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京都 下鴨神社で境内に分譲マンション建設 世界遺産にマンションで世界をオモテナシ 文化予算を見直す機会に

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世界遺産に登録されている下鴨神社(京都市左京区)は2日、境内に分譲マンションを建設する計画を明らかにした。2017年春ごろ完成予定で、土地代として毎年約8000万円が神社の収入となり、50年後に更地で返却される。建設予定地は世界遺産や史跡の指定区域から外れているが、世界遺産の寺社が境内にマンション建設を認めるのは異例。背景には、文化財修理などにかかる多額の費用確保に苦労する事情がある。

via: <下鴨神社>世界遺産の隣は分譲マンション 境内に建設計画 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

 

下鴨神社の境内に分譲マンションを建てるという話なんだけど、計画をぶちあげたデベロッパーに呆れるのと同時に、収益面では過疎地の文化財所有寺社より恵まれているように思える京都でも決して楽ではないという実情に驚き感じちゃうね。

 

日本の文化遺産は基本的に毎年酷い毀損に見舞われていて、危機に瀕している。

これは紛れもない事実で、国宝というべきものが朽ちた廃墟に変身し、遺しておくべき従属物がゴミ捨て場の産業廃棄物になっている。

 

まずひとつには、日本文化は吟味が難しいという部分がある。

例えば国宝級の刀剣や、重要文化財の指定を受けるような陶器について、相続を受けた人が審美眼がないとそれがなにか理解できない。

これは書や絵画でも同じ。

 

そして、そういう家に嫁いだ一般人世帯出身の人々がゴミだと思って処分して、人類の財産がゴミ捨て場に埋められていく。

 

もう一つに大物の寺社仏閣等の建築物、あるいは江戸末期から今現在までで数々生み出されてきた芸術作品は、文化庁の予算の少なさが足かせになって保護できてない現実がある。

とにかくものすごい数の文化遺産の保護に金がかかるので、近現代の作品に回す予算や人手が全く取れない。

(つまり新たに指定すべき名物・作品はあるはずなのにそれが予算の関係でできない)

 

そして総額の予算もしょっぱく、保護すべき件数が多いことが合わさって、文化遺産の保護に必要な関連の分野まで全てが縮小の一途だ。

そして寄付に批判的な日本の風土が歴史遺産の守護者になるべき旦那を文化から遠ざけて、近代の宗教の衰退が信者の寄付による維持も徐々に形勢を困難にしている。

 

今どき下手に多額の寄付なんかしようものなら、「その金で給料を上げてくれ」とさわぐ奴らが世の中に溢れ、株主はその金で配当を出せと喚くだろう。

個人として寄付していてもそうした厭味から逃れるすべがない。

 

平成17年度文化庁予算の総額は101,605百万円で,国の一般会計82兆1,829億円の0.12%に当たっています。このうち,文化財保護の充実に関する予算は57,979百万円で,文化庁予算の57.10%を占めています。
 文化財保護に関する予算の主な内容は次のとおりです。

via: 文化庁 | 文化財 | 施策

 

文化遺産を保護する上でもっとも重要なのは、日本の場合は木材の確保にある。つまり林業の振興だ。

五重塔だとか寺社の古いものの屋根だというのを見た人は気づいているだろうけど、大量の檜皮(ひわだ)が必要になる。

 

古民家の文化遺産保護には良質な茅と茅葺き職人が必要になる。

瓦葺きの建築物には瓦職人も必要で、塗り壁の腕利きの左官だってもちろん必要だろう。

 

ところが、住宅メーカーが売りだしたプラモデルみたいな家しか建たない時代になって、材木業者は倒産し山は荒れ放題になり、そういった木材の供給は縮小して単価が跳ね上がった。

もちろん、材木業者の倒産と連動して、日本式の建築に必要になる巨木の供給は滞り始めている。

梁を担えない割り箸みたいな木材ばっかりではモノの役に立たないからだ。

 

それに連動して宮大工や左官も食べていくことが出来なくなり消えていき、江戸から昭和半ばまで芸術的な鏝絵(こてえ:左官が塗りこみで作品を残す建築芸術)を残してきたような職人たちも歴史の彼方に消えていった。

 

バブルの崩壊による材木業界の崩壊がとどめだったと今振り返って思う。

檜皮の供給は材木の消費がないと発生しないもので(もちろん適切に檜皮を剥がして供給する商売もあるにはあるけども)、材木不要時代になって余計困難になっている。

 

一本の木から得られる収益が激減し、山から得られる収益は地に落ちた。

そして荒れた山では巨木が育たず、目についた巨木は全て文化庁の予約済みという時代。

 

少し前に閉店した行きつけの寿司屋も、今から10年前までは歴史ある木曽檜のカウンターで寿司を出していた。

改装するときに檜を探したらもう入手できなくなっていたそうだ。

まな板の柳の木もカナダからの輸入物になっていた。

 

