意識高い系って断片読んで断定したら思考停止する人の事なの?
沖縄で去年の知事選で翁長氏が辺野古への移設絶対阻止を掲げて当選したので、「沖縄県民の意思はそうだ」として語られるのだが、例のごとく年代別の投票率を沖縄県のWEBで見ると
投票率がおそろしく高いのは60〜70代でなんと80%近い。逆に20代は40%台、30台は50%台で、「生まれたときから基地がある」層は反応が薄い。なので「沖縄の意思」ではなく「沖縄の高齢者の意思」ということもできる。若い層は「別にどっちでもいい」って感じだと思う。
最近、ネトウヨとかワーワーうるさいのが騒いだ後にいわゆる「意識高い系」の人が乗っかってくるという現象が多いような感じで、大阪都構想とかでもそんな感じだった。
ネトウヨが精神疾患の症状の一環である一方で、意識高い系って思考停止した人が馬脚を現さないための処世術の一つなんだろうか。
どうしても書いてある内容を見て思考停止を感じてしまう。
今回引用した永江一石さんのブログもその点で意識高い症状にかなり取り憑かれてる感じで、多分本業が忙しいからよもやま話セクターに時間を回す余力がないのかもしれないね。
ビジネス分野ではかなり実績のある人で、IT業界では最古参と言って良い部類のECスペシャリストなんだが・・・・
のっけから思考停止満載のこの統計を見てて思ったけど、分譲マンションの管理組合運営の話とか、戸建ての修繕の話しに興味ある人の統計をとってどういう分布になるか考えたら、「基地問題でも少子高齢化問題が」とはならないわけで。
沖縄の基地問題は、根本的な部分で民俗問題であり民族問題だし、土地の所有権や郷愁の問題だろう。
例えば、これを読んでる人の街が更地になって基地になって、それを見た人が往時の人の往来やそこで繰り広げられてきたドラマを懐古せずに居られるだろうか。
基本、そういう問題で、年齢が高くなるほど含むところが多い人が増えるのも当たり前。
今の若年層の意見が仮にどうだったとしても、彼らが親の遺骨を墓に納める年頃に意見は豹変するだろう。
データに血の色と土の匂いはない。
共有すべき体験を持って初めて、そのデータが想起の起点になる。
なぜ基地問題投票に熟年層の方がより興味を示すのか
そもそも論として、基地問題が何なのかという問題は大分前の記事でも掘り下げたと思うけど、基本的には感情の問題であって、現行意識高い人やネトウヨ、チキンホークや政府が喚いている事は何一つ解決策につながってないと思う。
沖縄を旅行した人は皆目にしていると思うけど、亀甲墓の年代に気がついた人が居るだろうか。
中国の古代文化では個人墓が主流だった亀甲墓も、沖縄では基本的には家族・門墓であって、つまり昔から代々祀られてきた墓というのが成り立ちだ。
ところが沖縄の亀甲墓で、観光客が主流で移動している多くのエリアではセメントの色も真新しい墓ばかりなのに言われてみれば気がつくはず。
米軍基地の成り立ちは大筋では平地で人が集まって住んでいたところを、沖縄占領時に早い段階で接収したもので、集落が集まっていたがゆえにあった墓なども全部ブルドーザーで均して収容したものだ。
捕虜収容所に島民がぶち込まれてる間にやったもので、まさに目の前にある屈辱の歴史と言っても過言ではないだろう。
そこで暮らしていた年代の人はより執着するし、親の埋葬を考えなきゃいけない年代の人々や自分の遺骨の行方を検討すべき年代の人は、今まで仕事にかまけて忘れていたとしても、まさに墓の下だった歴史に行き当たる。
本当は亀甲墓は今頃いい感じで苔むして、墓守のように冷たい肌の蛇が潜み、静寂の森のなかで佇んでいたはずだ。
本土で寺社仏閣に油を撒かれたとか、仏像を盗まれたと言って発狂している人があれだけ多いのになんで沖縄県民の土着宗教には全く配慮できないんだろうか。
本土は本土なりに高野山や比叡山の高僧でも派遣して、沖縄の基地の下に眠る遺骨にせめて慰霊祭でもやれよと思うけどそういう話もとんと聞かない。
徳の高い人が個人的に勝手にやってるだけで、昨今のヒステリーは地道にそういう行為を通じて積み上げてきた信頼をぶち壊してるのと同じことだと思う。
本土でもお墓や菩提寺の話を小中学生にしてもピンと来ないのと同じようなもんで、沖縄基地問題は相応の年代になって初めて行き当たる自らのルーツの問題の側面も持っている。
人間、死を意識する年頃や心境にならないと「自分はどこから来てどこへ行くのか」という遠い問題は考えないようにできている。
そもそも若い年代層でも大筋では「ないに越したことはない」という意見を持ってるのも意図的に思考停止してるんだろうか?
