それって、2,3人殺される腹を括れってことですか?
「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市)が、過去に不適切な不動産取引や貸付行為により10年間で約260億円を社外に流出させ、うち約170億円が回収不能になっていたことが29日分かった。王将が設置した第三者委員会(委員長=大仲土和弁護士)が明らかにした。流出相手との取引は平成25年12月に大東隆行前社長が射殺された後も現在まで続いており、第三者委は現経営陣の問題認識の甘さを批判し、関係解消を求めた。
王将の資金流出が大騒ぎになってるそうで、アップバンクのマックスむらいの件といい世間はものすごくおかしな反応を示している。
マックスむらいの件でも心底思ったんだけど、組織を飯の種に狙ってくるヤクザが、組VS会社的に正面から勝負を挑んでくるかといえば、基本的にはそうではないわけで。
はじめは末端の担当者個人を狙うし、役員とか個人単位でひっそり追い詰めていって首を絞めるのが通り相場だ。
この件でもアップバンクの件でも会社全体が問題視されているけど、事態を丁寧に紐解いたら、命の危険を感じる担当者というピンスポットに行き当たる。
家族の事を持ちだして脅される、殴って半殺しにされる、抱かされる、飲まされる、食わされる、ありとあらゆる方法でじっくり締めあげられてすくみ上がるような恐怖に毎日直面していたはずだ。
割りきって他人の指図で人を殺せる奴の顔は尋常ではない。怖くて当たり前、竦み上がって指一本まともに動かせないだろう。
で、今現在のところ、王将の大東社長暗殺事件の犯人は逮捕されておらず、こうした事件に直面した社員は、事実として殺される人が出た恐ろしい状況に我が身が直面したことを悟って恐怖に竦み上がっている。
これで会社を組織的に批判するというのも随分おかしな話で、女子中学生を誘拐した事件で被害者の女子中学生の身持ちの悪さをでっち上げて犯人を擁護している連中とおなじになってしまう。
もっともこうした事件で狂っているのは誰か?
それは警察と世間だ。
王将という名前を出して叩くことで、上場廃止は不可避になったんじゃなかろうか。
で、現在の執行体制の王将が、率先してヤクザに交際を持ちかけたか?
結局は創業者一族が招き入れた毒虫を追い出しにかかっていたのが現在の執行体制で、今現在の王将の経営内容を、過去の悪癖を招き入れたかのように批判することで、ヤクザの脅しは犯行行為以上の打撃を被害者に与えることになってしまう。
つまり警察や世間、マスコミはヤクザが恐喝をしのぎにすることを応援しているのと同じだ。
事実、大東社長は会社のためにこうした連中をあぶり出して損を回収にかかって殺された。
警察は未だに逮捕できておらず、無論事前に相談があったはずの警察は大東社長の身の安全を守ることに失敗した。
そもそもそういう連中に最前線で脅されている人が命をかける理由がどこにあるんだろうか。
家族や自分の生存の為に働いてるのに、それらを守ることも出来ないやつを信用して命をかける筋合いがどこにあるのか全く理解できない。
事件の金額が5000万超えたあたりで本当に人は死にます。命がけになるかもしれないというその恐怖は間違ってない。
問題がありすぎる親密交際者思想 被害者を追い詰めた結果の260億
こうした問題で、企業が逃げにくくなっているのは、まず「個人」が狙われることで、会社として把握するタイミングが遅くなってしまう事例が多いことにある。
気がついた時点で、スキャンダラスなニュースになることが避けられない状況になっているのが通り相場で、マックスむらいのように自分たちで事件化して処理している企業なんかそうそうないだろう。
個人が脅されている段階では、基本暴力や命の恐怖、知らずに抱いてしまった未成年とのハメどり写真などが大きな問題になっている。
つまり、そのものずばり脅しでゆすられてるわけだ。
悪いこと言わないから、この状況に陥った人はとっとと社長に問題を報告して匿ってもらうことだ。
一度や二度、言うことに従ったくらいで金づるを手放すほど奴らは甘くない。
結局、社長に泣きつくしかなくなった頃には懲戒免職確定クラスの汚職をやらかしていることになって、社会生命もセットで終了するのが関の山。
結局は身の安全に怯えながら人生が終わるくらいなら、ちょっと怒られはするだろうけど、匿ってもらえる可能性の高い段階で社長にケツを回す。
個人としては所詮他人の金を扱っているだけ、サラリーマンがヤクザもんと対峙する覚悟は持てないだろう。
経営者は自分の金や社会的地位がかかっている以上、概ねサラリーマンよりましな対処をする。
で、なぜ会社組織として問題が発覚するのを恐れているのか?
