人が集まってもシナジーが発生しなくなった経済構造 就職という発想が陳腐化する可能性も
なぜそういった伝統的な企業活動が成功しないのか?
経済構造が変化したからだ。
部品を集めてピラミッドを作るということは、集積してシナジーを生み出して、100の部品から110の結果を求めようという発想にほかならない。
そして多くの業界ではそれが構造として成立しなくなったからシステムは逆回転を始めている。
※その観点で言うと、部品を共通化してアイテムからシナジーを追い求めている「今太閤」の成功している自動車各社も危険なチキンレースを走っているのと同じことだ。
つまり、就職して自分でもそれなりに成績の出せそうな組織に入って、終身雇用に近い安定を得たいと思っている人は、「今安定してる」業界や企業を探すのではなく、次の一行に適合する業界や企業を自分で見つけなければいけない。
「人が集まることでシナジーが生み出されている企業・業種」
重要なのはこの点だ。
ストレートに言えば運送会社、タクシー会社、海運業、一次産業とかその辺りになるんじゃなかろうか。
保険会社や金融系、銀行、ソフトウェア、IT会社でシナジーが生まれるか?
スタープログラマやカリスマ社員が何人居たとしても、彼らの業績はそれ以外のどうでも良い人達とは大してリンクしてないだろう。
つまり、あなたが入りたがっているそこに就職したが最後、針の筵みたいな毎日を過ごし、そのうちお払い箱になってさようならってことだ。
銀行でも、そういう人の最後は無惨だ。
同期の人が役員になる横で、社内郵便の配車係や収集車の運転手をやっている人が居る。
同僚は交際費の枠が毎月数十万円、気楽に客に電話して、寿司をつまんで飲み歩く。
役員にならなかった人でも、親密な取引先に待遇を保障されて出向したり、当たり前。
彼らは車庫で洗車やその監督。
これほどつらい日々はないだろう。心底同情する。
どうして「即戦力」を探すのか? シナジーが期待できない時代の雇用者の本音
この経済構造の変化が即戦力やスター社員になれそうな超人新卒を探し求めている企業の採用行動に直結している。
シナジーを具体的に考えたらどうだろうか。
例えば農業。
これは人数が居ないと耕作面積が広くなったらお手上げだ。理解できると思う。
運送だって人間は睡眠が必要である以上、交代要員を揃えて、昔の飛脚みたいに交代制でトラックを走らせたほうが効率的に決まっている。
(本部業務ではもうシナジーは発生しないと思うけどね。システムには部外者の想像の上を行く投資をしているはずだ。)
反対に人気のサイバーエージェントという企業にフィーチャーした場合、こういうわかりやすいシナジーは絶対に発生しない。
サイバーエージェントがアメブロやその他のサービスを多く抱えているにもかかわらず、毎年どの程度の事業が「トラフィックが足りない」という理由でスクラップされているか知ってるだろうか?
アメブロからトラフィックを流せそうなあのサイバーエージェントでもシナジーは発生してない。
(当然、スクラップされた事業はほとんどリビルドされない。)
Mixiではどうだろうか?
モンストで巨万の富を得ているにもかかわらず、Mixiという祖業はいまいち振るわない。
アプリの開発会社が一つのヒット商品を得たとしても、その次の何かにその成功はほとんどリレーできない。
つまりスターチーム以外の全てのチームは、ドライな言い方をすればスターの業績をかじっている状態で、企業としてはその状態を改善したいと思っているからそういう無茶な要求をし始めているわけだ。
昔なら、カローラが売れた、クラウンが売れた、他の車も売れた的なシナジーは人材のみならず事業全体で期待できた。
それが今は時代の変化で通用しなくなっている。
ダイソンが生まれてもパナソニックはそう簡単に生まれない。
彼らの内、構造を理解できている一定数の企業が達した答えはシンプルだ。
「シナジーを生まないなら、プラスを点在させて利益を集約させたい」
この一点だ。
そこに利益を上げられる自信がない人が入っても地獄を見る。
過労死したり、追いつめられて自殺したりする人が少なくない。
その仲間入りする危険性が跳ね上がるだけ。
そういった時代環境で、シナジーで勝負をする企業は熾烈な競争をしている。
同じ人数を集めて同じように発生するシナジーで勝負をする場合、どこまで無茶が出来るかのチキンレースになるのは誰でもわかるはずだ。
つまり、ブラック企業と言われるサービス残業やら手弁当の休日出勤に目を瞑らないかぎり、雇用によって生活を安定して維持するという目論見は絶対に達成できない。
安定にさえ目をつぶれば、地方の中小企業だって十分選択肢としてありだろうけどね。
今のところその時代を最も正確に把握しているのは、孫正義だろう。
紆余曲折を経て、結局経営者の候補をヘッドハンティングしてきた。
それ以前は社内の人材や、日本人を公募して育成することだって考えていたはずだ。
それを中止した現在が決定的な時代と認識の変化を指し示している。
個の才能で全てを突破した自分の事例は、もはや時代の徒花とはいえないという変化を敏感に察知したんだろう。
ごく普通の才能がない人がホワイトカラーになりたければ、よくよく覚悟してかからなければいけない時代だということだ。
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
あけましおめでとうございます、毎度面白い記事参考になります
ロボットが人の職を奪う何て話がありますが自動運転が成熟したらこの先運送系はやばいんでしょうか?