今そうだとしても年取ったら必ず意見が変わるし、同じ国民に「死んで口をつぐんでしまえばおしまいさ」の慰安婦問題的対処をするというのも信頼を損なうだけだろ・・・・
実は自分、かなりの沖縄好きで若い頃から相当に沖縄行ってます。沖縄基地問題について沖縄の友人に聞くと、「そりゃないにこしたことはないけど、普天間のままで安全度を上げたほうがいい」みたいな人が多い。なにがなんでも米軍出てけの人はそんなにいないよというのだが、たぶんそれは年齢層の問題もあるでしょう。
散りばめられた細かい嘘
スイスは永世中立国で第二次大戦の時もドイツが侵攻しなかったのは、国民徴兵制があり、一家に一台自動小銃完備だからです。第二次大戦でドイツに侵攻されたノルウェーなんて女子まで徴兵している。同じく侵攻されたデンマークも徴兵制です。世界中どの国でも「軍備放棄したらどこも攻めてこない」とか寝言を言ってるところは無いですよね・・
こうした屁理屈を撒き散らす多くの人はチベットだのスイスだのクウェートだのと言い出すけど、民意を圧迫する圧政を悪だというなら今選挙を無視してる自民党政権が中国共産党やナチの立ち位置に来ちゃってるわけで。
クウェートはアメリカが侵攻をイラクに許可したから起きた問題だし、チベット問題は侵攻に至るまでにいくども毛沢東とチベットのポタラ宮は外交的折衝を持っているけど、ダライラマ自身が認めている通り当時の首脳会談などでの失敗を皮切りに起こった問題だ。
そしてもっと踏み込んだ話をしたら、チベットやクウェートが武装したらイラクや中国を撃退できたのかと。
出来るわけがない。雲霞の如く湧いてくる兵隊を相手に、小国はもみ潰されておしまいだろう。
殺気立った兵士が殺到して、戦いが拮抗すればするほどジェノサイドの危険性は高まるに決まっている。
古来より戦争で無血開城の後に虐殺が起きた事例より、血で血を争う善戦の結果、憎しみ合った兵士が泯滅した敗亡の兵と市民を皆殺しにした事例のほうがはるかに多かった。
その点で沖縄県民の言い分にははっきり言って一理あると言わざるをえないだろう。
彼らはすでに第二次世界大戦で日本の盾として戦ったのに、なんでまた盾にならなきゃいけないのか。
今度の戦争はできたら本土で引き受けてくれという権利はあると思う。
沖縄をハリネズミみたいに基地の島にしたところで、中国からの距離を見たら戦争の初期段階でミサイルで焼き払われて終わりだろう。
基地がなかったら少なくともミサイルの的にされないという言い分ほどもっともな話はない。
この記事で揶揄される基地問題の左派は、同様に日本が戦争をふっかける国になるとも言ってるけど、それも当たってる。
多くの改憲派=推進派は「現状の憲法(専守防衛)では国を守れない」と言ってるわけだ。
つまりスイスのように国民皆兵の永世中立、専守防衛では国を守れないと主張している。
そうなると、攻められた結果の仕方ない反撃ではなく、無軌道に攻めていってそのつけを沖縄県民が払わされるという懸念も何も間違ったものと言えなくなってしまう。
専守防衛で武装だけ強化して乗り切れるなら、お得意の閣議決定で解釈改憲してミサイルの先制防衛を決めればいいのだろうし、お得意の赤字国債を発行して兵器を買い揃えるのでも間に合うはずだからだ。