ついでに言えば良質な海苔、手巻きの湿気に負けずパリパリに張った奴の供給も激減している。

 

和をもって象徴される日本の文化は、健全な海からはじまり川をたどり、山を経由して歴史遺産までの輪を形成している。

 

愛国者がせっかく増えた昨今、しょうもない文化住宅を買わずに注文住宅で日本の木材の消費という選択を是非して欲しいと思う。

当然瓦だって職人の窯から買って欲しい。

欄間の透かしも職人を招いてみたっていいだろうし、左官職人にも仕事をふんだんに出して欲しい。

 

予算以上に周辺業界の縮小はもう取り返しがつかないくらいやばい所まで来ている。

時代や予算の問題で気楽に買う・使うのはなかなか難しい本当の日本文化。せめて知る努力くらいはした方がいいのでは?

 

 

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愛を叫ぶには相応の代償が必要で、さしづめ金なんだよ。
住宅街を観察して職人の活躍の余地がありそうに見える?
そりゃ、文化遺産の維持できないよ。
公費で囲い込むなら別だけど、文楽みたいに袋叩きになるのがオチなんだから。

 

 

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下鴨神社は今年、21年に1度社殿を新しくする「式年遷宮」の正遷宮に当たり、収益の一部は今回と次回の遷宮の費用に充てる予定という。

 境内に広がる「糺(ただす)の森」の整備計画の一環。予定地は世界遺産区域から「御蔭(みかげ)通」を挟んだ南側の約9650平方メートル。現在は参道を挟んで東側が研修道場、西側が有料駐車場になっている。

 マンションは、鉄筋コンクリート地上3階建て8棟(合計107戸)。京都市の景観や高さの規制に合致するよう、高さは10メートル以内で屋根は日本瓦とする。敷地内には糺の森の植生と同じニレ科の樹木を植える。

 市によると、現在は開発業者との間で事前協議中。用地は市の特別修景地域などに指定されており、今後は市の美観風致審議会に諮問して、許可手続きを進めるという。今年11月の着工を目指す。

 下鴨神社によると、予定地にはかつて神職の社宅があったが、戦後の財政難からゴルフ練習場を造って1980年代前半まで利用。その後は駐車場としていたが、近年は周辺に駐車場の整備が進み、利用が減少していた。今回の遷宮には約30億円かかる見込みで、国の補助金(約8億円)を除く分は大企業などから寄付を見込むが、思うように集まっていないという。

 新木直人宮司(77)は「さい銭やご祈とう料などは普段の維持管理費に充て、式年遷宮など特別の経費は寄付頼み。しかし、檜皮(ひわだ)のふき替えなど修理費用は年々上がり、寄付を収入の柱に考えるのは難しい。神社を次世代に残すため、この方法しかないと決断した」と話している。【花澤茂人】

via: <下鴨神社>世界遺産の隣は分譲マンション 境内に建設計画 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

 

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名無しgundari[ Recent comment authors
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京都は神社仏閣の近くにマンション建ち過ぎ
観光しらける
しかもまっとうな商売でない怪しい人たちばかり

迦陵頻伽
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迦陵頻伽

おいおいあの場所潰したら車の参拝客はどうするんだよ
しかもあの場所掘ったら何かしら出てくるの確実なのにそれは無視かい

迦陵頻伽
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迦陵頻伽

ああ、掘ったら何か出そうだよね
それで計画が頓挫してもおかしくない

迦陵頻伽
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迦陵頻伽

もう我々は日本人じゃないんだろ。きっと。

迦陵頻伽
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迦陵頻伽

在日に生活保護やるなら これに使えよ。

迦陵頻伽
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迦陵頻伽

 利己主義で自分たちの文化を大切にしない建築業者ふえたよなあ・・・

うちの神社も大昔は、街道またいでで立派な神社だったさ。

区画整理で縮小され手も、いい感じで子供のころから毎日神社で遊んで好きだった。
特に神社の敷地にあるご親睦の木々がたくさんあてとてもいごこちよかったなあ。

なのに、昨今・・・神社の敷地を更に削り神社の結界(世俗と神聖な空間)をなす石の塀ぶっこわすわ
神社内の御神木を切り倒しまくり公園化・・・さいあくすぎる
神社(かみさまの)の神聖な空間が世俗の空気が入りまくりじゃん・・ じっさい神社のしきち・・もはやあの
りんとしたいいかんじのくうかんじゃなくなっちまった・・。

そいうこと、わからんばかなひとがふえすぎたよなあ・・・・

迦陵頻伽
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迦陵頻伽

まぁ、京都も終わりだな

名無し
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名無し

イギリスは世界中に山ほど現在の問題の種を撒いた割と酷い国だと思うけど、古い物を大切にする精神は見習った方が良い。