」というものは基本的にネガティブで頭が悪く、社会規範やモラルが欠落した下らない存在だということだ。

そしてそこにスタンダードをおいた人生は結果的に必ず不幸になるという指摘もした。

 

なぜ一部の人間はそんなところに人生の指針を置きたがるんだろうか？

 

よくある人事評価で、３６０度評価というものがある。

これは上長の責任回避の産物そのものの最悪の人事評価基準だと思う。

 

例えば、骨董や美術品の価値を３６０度評価で決めるんだろうか？

実際は好事家が集まって価値を類推し、専門家が年代を測定し、いくらでそれを欲しいかという購買希望者の意見で値決めが行われる。

 

この中で該当のアイテムに関係ない人間は評価に関与しない。

「みんな」が５万とプライシングしようが１００万と決めつけようが鑑定に基づいて購入価格を指定してくる購買希望者以外その値を決められない。

 

「みんな」に依存した３６０度評価というのはフェアなようでいてその実、孤立した組織の特異点を抹殺してしまう人事評価だと断定せざるを得ない。

いつだってあらゆる組織は「行動の読めない野良猫」の行動で将来が決定される。

 

「こいつはなにか持っている」と見抜いて、まっとうな組織規範に従えない野良猫をかばい、価値を説明し納得させるのは上長の仕事だ。

激しい夫婦げんかを一瞬にして解決するのはつかまり立ちする我が子の姿だろう。

 

そうした結果の部分にコミットできない「みんな」に過度に依存するというのが狂っている証拠なのだ。

「みんな」を連呼する頭の薄い人も、３６０度評価に依存する組織にも限りなく将来性が感じられない。

 

「みんな」があり方を決めつけてきたとしても自分が不快だった場合、快適な人生を生きたい人は従ってはいけない。

 

人生のスタンダードは自分で決めるものだ。

何を信じてどう生きるかという責任は最後は自分が取るしかない。

「みんな」が殺せといったから殺しました、と法廷でいくら喚いたところで刑務所に入るのは自分自身だ。

 

オウム真理教事件の審理を見ていれば火を見るより明らかな現実。

 

あるスタンダードをあたかも絶対のもののように見せかけながら、都合がいいようにそのスタンダードを変形させて他人に押し付けるという点で、世界中の社会に存在する「みんな」というのはどんな新興宗教より危険な存在と言っていいだろう。

 

少なくともスタンダードは自立した人間は自分で決めなければいけない。

勇気を出して「みんな」を無視した一日を送ってみて欲しい。

その時から今まで灰色だった世界に、四季の彩りが宿るだろう。

 

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