「私は安全です」「殺す気はありません」と言って上原亮宏がナイフを持っていて、まじめに耳を傾ける奴はいない。
安倍総理もネットで騒がしい支持者も、不規則行動で迷惑をかける”行動する保守”も、胡散臭いキチガイが喚けば喚くほど泥縄になるだけだろう。
大体、スイスが国民皆兵だったからナチの侵略を避けられたとか大嘘もここまで来たら呆れ返るよ。
世界の金融の中心がスイスだったからに決まってるだろ。
金融的地位によって首尾よくDMZの地位を確保した銀行業界を褒めるべきところ、今まで一回も発射されてない小銃にフィーチャーするとか目の付け所がシャープすぎるよ。
そもそもノルウェーもデンマークも、女まで徴兵して結局すぐに占領されてるじゃん。
ノルウェーと違って6時間で降伏したデンマークのほうが打撃は少なかったのは無視なんですかね。
防衛に重要なのだとしたら、武装することそのものを目的化するのではなく、相手より圧倒的に優位に立つことが目的にならなければいけない。
その点で県民を安心させる事に政府とアメリカ軍は失敗した。
そんなに米軍基地を受け入れさせたかったら日米地位協定を対等に書き換えてから言えよ
そうした感情の問題である以上に、現実的な問題として沖縄の人が受け入れがたいのは日米地位協定に端を発してると思う。
返還前からベトナム戦争の徴兵忌避でタクシー運転手を射殺したりで不満はくすぶっていたにも関わらず(刑事犯罪の被告になることで本国に送還される)、返還後も米兵が小学生をレイプしたり問題は続発して、問題が起きる度に政府は「抗議と再発防止を申し入れ」て「遺憾の念」を発表してきた。
にも関わらず米兵に対しての治外法権や裁判権の異常な優遇は全く変わってない。
在日特権とはある意味で米兵に対する特権待遇と言わざるをえないだろう。
どこの世界に外国の兵隊が女子小学生を強姦して無罪放免で逃げ帰れる独立国があるのか。
類似した事件が起きる度に、田母神などのチキンホークは「身持ちが悪い女が夜遅くまで出歩いて遊んでいた」などとデマを撒き散らかしていた。
その同じ口で「基地は受け入れるしかないんだよ」と言って、ニコニコ笑って受け入れる奴が居ると思ってるなら大間違いだ。
基地を受け入れてほしかったらせめて常識的に嫌われない言動くらいしてみろよと。
「お前たちを守ってやる」と言って銃器を持って守りに来てくれた人が、女を強姦して自分たちの滞在費を村人に要求しても笑顔で受け入れる義務があるのか?
それってまるっきり山賊のような気がするんだけどね。
これは歴史的に振り返ってみれば、アメリカ兵の強姦防止のために「特殊慰安協会」を設立して、大量の混血児とパンパンを生み出して、そういった人々の福祉を全く見て見ぬふりした日本社会の陰の部分そのものだろう。
武器を持った強いやつには自分が生き延びるために女のケツを差し出して、孤立したやつを村八分にしていびり殺すことで生き延びてきた大和魂は、根性を叩き直すべきだと思う。
↑の写真も学校か何かに米軍機が墜落した事故当時のものらしいけど、なんで学校に軍用機が墜落してきて米兵に囲まれるんだ?
