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物価と貨幣 20世紀型都市生活への最終警告

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地球規模の変化が見せた物価と価値の変動

 

20世紀型の都市生活と今までの物価や価値のスタンダードは↓の画像が端的に説明している。

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今後この暮らしが維持できるのはブラジルやアメリカ、ロシアみたいな売るほど食い物がある国か、中国やアジア新興国、生産とstability(安定した持続性)の考え方を持ち始めたアフリカの勢いのある国々だけになると思う。
今まで、生産する側と購入する側の格差というものは想像を絶するほど開いていた。
国内の身近で言えば、年収100万円以下で自分以外の家族や気に食わない通行人に容赦なく暴力を振るう酩酊したおっさんが君臨している漁家の魚を、年収800万くらいの都市生活者が自分が貯金するのになんの不都合もない金額で買い叩いていた。
つまり物より金が強かったし、それはリーマンショックまでそうだったと言える。
この状況がどういう時に逆転するか?

それは先程の酩酊した漁師の年収が300万とか500万になって子供が大学に行って、明日の金に困ってない漁師が気に食わない値段で魚を売る必要が無くなったときだ。
あるいは生産者と消費者の人口バランスが崩壊して、消費者の人口が増えすぎて物が足りなくなった時にもそうなるだろう。
後者の場合は契約と流通経路だけは旧態依然として残るので、手数料をピンはねするやつ以外、当面誰一人得しないネガティブな逆転と言える。
結果的に生産者が強くなったわけではないこの現象が起きた場合、彼らが災害などでダメージを受けた時に助けてくれる人が登場しないため数はより漸減していく。

 

前者はそれが地球規模で起き始めたし、後者は国内でよりネガティブな形で起き始めたってことだ。
結果的に常識として今まで人々が持っていたお客様意識というのは全く通用しない時代がやってくるということだ。

例えばファーウェイを追放すると一部の西側諸国が喚いて、ファーウェイは困ったんだろうか。
5Gの時代の少なくともデバイスでのスタンダードはやっぱり中国と台湾が握ることになるだろう。
韓国を「日本の」ホワイトリストから除外して韓国が困るのだろうか?多分困らないだろう。

20世紀型都市生活と同様に人々の意識を支配していた常識は崩壊していたし、アップサイドの国以外それが理解できてない人が意外に多いということを近頃の国際社会の政治的インシデントが証明した。

今後、価値と貨幣は実物に寄り添う方向で軸足を動かしていくだろう。
多分、その前に世界的に金融と証券の市場で激しい値動きを見せて前兆現象を見せるはずだ。
その値動きによって長期的な打撃を受けた国がダウンサイドの国という判定になると思う。

 

変化する「物のスタンダード」「価値の根幹」

 

こうした価値や貨幣のスライドという地殻変動は日本のようなダウンサイドの国に興味深い現象を巻き起こしている。
ダウンサイドの国の全世界で共通した現象。
それはプラットフォーマーもおらず実物の生産能力でも劣後している故に、新たに勃興するほとんどすべての事業が手数料のピンハネと何かの仲介ばかりだということだ。

新しい世界観の中で生み出せる価値がない状況で極めて自然で合理的な選択を資本がしていると言える。
そして経済的な司令・指令を行う機関や組織がそうした落ち目の国では無力化しているため、肝心のピンはねビジネスも日本の各社の電子決済のように乱立して不毛な競争をするため、統一して巨大な経済規模を生み出すという当然の帰結にさえ行き着けない。
合理的な選択を全員がした場合、それは最も非合理的な選択になる。
でも全体を観察して流れや動きを調整する司令的組織が存在しない状況下では、それすら見通せないという事だ。

 

コンビニの電子決済に限らず、日本の地銀、第二地銀、信金中金、農林中金などは高利回りの海外債券を満期まで持つ体力もないのに、運用先に困って大量に購入している。
これも司令塔不在の結果そうなった現象なのだけど、この最も合理的な選択は上述の前兆現象のさなかに最悪の非合理的な結果となって現れて、地域経済にとって大災害と言える悲劇的な結果を巻き起こすはずだ。
(ある意味、「金利は安けりゃ安いほど良い(預金利息は金のない俺には関係ない)」と消費者意識を金の生産者に押し付けた結果とも言えるが。)