@迦陵頻伽 さん
そこまで到達するのにあと2,30年はかかるんじゃないかと思ってるんです。>人間ドライバーVS自動運転
というのも、プロのドライバーさんはリアルタイムで道路状況を判断して抜け道を通れますよね。
当然、道路の状況を無線なんかで共有してます。
自動運転がそれに拮抗するには、道路自体のIT化が必要なので、日本ではすぐには実装できないだろうと思ってます。
人間:運転手さんの無線⇔運転手さんの無線 でリアルタイムに情報をシェア
自動運転:交通情報→FM波で情報配信→AI
このタイムラグは案外でかいだろうと思います。
受け取る末端の顧客に、受取可能な時間帯が制限される以上、当面はAIは追いつけないでしょう。
やばいとしたら、ドローンじゃないかと思います。
当然その場合も、基幹路線は人間が当面運送するでしょうけど。
ありがとうございます
定年ギリギリで実用するかも位でそこまで心配する必要はなさそうですね
@迦陵頻伽 さん
と、思うんです。
多分、そういう意味での自動運転が本格化するのは日本ではなくて中国だろうと思います。
2005年位でも高速にモバイルネットワークが張り巡らされて、SMSとかのメッセージで「ようこそ○○市へ、この街の名物は□□です、是非楽しんでください」なんてメッセージが突然届いたりしていました。
あれだけのインフラがあれば中国の機関運送は自動化する余地が大いにあると思ってます。
いつも為になる記事ありがとうございます。大変勉強になります。
就活で、地方中核都市の不動産企業に興味をもっているのですが、軍荼利さんはどのように考えておられますか?
以前の軍荼利さんの記事にも書かれていたように、地方衰退によって大きく不動産企業の在り方も変わらざるを得ないであろうとは思うのですが。
私自身、普通の人よりは色々なジャンルの本を読むことができる程度で際立ったスキルを持っていないのでどのような戦略をとればよいのか迷っております。
長文失礼いたしました。
@ys さん
不動産業は人によるシナジーが発生しない産業で、どでかいハウスメーカーやらは別にして、中小企業であるがゆえに人が集まらない産業と言ってもいいと思います。
つまり、求職者有利です。
で。
不動産企業のあり方はあまり変わらないです。
むしろ今後衰退して企業の頭数が減る分、生き残った企業は利益を増加させるでしょう。
今のところ、組織化とサービスに特化した企業が結構勃興していますが(もともと金貸しだった連中ばっかりです)、そういう企業に就職せずに、間口三元の小規模企業への就職が一番美味しいと思います。
従業員数が10人、20人程度のところです。
なまじ組織化されているところは、不動産業で必要なスキルが身につかない反面、そういうところで親方と一日中一緒に行動してたら、大家にも顔が売れて、設備の修理や仲介の集め方まで全部学ぶことが出来ます。
つまり、給料を真面目に1000万、2000万貯金して、宅建業の資格を取ればあなたはすぐ独立して、月収が100万200万狙える不動産屋になれるわけです。
(貯金は自社物件購入の頭金にしましょう。)
私は不動産屋への就職は、上述のようなものだったらあなたが一番得すると思います。
社長の真似をして、仕事の内容を覚えて、大家とのやり取りにも積極的に介入して学ぶ。
ついでに、住宅ローンの仲介で銀行マンに顔を売って、弁護士事務所にも営業行きましょう。
(付き合いを保っておけば、競売物件の事前査定とか、そういうのが地道な収入につながります。)
自社物件と賃貸仲介は、実は安定した不動産屋経営の一番の近道です。
既存の物件は奪わないと約束さえしておけば、独立したいと言っても社長は嫌な顔しませんし。(普通応援してくれます。)
多分、家族や友人、彼女はいい顔しないかもしれませんけど、10年以内に独立して年で1500万、2000万稼ぐのに一番の近道だと思いますね。
独立のハードルで言えば、ぶっちゃけ、高収入に弁護士より近道だと思います。
ちなみに、就職しても足しにならん不動産屋と、なる不動産屋の区別を追記しておきます。
・足しにならない不動産屋
-多店舗展開して大人数雇っている
-WEBサイトやらを見たら皆にサービスするとかお題目がやたら多い
-登記簿謄本をチェックしたら役員が全員親族
(大人数のサラリーマン組織なのに、役員になって甘い汁を吸う余地が全く見えてこない)
-社員が若い奴ばっかで意識高い
