既に何度も何度も繰り返されていた時代の警告
軽井沢で起きたバス事故以来、散発的に「老人が働ける社会になっても老人は若返りはしない」という社会への自然からの警告は出続けていたけど、横浜の小1死亡事故もまた新たな警告として暗い影を落とす本日。
なんというか、熟年婚だキャリアだというので、女性の婚期が遅れているのもそうなんだけど、社会のシステムがどう変わっても、我々人間が生物的な機能として持っている人生設計の基本部分は変えようがないわけで。
アラサーまではまだどこか余裕があったかわいい人が、半ばを過ぎて目を吊り上げながら「子供を生みたい」と呻いたり、「もう働くのが辛くなった」 と更年期の入り口で、絶対愛が存在してなさそうな妥協の結婚をしているのを見ると胸がいたんだりする。
この老人事故とかも極めて類似した話で、本当は土いじりでもやってたほうがいい連中が、食うに食いかねてハンドルを握った、機械を運転したで人を殺してしまい、地獄へ落ちるような重いカルマを背負っている。
大概、こういう話に経済や政治の話が好きな保守(ホモ)が発狂するものの、これだけ事実が後追いで結果を証明し続けているのに、どうしてまだ現実が受け入れられないんだろうか。
金が無い、それしか出来ないという理屈は耳タコなんだけど、金がなくてもやらなければ死んでしまう事もあれば、絶えてしまう何かが厳然と存在する。
違うというなら倹約のために3,4ヶ月飲み食いするのをやめて絶食して過ごしてみてくれ。
それで生きてたやつの話だけは真面目に聞かせてもらおうと思う。
「金がないからしょうがない」となったら飯食わなくても死なない人の生き方にしかこうした状況の処方箋は見いだせないだろう。
横浜市で小学1年の男の子が死亡した事故で、逮捕された男は「自宅が分からなくなり、迷っていた」と話していることが分かりました。
87歳の合田政市容疑者は、横浜市港南区で集団登校していた小学生の列に車で突っ込み、田代優君(6)を死亡させるなどした疑いが持たれています。その後の警察への取材で、合田容疑者が「自宅の場所が分からなくなり、道に迷っていた」と話していることが分かりました。合田容疑者は事件当日の朝、自宅の前を何度も素通りするなど車でうろうろしていた可能性があり、警察は合田容疑者を事故現場に立ち会わせて調べるとともに認知症の検査を行う方針です。
高齢者も働ける社会を煽って必要な安全策は取ってこなかった日本
この手の事故や少子化になぜ福祉、年金ひいては国の責任があるのか?
それは高齢者にしてもキャリアウーマンにしても、厳然として国を挙げてそれを煽り倒してきたのが事実だからだ。
例えば、道路でガスや水道管の場所を調べずに穴掘って断水したりガス爆発起きたらやったやつは責任を問われるわけでしょ。
つまり、事を起こすのであれば当たり前のように想像される結末に対して必要な安全策は求められるのが常識だ。
(残念ながら福島を見る限りそれは日本のコンセンサスとは言えないようだが。)
40歳位まで働いて、結婚してさぁ子供産みましょうと言っても実際は妊娠が難しいのは誰だってわかるわけで。
だとしたら50歳過ぎても産めるような産婦人科の無料サービスを考えるとか、人口子宮でも配布するとか、少子化になるので諦めてくださいとアナウンスするかは必要だったわけだ。
働ける老人にしたって、脳梗塞を起こした老人が運転を制御できなくなった時にどうするのか考えるとか、車庫入れが出来なくなったような老人が高速でセダンを運転するという、ここ4,5年で顕著に目立つようになったおっそろしい状況を予想して道路政策に反映するとか、当たり前だけど必要だったはずだ。
道路に穴を掘る前に配管の所在を確認する。
原発が爆発したらどうするか収拾方法を考えてから建設する。
これと同じような理屈が抜け落ちている、そのせいで起きている事象が多すぎるように思う。
そして、晩婚化と老人労働の引き起こす問題は実際解決不可能であることは小学生でも分かる話だったんじゃなかろうか。
だとしたら、安全策の設けようがない事は最初からやらないという最低限の常識すらなかったことも明らかになっているわけだ。
100歩譲ってやるなと言わないのであれば、そういう結果がわかんないことを今からやりますというアナウンスは必要だったはず。
社会的継続性、アカウンタビリティー、セーフティーネット、安全措置といろんな意味で日本の劣化が日々明らかになっていく。
福祉削減に賛成票を投じた人に責任意識は?
こうした状況は、度々拝金主義として取り上げている日本の風潮によって引き起こされている。
だからこそ冒頭で「金なかったらなんでもやるのか、飯食うのやめろ」と書いたわけだけど、金ないからしょうがないだろと言ったって餓死するまで人間が我慢も出来なければ、ボケ老人が運転したら事故も起こすしで、金が無いを起点にこうした社会を後押ししてきた全ての人に責任は存在すると言えるんじゃないだろうか。
自己責任社会やら拝金主義が行き着いたら、必ず宅間守、加藤智大、植松聖そして合田政市が出現する。
金連呼マンは必ずそういうやつが登場した時に発狂しているけど、ボケの発動タイミングや追いつめられたやつのテロに等しい犯行ははじめからわかっていたわけで、起きてから発狂することに何一つ意味がない。
投票行為というのが、ここ10年でどちらかと言えば政治的な意思表現というよりは「ホビー」のゾーニングに分類されるようになった。
とらのあな的なオタッキーな趣味の一類型と言えるだろう。
その為、社会的行為の代表である投票や政治への関与に、絶対に必要な倫理や想像力が失われている。
何に責任があるか?
AKBの人気投票と区別しにくい動機で声高に叫んでいる人々にモラルと想像力が無いことに責任があるわけだ。
まともな頭の人は、強い薬を飲んだら車を運転しない。
薬がきいた状態で運転をミスったら人を殺すかもしれないと想像できるから。
想像力がないってことは罪であるし、想像力があってもそうせざるをえない状況に人を追い込んで、そうさせることも罪といえる。
今現在、日本で専業主婦として生きていける人は、女性の中で3-5%程度まで減少している。
そして主婦を養えないということは、95%の人々に早晩介護や医療、育児で家計が破綻するリスクが内在しているといえる。
これからも類似した事件は増えこそすれ減少することはありえないのだろう。
田代優君を殺したのは国と合田政市(87)のどちらなのか?
同時に未来の被害者を殺すのは誰なのか、自然が警告している。
事件当日の朝、男は車で自宅前を何度も素通りしていました。
合田政市容疑者(87)は、横浜市港南区で軽トラックを運転中に集団登校していた小学生の列に突っ込み、田代優君(6)を死亡させ、他の児童ら6人にも重軽傷を負わせた疑いが持たれています。その後の警察への取材で、事件当日の朝、合田容疑者が何度も自宅前を素通りしていたことが新たに分かりました。合田容疑者は「どこを走ったか覚えていない」と供述しています。警察は、合田容疑者が車で徘徊(はいかい)していた可能性もあるとみて、認知症の検査を行う方針です。
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
「寒い時代と思わんか?」とこどもを戦場に送り込むことを自己嫌悪と共に表現してきた世代って大体この辺の年代の人々だと思うんですけど(もうちょい若いですかね?)
そんな事を考えてた時はまさか自分が老人になってまで最前線に立たされてるなんて思いもしなかったでしょうね