君達が受け入れろと言ってるのはこの現実なんですが。
結局のところ、選挙で民意は決定的な差で示されちゃったのが沖縄の基地問題で、それでもなお受け入れてもらわないと困る安倍内閣の現実がある。
鳩山政権当時に、手厚い補助を約束して立候補する自治体を探したのにどこも立候補しなかった。
つまり厄介払いのゴミ溜めに沖縄を使っている。
そういう状況を考えた上で沖縄県民に「頭の低いお願い」をしなきゃいけないだろうし、沖縄振興予算を本土のゼネコンが吸い上げて持ち帰ってるだけの現状はなんとかして打破するしかない。
つまり、沖縄県民には理解してもらうより納得して貰う必要があるわけで、データだの安全性だのと屁理屈をこねる前にまず頭を下げろということだ。
そしてなにより、本土のチキンホークは沖縄県民と戦う前に日米地位協定や、圧力を強めている中国と戦えって話だな。
なんで敵と戦う前に味方や同胞と戦うのか全く理解できないけど、スパイ狩りの名目で単に英語が流暢だった日本人や留学帰りの若者を逮捕しまくっていた特高精神はまだ抜けきってないんだろうか。
その同じ精神性で沖縄県民に方言での会話を禁止して殺しまくってきた第二次大戦末期を思いだせよ。
戦士のような振る舞いがしたかったらまず敵と戦えってこと。
敵を妄想するのは戦士じゃなくてチクリ魔やキチガイの仕事なんだから。
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
沖縄の投票率の話ですが、この永江氏は年代別投票”率”だけツマミ食いして母数の話無視で語っていますね。そこで沖縄の年代別人口を調べて前回の知事選における年代別の投票者”数”を調べてみました。以下全投票者数に占める年代別投票者数の構成比です。
20代:10.85% 30代:15.84% 40代:17.99% 50代:18.84% 60代:17.85% 70代:12.66% 80歳以上:5.97%
これを見て分かるように70代以上の構成比なんて18.63%しか占めておらず、全体の投票結果に対する影響力は大したことないのです。逆にこの永江氏の言うところの「生まれた時から基地があった世代」つまり20~60代の投票者数は全投票者数の8割を超えているわけですから翁長知事の当選は世代を問わず沖縄県民全体の意思とみて良いでしょう。「率」だけで語ったり「数」だけで語ったりするのは信用できない”自称”分析に過ぎず、数字と言うのは少なくとも2つ以上のデータを検証しなければいけません。この方優れた経営者とのことですが信じられない浅はかな”分析”で、まさに軍荼利さんの仰せの都合の良いデータだけ採用してその先に進まない思考停止状態だと思います。その他歴史的な事例についても軍荼利さんの仰せの通りツマミ食いしかしていませんね。この方こんなずさんな内容しか書けないならわざわざ時間割いてこんな記事書かないで経営活動に没頭したほうが良さそうですね。
実は、朝日が発表した都構想の年代別賛否率も同様に検証してみたところ全く現実的ではない数字だということが分かりました。70代以上の反対派が都構想をダメにしたって論調が多かったですが、70代以上の投票率を100%と仮定して、賛成が多いとされた20~30代の投票率を15%程度にして、全体の投票率を公表された66.83%になるように調整した上で、朝日の賛否率を掛け合わても結果は賛成多数になるはずなのです。つまり朝日の賛否率に基づき、さらに70代以上の反対が最大限影響するように投票率を設定してみても今回の否決にはならないということです。年代関係なくおしなべて反対が多かったと見るほうが妥当と思われます。これは出口調査の限界とも言えますが、『高齢者VS.若者』『既得権益者VS.改革者』という二項対立にして”シルバーデモクラシーの弊害”って話に持っていきたかったメディアの意図を感じずにはいられません。しかし、残念ながら算数が得意でない人が創ってしまった調査結果だったようですね。
@考える葦 さん
言ってることの右左に関わらず、都合のいい部分だけを受け入れるとたちまち狂気は先鋭化される
http://danshi.gundari.info/sns-growing-madness.html
って↑の記事で書いたんですけど、意識高い系もその掟からは逃れられないようですね。
そんな一部の年寄りだけの話で選挙結果がホイホイ左右されるわけもないし、もしそれが事実だったら年金制度の改悪なんてとても出来ませんよ。
永江さんはいわば変わった人なのでビジネスには向いてるのかもしれませんけど、公的な話はあんまり向いてないのでしょうね。
大前研一とか堀紘一と同じ口だなーと思います。
軍茶利さん、いつも興味深く記事を拝見させて頂いております。
さて、意識高い系とは自意識過剰の事の様ですね。
公けの為という大義を利用して、卑しい自己顕示欲を肥大させているだけの様に思われます。
「意識高い系」(本当に高いかは?)はいわゆる「新自由主義」をバイブルに、世の中のあらゆる事を「既得権益派」と「構造改革派」の二極構造に単純化したいだけの幼稚な連中でしょ。彼等にとって「戦後レジームからの脱却」と言う言葉だけの「改革派」である阿部チョンを批判もしくは抵抗する者が許せないのだろう。真っ当なのもいるんでしょうが、ほとんどはモラルのない単なる金儲け主義者。そんな連中の「分析」なるものは我田引水のマスターベーションになるのではないでしょうか?
厄介な事は沖縄に押し付けて、ニラオチしてる本州の構図。