今現在でもキャッシュを持っている人間をもてはやす日本社会は、こうした混迷・混乱が起きるということ、社会が知性を喪っていくことを如実に証明している。
今私達が認識しなければいけない事は何なのか?
それは貨幣の価値は全くアテにならないってことだ。

さっきのウィスキーの指標で考えてみれば馬鹿でもわかると思うけど、ハイランドパーク25年と等価だった1万6千円の日本円は、対ハイランドパークで価値を今4分の1、対響では半分まで下落させている。
同じような現象が起きることは誰が見たって明らかなわけで、一袋100円の冷凍海老は400円とか500円になるのだろうし、事実そうなのだということは沿岸漁業の漁獲物が示している。

これから物や価値のスタンダードとして何十年間絶対に動かないことはなんなのか?
それは量産できないものこそ金よりアテになる価値なのだということだ。
例えば25年前のウィスキーの樽かもしれないし、今植えた以上の収穫は絶対できない農作物のように。

不動産や美術品もそうだろう。事実美術品は、ニューリッチを大量に生み出したアジア経済が買い漁った結果この20年でかなりの値上がりを示した。
金ができたけど海外の金持ち仲間を家に呼んだ時に恥ずかしくない設備がない、だから彼らは買う。
生産と消費の受給関係に前世紀の常識は二度と通用しないだろう。
石油とか鉱物資源、電力に限っては、宇宙開発が成功でもしたらそうとも言い切れないけど。

これに伴って労働というものの価値判断の基準も大きく変わっていくのだと思う。
例えば大企業のホワイトカラー。一言で言えばコピペできる仕事が中心だということだ。
「そんなこと無い、早稲田を卒業した俺はそんなに甘くねぇぞ」と言うかもしれない。
君は早稲田の入学式に参加したか?一回見に行ったことがあるけど講堂に入りきれないようなとんでもない人数が入学式に集まっていて、それはここ何十年決まって毎年行われている。

つまり前世紀における芋みたいな量産物に過ぎないのであって、今後属人的な要素として大きな芋を作る能力が高いとか、勘が鋭くて毎日魚が大漁だとか、どこからともなく物や金を調達してくる能力が高いという芋には無縁の能力を持った連中の価値のほうが高くなるということだ。
それは損保ジャパンの人事が証明した。本当のホワイトワーカーの価値は世界的な一流大卒だとか独立した個が生み出したコピペの根源(△)しか持ち得なくなると思う。

例えば無料素材配布サイト。(△)
この素材は無料で、無価値である。でもそのサイトの所有者やドメインは、無価値なものを皆が何も考えずに使えば使うほど価値や収益を上げていく。
この素材側なのかサイトの運営側なのかを区別する事が極めて重要になる。

無価値なものを撒き散らす側は撒き散らされた無価値物を尻目にどんどん焼け太りするし、早稲田の決算や慶応の決算は知らないけど、自分が無料素材であると気がつけずに入学するやつを尻目に、すがりつく芋の子から容赦なく金を儲け続けているんじゃないかと思う。

新しい時代のスタンダードにおいては、水平方向に無料やそれに準ずる状態でバラ撒けるものの配布元と、泣いても笑っても増やせないものが価値のあるものだということだ。
牛はどこまで頑張ったって生まれて3日で成牛にはならない。
タコもどう頑張ったところでタコツボにタコが入るまで捕まえられない。
どれだけ腕が良かったところで、どんなに魚探に反応が出ていたって食い気のない魚は釣れない。
割りに合わない単価で二束三文の漁獲物を売るために何億円もする船を買いたいバカもそんなに居ないし、海の魚が資源高を激増させることはない。
米が10日で収穫できる日はどう考えてもあと百年は訪れないと思う。

