米国政府とeBayの創設者 「ユーロ・マイダン」の準備に資金を提供
ネトウヨあるある大辞典があったら是非記載して欲しいんだけど(と言うかネトウヨだけじゃなくて、全共闘世代も結構錯覚している)、資本主義というのは共産主義と対立したりするものでもなんでもなくて、なんでかというとそれは経済活動の指針を示すものであってイデオロギーじゃないからなんだね。
ところが帝国主義とか民族主義というのは、帝国主義は他者のインディビジュアル(個性)を押しつぶして帝国に組み込もうとする一方、民族主義は民族の精神性の不可侵を訴えるから原理的に対立する。
だから本当は共産主義者が資本主義を連呼するのはどこかが狂ってるわけで、レーニン達が意図した共産主義から見た警戒すべき資本主義を取り違えしてるだけなんだよね。
片方は経済の推進の指針で成り立ちが多分に商業的なもの、片方は天下国家のあり方の根源であって本当は何の親和性も対立の要素もない。
これはイデオロギーと資本主義という経済制度の前提なんでみんなこれを忘れないで欲しい。
で、共産主義を考えついた人がどうして資本主義を警戒していたかというと、貨幣経済ではそれをより多く持つものは必然的にヘゲモニーを握って政治的影響力を持つわけで、金を稼ぐという経済能力と根本的な部分で一致してない政治的能力を取り違えて権勢をふるうようになるからであって、資本の政治化を警戒してのものだったと思うのね。
(レーニン達が提唱した共産主義というのは、毛沢東がカンボジアでやったように最終的には(本当にめちゃくちゃなわけだが)物々交換的な経済制度を目指しているものにほかならないわけで、形式的にはそういう社会を実現するための革命を研究するイデオロギーなわけ。)
つまり、本当は経済手段である資本主義が擬制でイデオロギーになる可能性があるから本質的に忌避してるわけで、レーニンの懸念はあたってたってことをアラブの春以来アメリカのニューリッチが示し続けている。
古くは、大日本帝国でも朝鮮半島の鉱物資源と石炭で味をしめた新興財閥が、今度はインドまで貿易圏を広めようと仏印進駐作戦を(ネタジに後押しされて)やっちゃって第二次世界大戦になっちゃったわけで、自由民主主義の多数決主義国家において、資本主義を規制なしに推し進めたら早晩資本が政治を代替し始めるというのは歴史的公理なんだよ。
(ちなみに、ドイツの国家社会主義者の台頭は、日本でいう西南戦争みたいなもんだ。ユンカースを支持基盤にした士族革命だからね。)
今回ボイスオブロシアが発表したこの内容を殆どの人は旧ソ連時代からのお家芸のプロパガンダと捉えるかもしれないけど、歴史的にこういったことは普遍的な事実だったわけ。
資本主義という経済手段がグローバリズムという標語で民族的アイデンティティーや歴史的な地理上のアイデンティティーを否定してアメリカ発の資本主義十字軍を結成してしまった以上、仮にこれが憶測に基づいた記事だったとしても必ず近いうちにもっと激しい形で本当だったという事実を俺たちの目の前に突きつけることになるだろう。
何回でもいうけど、政治は経済的原理だけに基づいてやったってダメ。
経済合理的に無理なことをいつまでもやり続けたってダメだけど、経済的合理性は突き詰めれば労せず他人から奪うことに集約されていくわけで、それを我々は毎日変動する株価でこの目で確認している。
そして戦争をしなくても許容範囲内での戦いは資本市場で公認されてるわけで、そこから逸脱した者は経済的合理性の対極にある人間のモラルと道徳で社会から排除しなきゃいけない。
たとえ俺がそういうことを指摘している資本主義や、自由民主主義の名を借りたグローバリズムが強圧的ロシアの連邦制度やイスラム原理主義より素晴らしい仕組みだったとしても、それを実現するためにミサイルを打ち込んだり無辜の民を殺していい理由になり得ない。
俺達はつい最近でも枚挙に暇がない事実を直視しなければいけない。
南アフリカの経済制裁で黒人貧困層は救えたか?中東への経済制裁で目標だったはずの政治的エリートの弱体化がはかれたか?
