山口県長門市の輸入会社がベトナムから輸入した冷凍シシャモに、ネズミの駆除に使われる殺そ剤が付着していたことが分かりました。
この商品はおよそ10の都府県に流通していて、輸入会社は、同じ時期に輸入された商品を自主回収しています。山口県によりますと、22日、長門市にある食品などの輸入会社「伊村産業」から、ことし5月にベトナムから輸入した冷凍食品の「子持ちからふとししゃも」の中に黄色い粉末が見つかったと連絡がありました。
会社によりますと、黄色い粉末はネズミの駆除に使われる殺そ剤で、透明の袋に入ったシシャモに付着していて、別の段ボールには、袋の外に汚物とみられるものが入っていたということです。
山口県には今のところ健康被害の報告は入っていませんが、殺そ剤には血液を固まりにくくする「塩化ダイファシノン」が含まれ、口に含んだ場合、量によっては頭痛や吐き気を起こし、最悪の場合、生命に危険を及ぼすこともあるということです。
厚生労働省によりますと、伊村産業が輸入した「子持ちからふとししゃも」はおよそ10の都府県に流通していて、会社は、23日から同じ時期に輸入した商品を自主回収しているということです。
伊村産業の伊村隆社長は「輸入元のベトナムの工場は安全基準を満たしていたが、このような問題が起き、今後の管理体制を検討したい」と話しています。
近頃相次ぐ食品不祥事。
コレを「中国がっ!」「中国崩壊っwww」「ざまぁwwww」とか喚いているバカが多いけど、こりゃアメリカ資本の会社が中国で起こした鶏肉事件であり、台湾企業がベトナムで起こした毒物・汚物混入事件なのね。
ネトウヨの心の故郷台湾・ベトナムがなんでそんな反日みたいなことするのかワケがわからんけどなw
さて、前から中国・韓国を筆頭に、植民地や戦乱の国から政治・国家主導で産業育成してきた国の経済構造的欠陥を指摘してたけど、それが何だったか覚えてくれている人はいるだろうか。
つまり、彼らの国に欠けているものは、中間加工工場なわけだ。
例えば、大連・韓国とかなり大規模に造船をやっていて、韓国なんかバカにならない規模になっている。
設計や製品品質もそんなに日本と同じ価格帯では遜色なくなってきてるんだけど、最終最後彼らはだいたい日本に頼るしかないものがある。
それは何かというと、強度上クリティカルな部分の溶接やプロペラの研磨、シャフトの加工だ。
不思議なことに、やっぱりどこの国でも役人主導で経済を構成すると、頭と尻尾はまぁまぁ形になるんだけど中間の胴体がすっぽぬけてしまうらしい。
(戦前から厚みがあった日本とはまた違う世界観なんだよ、そのへんが。)
前、造船工場を持ってる知り合いのところで、でっけー船を作ってる現場を見せてもらったんだけど(というか中で釣れそうだったんで釣りをさせてもらう目的だったんだけどなw)、わざわざ台船(海の上に浮かんでる桟橋みたいなのを引っ張ってる船な)で海を渡って日本のドックまで持ってきて組み立てていた。
「あのー、こりゃ向こうで組み立てまでやっちゃったほうが利益になるんじゃないですか?」って社長に聞いてみたけど、やっぱり溶接の強度は日本の職人の方がいいので、大筋のベアボーンを作ったものを現地の工場から移送させて組み上げ、製品化しているらしい。
すごい話だよ。船の船首の馬鹿でかいのが逆立ちして海を移動している。それくらい新興国の中間産業(ノウハウ型産業)は空洞化している、いや、いたというのか。
目下のところ、中国・韓国、というかロシアを除くBRICS全体で中間加工の海外委託が国富の流出の大きな原因になってるんだろう。
その手の企業がだいたい40-100億くらいの売上規模で、一社で数百~千人ほど社員を抱え込んで、1,5倍ほどの人数の協力会社を動かしている。
およそ元請けの売上の2倍強の経済規模が発生するものが全部海外に吸い上げられてるわけだ。
これは食品加工でも同じことで、海外から安い人件費を見込んで食品加工工場はどんどん進出してきていた。
さすがにベトナムでししゃもは取れないんじゃないかと思うけど、せっかく鶏や豚を育てても美味しい部分は全部外人に取られていた。
昨今の経済的伸長で彼らの国もそれを自前で抱え込む準備は整った、ついては不祥事をぶちあげて形を変えた接収を実現しちまえば良い、こういうことだろう。
よく考えたらおかしな話だけど、こうした騒動が起きるほんの少し前に中南米から大豆や穀物(そしてアジア向けの鶏もも肉もだろう)の貿易契約を、中国がおよそ一兆円アルゼンチンを支援することで独占した。
そしてそのすぐ後にこうした騒動が発覚して企業が死亡する一方、代理の企業がすぐさま名乗りを上げている。
こういうのをできすぎた話と言わずしてなんというのか、と。
最後に〆ておくと、これは国家の経済的政策としてひとつも間違ってないことを日本人は知っておいたほうが良い。
国民に貧乏をさせても外人にいい顔をするのか、それとも時が来たら誰からでも容赦なくむしって国民に白い飯を食わせるかの発想の違いにすぎない。
日本は前者、他の国は後者だってことだ。そして獲物は家の外から取ってこないと共食い口減らし経済にしかならない。
日本では外資系のアルゴリズムを見破ってそのシステムの裏をかいたトレードをして利益を出したら、日本人が逮捕される。
一方で国民の腹を満たすために外人の会社に根性焼きをする国がある。どちらがまともかという話だ。
そして今まで自民党や民主党の歴代政権で、「中国に国を売る」と一部のアホに揶揄されながら外交を展開していたのも、日本に牙を剥くより外交の維持のほうが大事な状況を作り上げていたってことだよ。
旨いものが食えなくなった国民に500円の弁当を食わせて、海外には「常任理事国になりたい」と見返りがあるわけないODAをばらまき、右翼ごっこのあおりで米中でペナルティーを課されひどい目に合わされる日本企業。
バカが為政者になったらろくなことがないという歴史的公理を今眼の前で再確認させられている。
一言:で、価値観外交って結局なんだったの?
