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箱根で火山性地震続く 大噴火・大地震リスクの前に火山ガス・火砕流警戒を

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風評被害という現実逃避に勤しむ近隣住民

 

神奈川県箱根町は11日、訪日外国人を主な対象とした観光振興について協議する「HOT21観光プラン推進委員会」を開催した。

 委員会の冒頭、山口昇士(のぶお)町長は箱根山で火山活動が活発な状況が続いていることに触れ「風評被害を払拭するためにオール箱根の態勢で取り組み、情報を共有していかなければいけない」とあいさつした。

 大型連休に続く休日が明けたこの日、箱根の玄関口にあたる箱根湯本駅では、早朝からスーツ姿のビジネスマンや制服姿の学生、大きな荷物を抱えた旅行客が行き交った。

via: 箱根山火山活動 「風評被害払拭にオール箱根態勢で」箱根町長があいさつ (産経新聞) – Yahoo!ニュース

 

風評被害ってどこが風評なんだという話なんだけど、蒸気はもうバンバン吹き出しちゃってるわけで。

これって世界中で起きた火山災害をテレビで見た人はみんな覚えているはずだけど、どう考えてもスーパーリーチがかかり続けてる状況で、風評でもなんでもないって常識がある人には分かるはずなんだよね。

 

避難勧告出る前でも卵が茹で上がって黒くなっちゃう温度の気体が吹き出してるところで、避難しないとどうしょうもないような蒸気が噴き出してたら全く風評じゃないわけで、ついこの間の御嶽山の災害ももう忘れたのかと。

 

御嶽山のケースでは、災害発生直前の写真を時系列で並べたのを見たら、わずか数分で湖の色が変わってしまうような突発的速度で災害に至っていて、それがここまで目に見える予兆がでているのであれば、一般的には近づかないのが一番という事になるんだろう。

 

世間ではこういう状況を見てすわ地震か津波かと騒いでるけど、過去のケースから見るにいきなり地震というよりかは、もうちょっと違う方向での災害に意識を向けるべきじゃないかと思う。

その為には監督官庁あたりが地形をマッピングして、今のうちから暫定的に避難する方向で早く準備したほうがいいんじゃなかろうか・・・

 

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溶岩・噴火の前に火砕流や毒ガスで被害が発生する傾向

 

 【ジャカルタ共同】インドネシア・ジャワ島中部のムラピ山(2968メートル)が4日深夜から5日未明にかけて、再び大規模に噴火し火砕流が発生、山すその一部の村をのみ込んだ。地元病院によると、新たに54人が死亡、67人が負傷した。これまでの死者数は計98人となった。

 火砕流は火口から約15キロ離れた地点まで届いた。国家災害対策局は5日、これまで火口から15キロまでの地域を危険区域として立ち入り禁止にしていたが、範囲を20キロに拡大した。

 ムラピ山周辺の避難民は約7万5千人。政府の立ち入り禁止措置にもかかわらず、家畜の世話などのため自宅に時々戻るケースが相次いでおり、ユドヨノ大統領は4日、住民らに危険区域に入らないよう訴えていた。

 

via: 火砕流で新たに50人超死亡 ジャワ島ムラピ山噴火 – 47NEWS(よんななニュース)

 

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地震とか津波と言う前に、大抵の火山災害では最初に常に火砕流と火山性ガスの発生が問題になってるんじゃないだろうか。

御嶽山の死傷者でも火山性の毒ガスがダメージになって死んだり動けなくなった人がいたわけで、箱根の場合は火山の力も強く、地形も地形、場所も場所なのでこうした災害には早い段階で対処すべきはずだ。

 

火砕流も火山性ガスも、巻かれたら助かる方法がない時点で地震より該当地域での死傷率が高くなっても全く不思議ではない災害で、今そういう方向での避難勧告が出てないほうが不思議だと思う。

グーグルマップで確認したレベルでもぎょっとする位置に箱根というのがあって、谷筋山筋にそって火砕流が数キロ流れただけで相当ひどいことになりそうな地形をしている。

(クリックで拡大↓)

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腹背に小田原と御殿場を抱えた地形で、火砕流がどっと溢れて流れる先がもろにそっち方向になっている。

 

