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長崎の名門旅館 旗松亭 が破綻報道 マスコミ社員には曖昧な和議と破産の違い

  1. 経済
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破綻報道とは裏腹な前向きな経営事情

 

(有)旗松亭(TDB企業コード:860033749、資本金3700万円、長崎県平戸市大久保町2520、代表木下隆靖氏、従業員53名)は1月29日、長崎地裁佐世保支部へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は吉岡隆典弁護士(福岡県福岡市中央区警固2-18-7、けやき通り法律事務所、電話092-712-0266)。監督委員には山元昭則弁護士(長崎県佐世保市高天町6-3、佐世保総合法律事務所、電話0956-22-0436)が選任されている。

via: 昭和天皇をはじめ皇族方が宿泊した実績もある国際観光ホテルを運営している旗松亭、民事再生へ (帝国データバンク) – Yahoo!ニュース

 

前からマスコミの報道で凄い気になってたポイントで、殊に経済と経営関係ですごい違和感を感じることが多いんだけど、とりあえず何でもかんでも破綻と報道するのはどうなのよと。

今回の長崎の名門旅館の破綻報道って、実際は再建・前進という内容で、これを破綻というのはちょっと違うんじゃないだろうか。

 

一般的に報道関係は民事再生=破綻となってるけど、民事再生というのは基本的には破産(債権者申し立て含む)と違って、基本的には企業の再生前提の計画を裁判所に申請するものだ。

つまり、昔は和議法で管理してた企業の経営案件を、民事再生法で包括したもので、一般的には申請と同時に手形の決済とか負債の精算、債務の支払などが裁判所命令で全部停止になって一旦とりあえず経営は楽になる。

 

これは再生計画が承認されるかどうかに無関係に必ず申請と同時に起きることで、仮に再生計画が承認されなかったのだとしても全ての申請企業がそこから最低数ヶ月の息継ぎの時間を得るものだ。

つまり、昨日まで窒息寸前で生きていた死に体の状態よりはとりあえず健康になってるってこと。

 

再生計画の承認率は、一般的には何でもかんでも破綻と報道される一方で、実はおよそ7割に達している。

債権者も現金なもんで、特に銀行が関与業種の中堅や大手企業にスポンサーを依頼したり、金が余ってる会社に買い取りを依頼したりと、民事再生を契機にあちこちで「今まで回収しか考えてなかった人」が違う目的で行動し始める。

 

つまり、この手の申請でなんでもかんでも破綻という報道は実態とはちょっと裏腹なものだという認識が世間的には必要な気がする。

(無論、全部が全部再生というわけでもないんだけどね。)

 

この破綻報道っていうのは、報道してる側も受け取ってる側もそこら辺の機微に疎い人が多いが故に発生してるものだけど、同じことを理由にしてかなりネガティブな影響を発生させる。

かなり仲が良かった奴の会社が、リーマン・ショックの後に民事再生法を申請、債権者の同意が取り付けられたのに結局破綻してしまったけど、そこに至るまでの過程がネガティブな影響の恐ろしさを実感させた。

 

夜飲んでる時に、そこの社員らしき奴が騒いでるのを目撃したけど、「潰したくせに偉そうにすんなよあいつ(社長のことだろう)」と騒いでいたし、実際慰問に訪れた時の社員の目が完全に指揮系統が崩壊する予兆を浮き彫りにしていた。

つまり「破綻した」というガセネタに近い認識を覚えこんで、末端から上長を舐め始めてタガが外れて行くわけだ。

 

もちろん、小さい下請け会社なんかも難しいことはわからない。

そして彼らと同じように舐めて、あるいはまだ支払期日の到来していない売掛を支払えと事務所に怒鳴りこんだりして、じわじわとダメージを刻みつける。

 

一回お手上げに近い状態になった会社にとって、どれも影響の出方次第で致命傷になるような現象だ。

旗松亭にしても長崎で名門というなら、地元財界がそれなりに覚悟を持って後始末の準備はしてるはず。

 

何でもかんでも破綻と報道するのはちょっと違うんじゃないだろうか。

法律と経済のセクターも、マスコミは知識のあるデスクを雇用してしっかり分析して報道した方がいいような気がする。

 

大方旗松亭も、このニュースを契機に明日から頭が悪い出入りの魚屋あたりとつまらない揉め事が頻発するだろう。

 

 

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旗松亭の建築物はちょっと違う気がするけど、一般的に旅館とかの高級建築物で、
融資の償還期間が普通の建築物と同じなわけだからこうなるのもしょうがないんだよな。
つまんない、旅情をそそらない旅館施設が林立する原因にもなっている。
これぞ日本という旅館を増やす目的も兼ねて、
融資の償還期限を建材の評価に依存させて長期化させたらどうなんだろうか?

