中露支援で脱退後も存続を図る強気の計画
【パリ時事】ギリシャのカメノス国防相は10日放送の地元テレビ番組で、債務負担の軽減に向けた欧州連合(EU)諸国との協議が不調に終われば「ロシアや中国に融資を求める可能性もある」と語った。債務返済を強硬に求めるドイツなどの譲歩を促す狙いがあるとみられる。欧州メディアが報じた。
カメノス氏は「われわれは議論を求めている。しかし、ドイツがかたくなな態度を改めず、欧州解体を望むならば、次善の策に訴えなければならない」と強調。その場合の支援要請先としては「米国が最善だ」と述べるとともに、中ロ両国からの資金借り入れもあり得るとの認識を示した。
EUが中国とロシアに揺さぶられている様子で、ギリシアはドイツにナチスの戦時賠償をおかわりで要求し始めたらしい。
若い人たちはあんまりイメージにないかもしれないけど、首都圏はともかくとして、ヨーロッパのイタリアやギリシア、あるいはスペインやポルトガルなんてのは、実はみんなが想像するような先進的なエリアじゃない。
むしろ昭和日本テイストが色濃く生き残っている古い街で、非効率だからこそどうにか食っていけてるようなもんで、昭和の日本みたいな街にADSLやWi-Fiが行き渡っているって程度のもんだ。
そうした国々の非効率な地域の人々というのは、観光とか物産の販売で生計を立てていて、なんとなくの期待感や首都圏の金融関係者の実務的必然性でEUに加盟したものの、今までは通貨が安かったおかげでどんどん来ていた外人が来なくなっていきなり飯が食えなくなるという悲惨な環境に転落していた。
事実、1980年台のイタリアとかスペインなんてのは、今でいうインドネシアくらいの通貨価値で、こっちからそういう国々に旅行に行った人は、現地の中小ブランドの皮革製品を大喜びで買いあさっていた。
デザインがオシャレで、革の鞣しが優れており、縫製は丁寧でしかも日本より安い。
牛肉の消費量の関係か、やっぱり欧米、韓国の革製品は優れているらしい。(韓国の革を使った家具はいまいちだけど。)
実際、リーマンショック以降の欧州の不景気というセクターを見ると、建築とか公共投資といったバブル業界が破滅しただけで、他の産業はその前から低空飛行を続けていたのが現実だった。
バブルが弾けて何も残らなかったということは、産業の育成に失敗してきたことにほかならないわけで、今後も生存を図るのであれば通貨を独立させて、カムバック80年代を目指すしかないんだろう。
なにしろ、もう一度バブルを起こすのは目下のところ不可能なのだけは確かなことだし、各国の雇用を下支えしていた農漁業の産業や、中小ブランドが通貨高で死滅に近い状況になっているのは紛れもない現実だからだ。
スペインに至っては名物のグルメ缶詰の値段が信じられない値段になって、売れ行きは今の御時世枯渇状態だろう。
リーマンショック前の値段で、確か貝柱の缶詰が一個で8000円位になっていた。いくら美味いと言ったってそんな値段のものをおいそれと買うことはできない。
彼らにとって不幸だったのは、通貨高と行っても歴史的に発生したポジティブなそれではなくて、通貨統合でいきなり通貨が入れ替わったことによって発生したものだったことだ。
基本的に通貨が高くなるのはいいことだけど、食い物から何もかもが値上がりする一方で、所得は何一つ上がらず客は激減するという凄まじい状況になった。
ギリシアがなぜここまで強気に出ているかというと、ギリシアと一緒に離脱したい国がいるからだろう。
多分、ギリシアのこの意見はイタリアやスペイン、ポルトガルに影響をおよぼす。
そしてその三国はギリシアと同じように債務問題を抱えているし、何となればロシアや中国にケツを回せる腹づもりがあるんだろう。
ギリシアはアメリカを引き合いに出しているけど、実際はアメリカが救済する可能性なんかないし、話をするつもりもないんだろう。
今の今まで決済通貨の位置を狙った戦争を仕掛けてきていたユーロをアメリカが救済するとかあり得なさすぎてへそで茶が湧く話だ。
反対にロシアや中国は、石油や自国通貨で決済できる相手国を絶賛募集中で、そのためなら山程持っている外貨を債務問題の救済に使ったって構わないと思っているはずだ。
さて、ドイツはケツをまくるために売られたこの喧嘩をどうさばくか?