今までは一日の長、地元ならではの嗜好の把握
こういうので加工の優位性を維持していたけど、
そろそろ十年二十年経って厳しくなり始めてるって事情が浮き彫りになる事件だな。
多分代打で出てくる会社は現地資本の会社ばかりだよ。
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”中国の”アメリカ資本企業だからな。きちっと理解しておくことだ。
<期限切れ肉>親会社CEOが陳謝「再発防止に全力」
毎日新聞 7月24日(木)10時23分配信
【ワシントン平地修】中国の「上海福喜食品」による期限切れの鶏肉混入問題について、親会社の米食肉大手、OSIグループのシェルダン・ラビン会長兼最高経営責任者(CEO)は23日、声明を発表し、「心からおわびする。再発防止に全力を挙げる」と陳謝した。
ラビンCEOは、今回の問題について「まったく受け入れがたいことで、がくぜんとしている」と表明。再発防止などのため、グループの専門家チームを現地に派遣したことを明らかにした。
OSIグループは中国で上海など8都市に工場などの拠点を置いている。声明は「中国当局がわれわれの他の施設を検査し、問題が見つかっていないことを喜ばしく思う」とも述べた。
債務危機アルゼンチンを中国が救済し、豊富な食料の供給を取り付けた直後に事件発覚。
さて、後釜で鶏肉や食品を輸出する中国企業は何処?これが答え
経済は形を変えた戦争なんだよ。
[ブエノスアイレス 27日 ロイター] – アルゼンチン政府が新たなデフォルト(債務不履行)の回避策を実現できなかった場合、同国の大豆農家は今年下半期に手元在庫を確保する考えを示している。
多くの大豆農家は既に、インフレヘッジ手段として大豆の売りを控えており、政府と債務再編を拒否した債権者(ホールドアウト)の交渉が難航した場合は、さらに慎重になるとしている。
ホールドアウトは2002年にアルゼンチンがデフォルトした国債の全額償還を求め、米裁判所で起こした訴訟に相次いで勝訴している。
ブエノスアイレス州カルロスカサレスの小規模農場主は、「アルゼンチンの債務問題を考えて、今年の収穫分は手元に留めることにして動向を見極める」と語った。
こうした農家の動きの結果、アルゼンチンの大豆供給が減少すれば、中国を中心に需要が増加している中で、大豆および大豆ミールの国際価格の上昇圧力になる。
供給不安の兆候は既に国際市場に表れ始めており、米国の大豆ミール輸出量は記録を更新し続けている。
ブエノスアイレス穀物取引所によると、今年度のアルゼンチンの大豆収穫見通しは5550万トンで、26日時点の収穫進捗(しんちょく)率は95%。農家は今後2カ月間に豆を売却し、作付け時の借入金を銀行に返済する。完済すれば、手元在庫を積み増す理由が増えそうだ。
農業アナリストのパブロ・アドリアニ氏は、「8月下旬以降の農家の手元在庫は2325万トン、市価で120億ドル相当になるだろう。債務再編問題がなければ、在庫は1800万トン、93億ドル相当にとどまるはずだ」とコメントした。
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
非常に興味深い論評がありますので、差し出がましいかとは存じますがご紹介をさせて頂きます。
安倍首相及び支持する方々の動機分析に始まって、様々な日本人の行動原理について論評をしたものです。
日系ビジネスオンライン 「“立場主義”が日本を破滅させる」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140724/269156/?P=1
@通りがかりの者ですが さん
腑に落ちる話ですね。私は「立場主義」はとってつけたものではなくて、社会的生物である人間の宿痾だと思ってますので、むしろ「人間は立場によってしか生きられないものだ」と思っています。
不景気は人間が依って立つ場所を狭めるからこそろくな結果を産まないのです。
つまり多くの人間の精神はソーシャルステータスや財産状況、それらの下支えになる社会的立場によってしか正常性を担保できない、と。
ご返信ありがとうございます。
全くご指摘の通りだと思います。