神奈川県逗子市で2012年に起きた「逗子ストーカー殺人事件」にからみ、被害女性の住所を調べるため、市役所に電話をして業務を妨害したなどとして、偽計業務妨害などの罪に問われた元探偵業の小浜博敏被告(61)の判決が20日、名古屋地裁であった。入江猛裁判長は懲役2年6カ月執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。
この事件は犯人の小堤英統が自殺しちゃったことで、主犯が死亡欠席のまま関連の罪状が裁かれて行ってるという、桶川ストーカー殺人と同じような結末を迎えてしまった事件で、遺族の人が会を立ち上げたように「一体どうやってストーカー問題を解決するのか」というのを社会に投げかけた事件だった。
ストーカーは複数見たことあるけど、どうも精神医療的なアプローチを抜きにして考えた場合、夜逃げ同然にして「被害者側が」姿をくらますのか、あるいは直接的に反撃して相手を居られなくするのかの二択しかないと思うんだよね。
特に、逃げるにあたって個人情報を守り切るってことは案外出来ないもんだ。
個人情報や被害者の動静が桶川ストーカー殺人と同じく警察から漏れてしまって、被害者の三好さんは殺害されてしまったけど、事件化して訴えようとしたとして、関係者全員が危機意識や個人情報の扱いの意識レベルを共有できるはずもなく、犯人に知恵が回らなかったとしても執拗に嗅ぎまわっていたら大抵どこかでぼろが出るようにできている。
誰しも一度や二度は経験があるんじゃないのかと思うけど、不用意に大昔の同窓生なんかに勤務先や連絡先を家族が教えてしまったことで面倒くさい奴が現れて不快な思いをするなんてこともあるはずだ。
おれおれ詐欺がどれくらい成功しているか見たら経験のない人も理解できることだろう。
今回ストーカー野郎の巻き添えになって有罪判決を受けた探偵の人みたいな探偵業者なんてのも逃げた先を嗅ぎまわる厄介な猟犬だ。
そして犯人に知識があった場合どう逃げても必ず所在を突き止められてしまう手口もあるので、公的サービスを受けることを諦めて夜逃げ的に姿をくらます以外に、自分以外の人に所在を完全に隠す方法はない。
こうした問題について、役所や警察といった機関がしっかり意識を持って姿勢を変えない限り、狙われた時点で安定的な社会生活を破壊されてしまう恐ろしい犯罪がストーカーであって、精神医療の観点から加害者のストーカーを何とかしようとシンポジウムを立ち上げたなくなった被害者のお兄さんは慧眼だと思うね。
90年代に社会問題になった桶川事件を経て尚、姿勢をただすことが出来なかった公的機関に依存しても結局問題の解決は遠のくばかりで、ヤバいやつをメンタルから修理するほうがたしかに確実だ。
ストーカーの恐ろしいところは、当事者のほぼ全員が異常化する前のまともだった加害者の姿を知っているって所で、だんだんおかしくなっていく経過を見ても「まさかあの人事件起こしたりしないよね」と一様に思うところにある。
気がつけば漫画に出てくるようなクレイジーなストーカーの出来上がりで、玄関先で手首を切ったとか、職場に包丁を持って押しかけてきたとか大変なことになってうろたえることになる。
逃げるにしても反撃するにしても、やるとなった場合相当の覚悟を持って対処しないと防ぐことは本当に出来ない。
ところが大抵の人は血まみれになった玄関を見たあたりで竦み上がって頭が混乱してしまっている。
警察沙汰にするにしても、知り合いを呼んできて袋叩きにするにしても、夜逃げするにしてももともと付き合っていた、知り合いだったという事実が判断を鈍らせる。
世知辛い話だけど人間は誰でも多少はおかしい部分を持っていると割りきって、「本当に信頼できる人」なんてそう簡単に出会えないってことを肝に銘じるしかないんだろうな。
「この人人殺しするかもしれない」って思ってたら付き合わないわけで、
変貌していくのを見て「こんな人じゃなかったはず」と誰でも思う。
このギャップが事件を最後まで追い込んじゃうんだろなぁ。
第三者的に顔見たら、「あ、こいつやばいわ」っていう凶相になってるけどなぁ。
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殺害の決定打になった警察の不手際は裁かれず 遺族に不信感
判決によると、小浜被告は12年11月5日、殺害された三好梨絵さん(当時33)にストーカー行為を繰り返していた元交際相手の依頼を受けた別の探偵に頼まれ、三好さんの住所を調査。逗子市納税課に三好さんの夫を名乗って電話し、納税通知に関する問い合わせを装って住所を聞き出し、職員の業務を妨害した。小浜被告は依頼から約20分で三好さんの住所を回答し、探偵に3万5千円の報酬を請求していた。
小浜被告は公判で、ストーカー殺人事件の前日、納税課に電話をかけ、三好さんの住所を聞き出したとする起訴内容を否認していた。
判決で入江裁判長は、納税課内のパソコンの履歴などから、同課の担当者から住所を聞き出したと認定。「入手した住所地情報をもとに新たな犯罪が引き起こされた」と批判した。
元交際相手は探偵から三好さんの住所を伝えられ、翌日、三好さんを殺害した後、自殺した。
◇
三好梨絵さんの夫(44)は「人捜しの依頼を受けた業者ではなく、下請けの一個人の探偵だけが裁かれたことに疑問を感じます。探偵業に対しても国が規制をしていかないと、いつか同じ悲劇が繰り返されると思います」と代理人の弁護士を通じてコメントした。
神奈川県逗子市で2012年、三好梨絵さん(当時33)が元交際相手の男(当時40、自殺)に刺殺されたストーカー殺人事件は6日で発生から2年。事件では警察の対応に批判が集中したが、「もっと広い視点で問題を考えるべきだ」との遺族の呼び掛けで、ストーカー事件を防ぐ方法を考える専門家の研究会が今月、発足する。
呼び掛けたのは大学教員をしている三好さんの兄(43)。「妹の事件については穏やかな気持ちになってきた。これでやっとスタート地点に立てる」と心境を語る。
研究会には法律や心理学の研究者、カウンセラーら約30人が参加。今月15日に東京で初会合を開き、来年秋までに6~7回会合を計画。関西地方でも開く予定で、成果を発表するシンポジウムや書籍出版も考えている。
事件では、神奈川県警逗子署が殺人事件の前に男を脅迫容疑で逮捕、取り調べた際、三好さんが男に伝えないよう要望した結婚後の姓や住所を読み上げたことが判明。男が執行猶予付きの有罪判決を受けた後、千通を超えるメールを送ったのに、当時はストーカー規制法の付きまとい行為と明記されていなかった。
警察の「落ち度」が批判され規制法改正につながったが、兄は「警察だけの問題ではない」と指摘する。厳罰化だけでは犯行を防げないとの思いからストーカーのカウンセリングや治療も必要と考え、研究会で可能性を探る。被害者が気軽に相談できる窓口の設置や加害者の家族への支援も議論する。
兄は「これまでになかった情報交換の場にしたい。答えを出すのではなくいろんな可能性を示し、社会で議論してもらえれば」と話している。
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