これに就職したら大損します。何の勉強もできません、組織が分かれてるから。
・足しになる不動産屋
-従業員がせいぜい10人、20人
-WEBや店舗で、賃貸と売買の両方を仲介している
(銀行員との付き合いができます、住宅ローンの仲介で。)
-物件管理業務も請け負っている
(仲介につきもののメンテナンス業者にパイプが出来ます)
-小さくても狭くても、WEBがダサくても、店を清潔で人が来やすいものにしている。
(立地も外れてない。)
この辺で見分けてください。
給料はどっちもしょぼいですが、やめたあとできることの幅が全く違ってきますんで。
面接で相手が絶対雇ってくれるプレゼンも教えられますので、そこまで決心がついたら問い合わせフォームからメールしてくれたら、メールでこっそり教えてあげます。
いつも興味深い記事をありがとうございます。
私からも一つ質問させていただいてよろしいでしょうか?
20年程度でシンギュラリティに到達すると言われているのですが、その時になってもまだ残っている、美味しいといえる仕事はぐんだりさんは何だと思われます?
要するにドラえもんの居るような世界でのび太くんたちは何の仕事をしていたのか、ということになるのでしょうが。
配送や低価格の仕事はロボットを使うよりもヒトを使ったほうが割安ならば残るでしょうが、
金融にしても専門職にしても、いわゆる高単価の仕事はどんどんロボットで置き換えられるようにも思うのですが。
@kum@ さん
「その後」の世界でも生き残れるものは、
・料理
・工業技術
・電気工
この辺の職人は堅いと思います。
で。
この職人ですが、例えば溶接(工業技術)でほんとうに居るらしいんですが、その人が溶接した接点だけ、強度がビタ1劣化しないような溶接工とか本当に居るらしいです。
こういう人は生き残ると思います。
電子化されたシステムそのもののメンテナンスに絶対必要ですから。
料理も、3Dプリンターとネットワークシステムが、いずれはチェーン店の厨房から人間を駆逐するだろうと思うのですけど、今でいうお一人様2万くらい~の料理は相変わらず安全パイだと思います。
あと、飲食で言えばラーメン。(客の要求が科学的ではないので、恐らくシステムでの量産はできないだろうと思います。)
で、シンギュラリティー(近未来SF的な意味での)が20年以内に起きるために必要な条件は満たせていませんので、いわゆる未来予想図はもう少し緩やかな形で我々の生活に舞い降りるだろうと思っています。
具体的にシンギュラリティーが具体化するのに必要な要件として、地球全体をシミュレートするための基礎情報がたりなさすぎるわけです。
深海の踏破はまだ出来ていませんし、地球のマントルを見た人も居ません。
当然、それらが出来たとしてもデータの実装にDBの革命が必要になります。
(今Googleやイスラエルの先端IT企業が開発してます。)
私が想像するに、自動運転、人間の脳の電子化、人体の機械化、医療の陳腐化が起きると思っています。
労働力としての人間の劣後は、文字通り精神や体を機械化することで埋め合わせるような時代になるでしょう。
そうまでしてなぜ働く必要があるのかという点で、新たな共産革命に近い運動が起きると予測しています。
医療については、旧世代の医者には想像ができないパラダイムシフトが目前に来ていると思います。
パンピーの子が増えすぎて、自らの権力が希釈化されていることをもっと重く見るべきだったと思います。
もう一つに、人体が機械化され(代用臓器、義肢などです)ることと、腫瘍が克服される過程で、収益源が激減して伝染病などのウィルス感染以外出番がなくなるということも大きな起爆剤になるでしょう。
これらの時代を通じて、郊外の新興宅地は無価値になります。インフラが維持できないからですが。
つまりどういう街にせよ、存続が可能な街の中心部の市街地の地主が一番美味しい職業だと思います。
そしてそれに付随する不動産の仲介とメンテナンスの仕事は確実に生き残るでしょう。
シンギュラリティーによる世界のパラダイムシフト(近未来SF的な)は、地球シミュレーターと人体のシミュレーターの完全版が出来るまでは起きないだろうと思ってます。
それまでは産業革命が多段階で起きるのだろうと思います。
凄くためになる記事でした。
ありがとうございます。
軍荼利さんは公務員に就職することについてはどう考えていますか?