未上場のオーナー企業なんかだったら、社長も自分が破滅しないためにあの手のこの手で逃げようとする。
ところが上場企業とかはそうは問屋が卸さない。
今、粉飾決算に端を発した経営危機で騒がれているT社。
ここが昔暴力団に1億円あまり恐喝された時は、結局表沙汰にならなかったものの、解決金を1億円払っていた。
まずこの時の手法は、経営悪化とともに売掛金を踏み倒された挙句取引を打ち切られた中小企業が、ヤクザに泣きついて開き直って恐喝にかかったのが発端だった。
つまり、言いがかりをつけられる種になった買掛金の踏み倒しをバラされるのは困る、と追いつめられてしまった。
「私はT芝に殺される」このセンセーショナルな見出しの怪文書をFAX受信した会社は少なくないんじゃないか。
(何千枚単位で送りまくっていた。)
総会屋対策などの経験がある総務関係者がある程度は頑張っていたけど、その少し前に某自治体の首長が右翼に狙撃される事件が起きていたのが決定打だった。
(そして東芝本社にはその右翼の関係団体の街宣車が押し寄せていた。)
バラされる、殺されるで追い詰められた挙句に1億円払ってしまったわけだけど、おそらくそれからも執拗に恐喝されていたのではないかと思う。
上場企業の場合、元の踏み倒しをバラされるのもさることながら、暴力団に食いつかれてしまうことでアップバンクや王将のように、上場維持そのものが怪しくなったりするし、世間的なバッシングも尋常一様なものではないわけで、ダメージコントロールで言えば、目腐れ金を相手に払ってしまったほうが帳尻が得なのが現実なわけだ。
親密交際者認定とか、百害あって一利なし。
被害者にとってダメージがでかくなる世相と法の仕組がかえって被害を地下に潜らせる結果を生んだだけじゃないだろうか。
事件を表沙汰にしたほうが被害者が得をする仕組がない限り、営利追求組織が損を覚悟で治安に協力するはずがない。
なおのこと、個人として追い込まれるサラリーマンの逃げ場を奪うだけだと思っている。
命がけ、損を覚悟で治安や法を守るのは警察と司法の仕事だ。
警察と司法に守られる側に押し付ける発想は頭がオカシイと言わざるをえない。
王将は相手が悪かった
ところで、王将の事件は1億なんて目じゃない巨額で、なぜここまでなったのか。
結局、前記事で推理してみた通りの内容で揉めていたらしいけど、これは恐喝というより損失補填とヤクザや同和の救済事業だったからに他ならない。
バブル前後の時期を知らない人には想像もつかないかもしれないけど、90年前後までに同和関係にばらまかれた融資はまさに巨額と言うにふさわしいものだった。
融資のみならず、多くの部落地域が道路拡張や都市再開発で土地が動いて、にわか成金が続出していた。
つまり、救済するべき関係者の事業が抜き差しならない規模の事業に育っていたということだ。
当時は、例え誰であっても、同和であることが証明できたら1億や2億の融資はすぐについていたし、中でも特定の訳ありの者にはとんでもない金額の融資がついていた。
訳ありのものにどういう融資がつくのか、1996年の住専国会で参考人招致された末野興産の件で明らかだろう。
新大阪駅を降りて歩けば、「マッセ」あるいは「MASSE」という冠のビル群が目につくのを覚えてる人は少なくないんじゃないか。
何割かは違法建築物になっていて誰も手がつけられないあの大量のビル群、個人が銀行から金を借りまくって建てたものだ。
負債総額は明らかになっただけで7160億円。確か親密だった信組が破綻していた。
(そして経営者は今はミナミの不動産王で、天祥ビルというビルを林立させている。これが訳ありの連中の実力だ。)
今となっては王将の不良債権になってしまったこの救済スキームも、相当の実力者が最終的に話を整理することを約束していたのはほとんど確実だ。
それが誰かはあえては言わないけど、私設秘書があちこちで暗躍していた著名政治家であることは薄々推測できる関西財界人は多いと思う。
おそらく朝銀破綻と同時に経営が悪化した、流出先の同和関係者のつなぎ救済という形で話は進んでいた。
一時的に物件の有利な価格での取引を成立させて負債を消す。
その間に政府肝いりで立ち直らせた朝銀や、新しい形の住専に再び融資をつけさせて元に戻すとかそんな感じのはずだ。
ところが政権が変転し実力が凋落していった政治家の威光は、無茶苦茶そのもののスキームを成立させるに及ばなくなり、大東氏の時代に至って回収せざるを得ない状況になっていた。
朝銀に往時の力もなく、復活させるはずだった住専や不動産関係のノンバンクは復活させられなかった、と。
同和関係者が押し付けた物件を回収する金は出てこないし、冷えきった相場で損を出さない売却はできなくなっている。
おそらくはこの辺の線じゃないかと思う。
もう一人、梯子を外された同和関係者は出来ませんでは済まない話で、やむにやまれず王将に回収をやめてもらうしかなくなった。
どうするか?