林業の振興もできるし一石二鳥だと思うけどなぁ。
女の腕みたいな細い安木材と、直系が50cm位あるような木材の耐用年数評価が同じなのはおかしい。

 

 

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当社は1949年(昭和24年)に映画館の経営を目的に創業。57年に旅館「米乃屋」を開業し、69年(昭和44年)2月に法人改組、同年8月に国際観光ホテル「旗松亭(きしょうてい)」をオープンした。ホテルは平戸港の高台に立地し、当初33室だった客室数は増築・改装により現在は客室数90室にまで拡張。客室のほか、食事処、大宴会場、屋上露天風呂やパノラマ展望大浴場を擁し、昭和天皇をはじめとする皇族が宿泊した実績もある平戸地区トップクラスの規模を誇るホテルとして知られ、修学旅行などの団体客や一般観光客を集客、2002年1月期には年収入高約11億6500万円を計上した。

 しかしその後は、九州地区を訪れる修学旅行客などの減少に加え、景気低迷の影響で一般観光客の利用が減少し、客室稼働率が低迷。施設の増築・改装などを金融機関からの借入金で賄ってきたことから資金繰りが悪化するなか、2010年3月には金融機関からの借入金が債権回収会社(サービサー)に売却された。その後、給与体系変更や従業員のパート化などで経費を切り詰める一方、一般観光客の取り込みにより立て直しを図っていたが、大幅な欠損計上が続き、2015年1月期には年収入高は約5億8200万円にまでダウン。宿泊客減少に歯止めがかからず、収益改善の見通しが立たないことから、自主再建を断念した。

 負債は現在精査中だが、約22億円が見込まれる。

 なお、ホテルは現在も営業を続けている。2月2日11時から平戸文化ホール(平戸市岩の上町1529)で債権者説明会が開催される予定。

via: 昭和天皇をはじめ皇族方が宿泊した実績もある国際観光ホテルを運営している旗松亭、民事再生へ (帝国データバンク) – Yahoo!ニュース

 

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迦陵頻伽1号gundari Recent comment authors
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迦陵頻伽1号
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迦陵頻伽1号

こういうタイプの旅館はこれからもどんどん破綻していくと思います。
過去に天皇が宿泊したと言うことで、過去の栄光に縋っていても
時代の流れには抗えないでしょう。
地元に大きな資本が有るはずもなく、結局は湯快リゾートあたりが安い値段で
買い入れ再生すると思います。
それまで納めていた魚屋や肉屋の売掛債権は勿論棒引きになるし、
恐らく3ちゃんでやってたような納入先は廃業するか、連鎖倒産すると思います。
以前、知り合いの回転すしやが倒産して、そこの親父が自殺したんですが、
お通夜の席で納入していた魚屋が「勝手に死にやがって」と言って、
祭壇に焼香する壺(名前が分かりません)を遺影に投げて帰っていきました。
民事再生と言っても余程少額なら100%返ってくるかもしれませんが、
直ぐ支払ってもらえるはずもなく、納入業者の資金繰りは大変になると思います。
旅館の方は今後の営業分の仕入れは、現金仕入れになるから過去の債務に関しては
話が決まるまではそのままですよ。
恐らく銀行以外で小さな債権者が7.80社以上居るでしょうね

迦陵頻伽1号
Guest
迦陵頻伽1号

@gundari さん

恐らく買掛の整理なんてしていないと思います。
以前マイカルがイオンに吸収された時、全国で食品卸等1000社近くが
ダメになったって言うし、ダイエーの時は1500社近くがお釈迦になってそうです。
修学旅行とか団体を中心に受け入れていた所は早晩ダメになるんでしょうね。
そんな中、箱根の小涌園なんかよく頑張っていますね。
どの商売もそうですが、時代の流れに付いて行けなかった経営者の
会社に未来はないですね。
どんな大企業でもボンクラ社長が3代続くと終わりますね。
ましてや中小企業はちょっとのミスが命取りになると思います。
でも往々にして経営者は己のミスに気付かないんですよね。
自戒も含め考えさせられます。