安定を求めて公務員が人気の時代です、
軍荼利さんはどうのように考えているでしょうか。
為になる記事ありがとうございます。
公務員への就職についてはどう思いますか?
あ、質問重複間違いです。
申し訳ありません。
コメントが書き込まれてないと勘違いをし、重複してしまいました。
@gundari さん
なるほどですね。
つまり、鉄人クラスのスキルを持っていなければあとはメンテナンスかお金に働いてもらう以外ない、ってことでしょうかね。
医療については、数十年後には、脳の電子化を通じてサイボーグによる不老不死が達成されたりするのかな、とか夢を見てみたり。
ロボットに人権としての所有権が認められたら面白いことになりそうですね。
攻殻機動隊みたいですね~後百年後に生まれたかった何ていうのはちょっと贅沢なんだろうかw
@ももた さん
公務員への就職ですが、給料半分で生活するつもりで計画をたてるなら悪く無いと思います。
今から日本が高度成長期以前の国力に巻き戻されるのだとしたら、ちょっと前のインドネシアがロールモデルです。
その頃のインドネシアは、公務員の給料は、一部は過剰に生産される米現物支給されてました。
(で、あの賄賂文化が出来上がったわけです。)
日本も巻き戻される途中で、いずれは人件費に手を付けざるを得なくなると思います。
ところが、治安は維持しなきゃいけないので安定待遇は確実ですし、入るための間口は広がる一方だと思います。
@kum@ さん
それ以外の仕事については、ロボットにさせたらもったいない仕事しか回ってこなくなると思いますね。
コンビニのレジとか、マクドナルドの厨房とかあんなのです。
(仕事が増えた時に、ソフトウェアを更新する経費が高い)
銀行のATMの使い方を人間が案内してる無惨な構図が普遍的になるだろうと思います。
@迦陵頻伽 さん
私は脳の電脳化とか面白そうなんで相当期待しているんですが、どうも実用に向けて動いてるようです。
今は脳の非破壊検査が進んだおかげで、脳波の解析がかなり進んでいます。
倫理的に勧めにくい実験が脳にインプットする書き込みの実験らしいですが、そこら辺をCPUかなんかで脳をシミュレートできるようになれば、あっという間に実装の段階までこぎつけると思いますよ。
現時点で、脳波でラジコンを動かしたり、脳を遠隔で通信させたりしているものに、書き込みの解析が進めばハードルがなくなりますからね。
ニコ動に落ちていた動画ですが、軍茶利さんが言っている脳とサイボーグについての資料を置いていきます。
2005年のNHKの番組で、今から10年前の公開できるレベルでこれですから、今現在どうなってるんでしょうかね。
前編
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5908234
ここから本番で、マジでかなりグロイ後編
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5909064
@在日日本人 さん
アニオタ関係の記事を稀に投稿している沙門アニメ君がその手のもんを調査してますが、もう内臓のコントロール信号のところまで踏み込んでるそうですよ。
インシュリンの分泌とか、肥満関係の薬品なんかの情報が急に出だしたのは、今まで出し惜しんでいたテクノロジーを出して、機械医療に対抗しようという意思なのだろうと思っています。
例えば糖尿病(Ⅰ型とかの区別なく)の患者に、インシュリンの分泌を正常化する脳のコントロール部品の供与が始まった場合、脳の内的な処置の手術料金と、生涯投薬とのコスト比較で患者が選択するようになります。
おそらく、医用工学の進歩にともなって、今の社会保障から出費される医療費は3分の1とか4分の1まで転落すると思いますね。
iPSよりもそのへんのほうが早いんでしょうかねえ…。
iPSでよくわからないのは、例えば心筋梗塞を直すとして、iPSから培養した心筋細胞(もしくは心臓)を手術で移植するのか
それとも、注射するだけで欠損部位につながって再生するのか。
前者なら手術が必須になりますが、後者なら医療コスト(金額も時間も)激減しますね。
自分は手術とか怖いので後者だったらいいなー とか思っちゃいますがw
@kum@ さん
ipsとかああいう技術のデッドエンドに等しい終着点って、結局はテロメアのリセットになると思うんですよ。
確かフランスでテロメアのリセット技術が出てきてましたけど。
機械化できない臓器や部位を機械化に対応させるために必須の補助技術みたいになると思います。
(例えば脳の電子化で成功したとしても、内蔵や皮膚の細胞の寿命がリセットできないのだとしたら、意味が無いわけで。手術で電子化とセットで移植するようになるんだと思います。)
以前別記事にてコメントさせて頂いたものてす。
コメント欄にて不動産業への就職についての質問に答えていらっしゃいますが、今現在でも状況は変わらないものなのでしょうか?