アメリカの株価は上がった。そりゃ新興国の投資で成功したし、当の新興国の金持ちも制度や環境の整ってない自分の国よりアメリカに金を投資するだろう。
それっていつまで続くのだろうか。
株券は魚や牛、米と違って電子的にいくらでも増えていく。無料素材のように発行する側はそれで得をするけど受け取った側が得をする仕組みなのか。
仕組み的に、発行は無限にできるけど価値の増大は地球の人口や富の総量を天井にしている。

増えた人類の人口。分布図や勢力図を書き換えた富の偏在。
新しい時代のスタンダードに従って、しかも乗り遅れた人の古い意識を尻目に物価と貨幣価値、物の価値を必ず変容させる。

何も持たない人にとっての一番確かな価値の基準は暴力になる可能性だって十分あるだろう。

 

日本で起きる近未来の現象

 

上述までの状況を総合的に考えた結果、日本は極めて近い時代に物資不足と言うか、食い物が決定的に不足するひどい時代になると思う。
というか、あるけど買えない、作ったけど食えないみたいな状況になるということだ。
戦後の物資不足に近い状況が巻き起こる可能性が極めて高いと思う。

ホテルに行けばいつでも神戸牛のステーキが食えるけど、それをアメリカ人や中国人が食っていて、日本人は彼らにビールをついでほろ酔い気分の彼らに女が肉弾接待する時代が来るってことだ。
産業的に今後日本で成長する可能性があるのは観光だけだと思う。
すでに自発的な発信力を失っている日本経済と無関係に、近隣諸国の富裕化は2,30億人の旅行客の送り元を生み出す。
中国発のインバウンド好景気は前哨戦に過ぎない。

みんな各家庭に2,3着は法被を用意してシャッチョサンを客引きする用意でもしといたほうが得するだろう。
元気な子どもたちには足裏マッサージや整体でも教えといたらどうだろうか。
おひねりの百元札や10ドル札で蒸した芋食って屁こいて寝るほうがまだマシな将来しか想像できない。

ぼやぼやしてる人は、ケツや胸がでかい女であるかマッサージの巧い三助であるかで価値を他人に選別される時代が来るかもしれないって想像してみて欲しい。

そうした状況下で、現在我々が享受している行政サービスとか福祉が今後も同様に受けられると考えるのは相当に厳しい。
健康のセルフケア、食い物の自給は相当に重要なテーマになる。
貸し農園は貸駐車場より儲かるビジネスになる可能性があるし、イセキや丸山製作所みたいな農具メーカーはゴールドラッシュのジーパン屋になる可能性があると思う。

資産を増やして富を増大させたいとなった時に、目標地点での社会の有り様を予測しなければいけない。
下水道や水道管が維持できない予測が膾炙される社会において、都市計画はドーナツ型の円を大幅に縮めていく。
つまり市街地の不動産、とくに集合住宅は間違いなく高騰する。
中心地・役場から公共交通機関(市電・地下鉄やバス)あるいは徒歩で20分以内の物件は激しい値上がりを示すだろう、なぜならそれは絶対に増えないからだ。
(作っても食えない時代になぜなるか?多分流通経路の維持も同様にいずれ不可能になるから、出荷する術を失う生産者が続出するってことだ。※参考:大昔から不遇だった農漁業従事者

不動産も魚や米、肉と一緒で増やすことは出来ない。投資や資産の中で他の商品と決定的に違うのは、印刷したり増資したりして増やすことが出来ないという原理を持っているってことだ。
都市生活から逃げ出して足裏マッサージと無縁の静かな暮らしを満喫するか。
それでもなお新時代の価値観を利用して文明生活者として生きていく事に希望をつなぐのか。

不動産を「今から」買う側に回ることも、都市生活を放り出して好きなライフスタイルを得る自由を持つ個人になることも極めて限られた人にしか出来ないだろう。
そうでない人は個々の打開策をどうやって見つけるか?
アフター5はマッサージスクールで勉強して、水虫の皮の剥がし方を勉強したりするのも良いかもしれない。北京語と英語は必須になると思う。

いま現時点で、この記事を読んで大げさだと笑ってる人は、この記事を覚えていなかったとしても、再来年くらいに諸物価の高騰と常識の激しい地殻変動に衝撃を受けることになっていると思う。

 

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