また、仮に市街地に溢れなかったとしても、箱根の観光エリアだけでも結構ないろいろな施設があって、従事者や住人を合わせたら、小規模な火砕流がドバっと被っただけでもかなりひどいことになりそうな状況だ。

(箱根に行ったことがないから知らなかったけど、こんな密集した観光地だと思わなかった。)

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用心しすぎてしすぎということもないってことは、御嶽山や雲仙普賢岳、インドネシアの火山災害で十分皆学習してるはずなんだが・・・

火山の噴火と直結してるわけでもない地震の話より、むしろやばそうな毒ガスと火砕流の警戒はもうやらないとまずい段階に来てる気がする。

 

少なくとも仮に小規模だとしても、火山性ガスの発生による死傷者は出てもおかしくないレベルのような気がするんだが。

 

 

雲仙普賢岳 過疎地で起きた火山災害の実際

 

 

これは過疎地の代表バッターと行ってもいい雲仙普賢岳で起きた実例で、若い人は知らない人のほうが多いだろう。

 

火山で噴火災害があって、それがそれなりの規模になったらどうなるかというのを深く当時を生きた人々に刻みつけた災害だ。

この噴火でも、マグマが流れてきて何もかも燃えてしまうというより、火砕流が発生して、転げまわる焼け石が火災を起こし、火山ガスが発生し家畜を皆殺しにして、堆積した火山灰が降雨によって土石流になり、ものすごい鉄砲水で村落を破壊していたのを思い出す。

 

つまり順番から言えば地震・津波の心配は後で、土砂崩れと同じ感じで被害を拡大させる火砕流とその後の降雨で襲ってくる土石流を警戒する必要がある。

 

この動画のカメラマンのコンビが死んでしまったのもわずか数分の差だったけど、それくらいの速度で襲ってくる火砕流の警戒に未だに至らず、観光収益や資産価値の下落を気にして「風評被害」と言い張っているようではどうしょうもないと言われてもしょうがない。

 

九頭竜伝説の箱根はご多聞にもれずあのあたりの水害の発生源で、明治の大水害でもやはり小田原まで被害が行っている。

当時は火山災害じゃなかった点と、今ほど人口の密集率がなかったことから想定すべき被害の程度は格段に違うんだろうけど、まかり間違って夏の降雨と火砕流がダブったら相当悲惨なことになりかねない。

 

自治体や官庁から危険サインが出ないとしても、近隣に住んでいる人は自分の家周囲の地形を確認して逃げるための算段はやっといて損しないはずだ。

 

 

神奈川県の箱根山では、9日は、午前中だけで100回を超える火山性地震が観測されるなど、活発な火山活動が続いています。気象庁は大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生するおそれがあるとして引き続き、警戒を呼びかけています。

気象庁によりますと、箱根山では8日の現地調査で大涌谷の温泉設備から蒸気が勢いよく噴き出しているのが確認されるなど、引き続き、活発な火山活動が続いています。
山の周辺では今月6日以降、体に揺れを感じる地震は観測されていませんが、神奈川県温泉地学研究所の観測では地下の浅いところを震源とする規模の小さな火山性地震が9日は午前11時までに120回発生しています。
また、周辺に設置されている傾斜計などでは大涌谷付近を中心に山が膨らむ傾向を示す地殻変動が観測されています。
気象庁は大涌谷周辺の監視態勢を強化するため、監視カメラや、噴火による空気の振動を捉える空振計を近く、増設することにしています。
気象庁は今後、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な水蒸気噴火が発生するおそれがあるとして引き続き、箱根山に噴火警戒レベル2の火口周辺警報を出し、噴火に伴う噴石などに警戒するとともに、自治体などの指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。

via: 神奈川 箱根山 活発な火山活動続く 警戒を NHKニュース

 

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日本猿
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日本猿

懐かしいなあ、普賢岳。
いま普賢岳から下界を見下ろすと火砕流の痕跡が広く広がっているのが分かりますよ。
箱根山も気にしすぎなくらいでちょうどいいと思いますね。

日本猿
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日本猿

@gundari さん

仰るとおりで土石流防止の堤防を作った他は放置に任せてます。
あの土の山を見るとインフラ再構築より移住したほうが話が早いですから。