あるいは額面通りに受け取って交渉を決裂出せるんだろうか。文字通りEUにとっての正念場になっている。
もしイタリアやスペイン、ポルトガルやギリシアが離脱となったら旅行に行くべきだ。
ロカ岬で吹きすさぶ風をこらえて大航海時代を睥睨するのもいいし、イタリアでレトロな客車に揺られて、ジェラート片手にニュー・シネマ・パラダイスの世界を堪能するのもいいだろう。
タオルミーナの海は映画そのものの蒼さで、夜っぴて騒ぐスペインの歓楽街は賑やかで美味しい。
そしてギリシアのオネーチャンは素晴らしく美しい。女は混血に限る。
これで中東が平和ならねぇ。
遺跡を見て回るなら中東・北アフリカに限るんだが。
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◇コジアス外相 ベルリン訪れ、ドイツ政府に方針伝達
【ローマ福島良典、ベルリン篠田航一】ギリシャのチプラス新政権が10日、第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるギリシャ占領で被った損害の賠償を請求する方針をドイツに伝達し、内外に波紋を広げている。最大のギリシャ支援国であるドイツは「問題は解決済み」と拒否しており、ギリシャの財政緊縮策の是非を巡る両国の対立に歴史問題が加わった格好だ。「欧州統合の精神に反する」とギリシャ新政権の対応を批判する声も出ている。
ナチスは第二次大戦中の1941~44年、ギリシャ本土を占領した。当時、ギリシャに強要されたナチス向け戦時融資の返済分や占領による損害の賠償を含め、チプラス政権はドイツに対して1620億ユーロ(約22兆円)を請求する権利があると主張している。コジアス外相が10日、ベルリンを訪れ、ドイツ政府に方針を伝えた。
チプラス首相は8日の議会演説で請求理由について「ギリシャ国民と歴史、そして、ナチズムと戦い、血を流した全欧州人への道義的な義務がある」と述べた。パラスケボプロス法相も9日、44年のナチス親衛隊によるギリシャ中部ディストモ村での虐殺の生き残りと遺族への補償金支払いをドイツに命じた判決を執行する書類に署名すると表明した。
一方、ドイツは旧西独時代の60年、ナチス時代の不法行為に対する補償としてギリシャに1億1500万マルク(当時のレートで約97億7500万円)を支払う協定を結んだ。また、90年のドイツ統一時に東西ドイツが旧連合国の米英仏ソと調印した条約で「請求権問題は解決済み」との立場を崩していない。
このため、ガブリエル独副首相は9日、ギリシャの要求を「根拠がない」と拒否。与党のキリスト教民主・社会同盟で予算政策を担当するバルトレ連邦議会議員も独紙で「外国からカネを出させるという(チプラス首相の)選挙公約自体がおかしい」と反論した。
チプラス首相は緊縮策を拒否する理由について「尊厳を取り戻す」ためと説明しており、賠償請求もその延長線上にある。だが、欧州議会の中道会派「欧州自由民主同盟」のフェルホフスタット代表は「賠償請求でチプラス首相は欧州統合の土台を損なっている。戦後、かつての敵同士が協力して共通の未来を築くという選択をしたことを忘れているのではないか」と苦言を呈した。
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義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
景気が悪化して食糧すら満足に食べられない程に国民が追い込まれているし
借金大国ギリシャも正念場だな
まあそのギリシャよりも借金大国の日本が終わりすぎているのが辛いね
海外や大企業に国民の税金をばら撒く余裕なんてどこにも無いのに……