そうじゃなかったことは結果が示しているし、ピラミッド構造の社会において最も弱いものを助けるのは平和と非暴力以外にない。
それを実現するための方便で暴力を撒き散らして札びらに頼って生きている連中を信用してはいけない。
これも明らかな事実だけど、彼らは他人に向かって死んでこい、殺せというけれど、自分だけは長生きして必ずベッドの上で死んでいる。動機がしょうもない話の結末は例外なしでくだらない。
例えば日本では小粒だけど、ワタミ創業者が政治家になっている。
彼が東京都知事選に立候補した時に、経営の感覚を持ち込むと言ってたけど、
確かに財政に経営的感覚は必須だけど、政策を経営の合理性で立案されたら
福祉なんかまともに機能するはずがないんであって、
金があるとか成功しているという反論を封殺し自己正当化するための
標語を鵜呑みにしてはいけないってことだ。
経済的成功は個人の能力の高さや努力家であることの証拠にはなるけれど、
それが平和な国造りの役に立たないってことは
金持ちが激増したにもかかわらず死人が増えている現在が証明している。
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米国メディアは、米国とオークションサイト「eBay」のピエール・オミダイアらが立ち上げたファンドらが、数年間にわたってウクライナのクーデター資金提供していたことを裏付ける文書をインターネットに公開
サイトThe Pando Dailyの記者たちは、ウクライナの首都キエフで抗議デモを組織したグループが、アメリカ合衆国国際開発庁を含む米国の政府慈善組織から何度か資金援助を受けていたことを裏付ける文書を発見した。
伝えられたところによると、2011年10月から2012年12月にかけて、「ツェントルUA」、「ノーヴィー・グラジダニン」、「チェースノーフィリトルイ・ラドゥ」などの組織は、補助金として約50万ドルを受け取っていた。
これらの組織や別の運動を管理しているのは、ウクライナのヴィクトル・ユーシェンコ元大統領の同僚で近しい友人のオレグ・ルィバチュク氏。
文書によると、最も大規模な資金援助を行った団体の一つは、eBay の創設者で取締役会長のピエール・オミダイア氏が設立したオミダイア・ネットワーク・ファンドだったという。 外国の各マスコミより
via: マスコミ:米国政府とeBayの創設者 「ユーロ・マイダン」の準備に資金を提供 – News – 社会・歴史 – The Voice of Russia
用語解説
ユーロマイダン
ヤヌコビッチ大統領の欧州連合加盟構想棚上げに反対してクーデター派の民衆が独立広場(マイダン=広場)に集まったのが語源。独立広場派、とでも言うのが適正か。
FaceBook公式ページはこちら→(この存在自体がFaceBookの関与を伺わせている)
オミダイアネットワークファンド
アメリカebayの創業者ピエール・オミダイアの資産管理団体。アメリカ人の慈善事業や慈善財団設立は有名だけど、節税目的の税控除のためにそういった財団を設立し、ほとんどの団体が特定の政治家へのロビー窓口になっている。つまり資本の寡占が資本の擬制政治体制化を招いている象徴みたいな私設団体。
人物解説
ピエール・オミダイア
1998年に上場したebayの創業者。シリコンバレーナードでも最も速い世代の.comビジネスの成功者。
経歴は不詳ながら、1996年、7年の時点で一日80万のオークションを捌くシステムをつくり上げるなど技術的な面でも著名。
マーク・ザッカーバーグ
言わずと知れたFaceBook創業者。アラブの春への関与が噂されている。
※シリコンバレー、ナードと言うキーワードでわかりやすいように、アイビーリーガーの学閥、もしくは資本を同じ面子が持っているため狭い社会で暮らしており、意外と縦の序列が強く排他的。
一方で豊富な資金に裏打ちされた経済・政治活動で甚大な影響力があるらしい。
日本人のベンチャービジネスマンも多くアメリカに進出したけど、彼らとの邂逅に成功してうまく付き合えたのは孫正義と堀江貴文以外聞いたことがない。
そもそもIBM・オラクル・CiscoなどほとんどがFBIやCIAが巨額の案件発注で育成、もしくは資本を投資しているため、そもそもグループとして政府への関係は強いようだ。
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
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