現在大阪にて不動産業への転職を考えています。
以前も不動産業に従事し、電話営業にて投資用物件を販売しておりましたが、電話の毎日に疑問を感じ退職しました。
現在は肉体労働で日銭を稼ぎながら今後のことを考えています。
年齢が29才ということもあり将来に不安や迷いを感じています。宅建は取得済みてす。
アドバイスを頂けると幸いです。
長文失礼致しました。
>kuさん
気がつくのが遅れて(久しぶりに旅の空だったのです)申し訳ありません。
私はこの状況だからこそ不動産屋の(入居側からの仲介)需要は増えるであろうと思います。
また、家主、所有者側の入れ替わりも相当大規模に起きると思っています。
不動産屋がどれくらい生き残るのかはともかくとして、仲介業は忙しくなると思います。
ただし。
それは家に住むということが実は電気や水道以上に重要な基本的人権や文化的生活の初めの第一歩のインフラであると理解していることが大変重要な要件になります。
システムとしてその発想を組み込んでいる家主や業者が居ない現状、少なくとも経営者がそうだと内心理解してるのかどうかかなり重要な点になると思います。
(転職先の選別基準として。)
現在、家主側は商業物件にせよ居住物件にせよ激しく入居者を選別しています。
保証会社の審査に依存してる点でそうだと言えますし、コロナ禍で行き詰まったテナントをバンバン追い出して、行き詰まった居住者を家主に変わって保証会社が追い出していることはパット見増え続けているホームレスを見る限り明らかですから。
で、次があるのか?誰が入るんだ??今までの基準で言う「良い入居者」なんか今後同じだけの数社会に存在すんのか???
当然こうなります。
遅かれ早かれそういう命題が突きつけられる時代が到来すると前から色んな角度から解説してきていましたが、一回目のその時代がやってきました。
次の時代でもやはり持たざる人間は持っている人間が貸し出しているものを物色します。
やはり仲介者は必要になります。
来る時代を見据えて、激変期の当事者でいるのは結構いい体験だと思います。
神の手がイコライザーとして大きく動いたのだなぁと思っています。
みんな口々にルールを守れ、法を守れといいます。
不動産マーケットで入居者やテナントにそう言ってきた連中で自分は裁判所と同じ基準で他人の権利を守ってきたと胸を張れるやつがどれだけいるのでしょうね?
テナントを追い出してはみたものの次のあてもなく呆然とする中、心が折れて廃業するテナントを見送っている大家や、混雑は職安だけ、歯抜けになっていく自分のマンションを見て銀行からの督促状を握りしめている家主が山ほどいるでしょう。
取り留めのない個人の人生相談に丁寧に答えて頂きありがとうございます。
考えていた以上に責任や義務が付きまとう業務だと感じ、少し気が引ける思いがしています。
お答えの中に転職先の判断基準として、インフラとしての理解があることが重要とありましたが、どう言った点で判断すれば良いのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ございません。お答え頂けると幸いです。
>kuさん
またまた返信がめちゃくちゃ遅くなったのですが、つまりは不動産屋の仲介業務の収入とは仲介手数料になるのですが、両方仲介してるのかということですね。
大家の伝書鳩をやってるところはあっても両方の言い分を常識に基づいて処理してるのか
これが大事だと思いますね。
目安としては敷金をちゃんと返してるのか、これです。
繁忙期は忙しいとか理屈つけて大家の言うことだけ聞いて差っ引いて終わりみたいなことやってるところばかりじゃないですか?
でもその繁忙期ってみんな動くわけで、数字上たくさんであっても一個ずつ人格と怒りを持った個人であるわけです。
仮にそういう状況に不利な法案が出て不動産屋が儲けにくくなるのだとして、どれだけの人が不動産屋の味方をするのか?そして遅かれ早かれそうなります。
そのときにもっともダメージが少ないのははじめからまともな商売をしていた者、そういうことです。
お返事遅れました。ご返信ありがとうございます。仰るように色々言い訳して、雑な対応を取っているところが多いように思います。そうではないところを探して頑張って見ようと思います。
取り留めのない相談に丁寧に答えて頂きありがとうございます。