殺すしかなかったのだろう。
誰一人指摘しない法と術の区分 法家思想の再学習の機会に
結局のところ、こうした暴力団関係のニュースの発生原因は、全てが欠陥法の暴力団新法や排除条例にあるわけだ。
ヤクザに人権ありますという話以前に、「断るのが市民の義務」なのがこうした法の特徴で、市民にやばい連中と対峙する義務を投げてしまっている。
そして規定される行為に触れてしまうと市民側も親密交際者としてのリスクを負ってしまうわけだ。
で、人殺しに脅される一般市民を警察が守りきれるわけではない社会において、一般人は一体どこまでその手の連中をはねつけたら良いのかが課題になってくる。
つまり、法律だけ決めたってヤクザがおとなしくなるわけでもなんでもないってことだ。
もともと、頭の善し悪しは別にして暴力や殺人に対してのハードルが低いから彼らはヤクザをやっている。
法律で決めたって人間性そのものは変わりようがない。
つまり、銀行口座を作らせるのを禁止する法律ができることで、末端の銀行の窓口の女の人や、何の落ち度もないバイクで走り回る銀行マンがヤクザモンと切った張ったやるリスクを背負わされてしまった。
車を売るな、家を貸すな、金を貸すな、全部末端のフロントのサラリーマンや不動産屋がリスクを負わされる。
で、彼らの中でもほんとに人殺すようなやつや、相手が不具者になるまで傷めつけるのを屁とも思ってないような奴は末尾に写真を掲載する通りの人相をしている。
元来、東洋で普遍的だった法家思想は、法と執行を 法/術 で分けていた。
書いただけでは有効に機能しない法に実体を持たせるために術という発想を持ち込んだわけだ。
暴力団関係の年々厳しくなっていく法規制は、ある段階から術という発想を見失っている。
拳銃を持って経営者を暗殺しに来る連中に、拳銃を持たずして対抗できるはずがない。
つまり丸腰の一般人に対峙を命じても厳格化した法は実体を伴わない。
被害を申し出ることで上場廃止になるリスクが有るのなら、死んでも被害を申告しない企業の方が多いだろう。
親密交際者として銀行融資を打ち切られる中小企業が、腐れ縁のヤクザとの関係を清算するか?答えは見え透いている。
むしろ、断ることで相手に言いがかりをつけられるきっかけを作ってしまった一般人は危機に晒される。
一度、近頃厳格化させてしまった部分の法を見直すことだ。
王将やアップバンクの事例を見て、事実被害に遭いながらそれを解決する見通しを失った人達は少なくないはずだから。
しょうもない理由で平気で人を殺す奴相手に、致命的な理由で対決してこい?
冗談にもなってないで、それ。
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
http://www.ohsho.co.jp/webcm/pdf/2016.3.29_1.pdf
血の涙と言うにふさわしい報告書。
>>元来、東洋で普遍的だった法家思想は、法と執行を 法/術 で分けていた。
>>書いただけでは有効に機能しない法に実体を持たせるために術という発想を持ち込んだわけだ。
>>拳銃を持って経営者を暗殺しに来る連中に、拳銃を持たずして対抗できるはずがない。
法家とはちょっと違うと思いますが、孔子も基本的には大変に現実を見据えた文治政治を行った人ですよね。
台湾の漫画家鄭問の名作東周英雄伝の中で、孔子が「文事には武備が必要です。文武を分けてはなりませぬ」という台詞があったのが大変に印象的に残っています。
人の世で道理にかなった正道を貫くために、そこに初めて武力と勇が必要だというわけで、道理を見失った人間にはそもそも武力を扱うことはできないですね。
その道理を見失わないために古典というものが意味をもってきます。
礼の根本は宇宙の真理にかなったふるまいですしね。
懐古主義だとか悪口を叩かれてもそれが必要なのでしょう。
だから昔の、そういう道理に生きてる人は大変に恐ろしかったと思いますね。
普段は何があってもニコニコしていて温厚な好々爺が、凶事に際しては人が変わったように厳格な顔つきになって、冷酷な決断を眉ひとつ動かさずに下す、というイメージを持っています。
まあ私の持っている軍荼利さんのイメージがそうなんですがw
先代社長と比べて現社長の顔相の悪さが半端ない。
コイツは間違いなくブラック社長はんや。
哲学なき法治主義って人治主義より質が悪いですね。
ホーリツガーっていつも言ってる人って、
裏を返せば法律に反してなければ、何やっても良いって事ですか?
美学がないね。
そんな法匪共が世には溢れてますね。職業弁護士とか名乗ってさあ。
橋下とか橋下とか橋下とかね。
知らない事が多いので、少しでも世の中の真実が知れて良かった。