ボルタレンのCMでソフトバンクホークスのトレーナー東さんが「痛みが取れなかったら病院行けよ」と大変に好感の持てる棒読みでいい味出しているCMがございました。
東さんの人間性が出ているようで、私はボルタレンじゃなくてモーラステープを使っているんだけど、機会があれば使ってみようかなと思ったり、なんて思ってもいないことを書いてみたりして。
特に感動を呼ぶとか、光が見事だとか、アングルがすごいとかそんなものではないんだけど、限られた予算の中でいいキャスティングして、そこそこ説得力あるなあ、とほんわかしていました。ところが、この2ヶ月くらいかしら、「病院行けよ」が「病院行こう」に変わちゃったのよ。
まただぜ、どこぞの阿呆がいちゃもんつけたな、とがっかり。via: 病院行けよ。 – 大倉眞一郎の迷走
賛成。RT @sasakitoshinao: まあそういうふうに「バカ」と言ってるTweetに罵声の嵐を受けることを「炎上」だなんて呼ぶのはもうやめたほうがいいと思いますね。世の中には無視していいものもたくさんある。
— 小倉秀夫 (Lee mi prof) (@Hideo_Ogura) 2014, 5月 14
花王のデモ騒動・美味しんぼの袋叩き・明日ママ騒動と日本もほんの20年少し前にPTAのクソババアと変な被差別者保護団体が活躍して、ものすごい言葉狩りが行われたのについ最近の歴史から何も学んでなかったんだないう事がたてつづけに起きてるな。
この手の騒動の度に思うんだけど、そういったソーシャルクレーマーと企業側は、スポンサーシップをどう考えてるのかね。
持つべき責任を取り違えているから、こんな馬鹿なことばかりが起きて、単に頭が悪いだけのやつがのさばるようになるんだろう。それを衆愚と言うんだけどな。
↑の騒動で印象的なのが、美味しんぼを除いてスポンサーの降板があったことだけど、これ自体がスポンサーシップを勘違いしてるから起きる問題なんだよ。
例えば、良識のある人間や雇用者の立場の人間から見ると、例えばスポンサーを降板したことでどう見るかといえば、「不謹慎だと自分でも思ってたのに適当に広告出してたのか」「何も考えずに、代理店から出てきたテキストさえ読まずに何でも決済するアホ社員を雇ってたんだな」となるだけで、スポンサー降板をすることでむしろ腰抜けの印象が広まっている。
そしてその企業の顧客は、自分たちロイヤリティーの高い顧客をないがしろにして、時には暴力的とも言える行動に出るクレーマーを優遇しやがってと面白くない気持ちになるだろう。
スポンサーが降板を通じて社会に与える印象はそのようなもんであって、後は烏合の衆になったクレーマーがザマァミロと思うだけにすぎない。つまりろくな結果を産んでないってことだ。
スポンサーシップというのは、作者が持つ作者の責任、つまり作品の内容への応答とは切り離された部分で、出来上がってきた作品の活動費用に限定して責任をもっているってことになる。
テレビCMとか、そういう物の本質ははっきり言ってしまえばメセナ活動の一環であって、単純に広告費を払って収益増進を狙うだけというものとは違うわけだ。
言論という実体経済とはかけ離れた精神的な作業に企業として加担します、という意思表示であって、つまりそれは企業の懐具合の余裕を指し示す指標になることから始まった。
例えば、明日ママのスポンサーになることを表明したところで、それで製品が何か詳しく伝わるかといえばそういうわけではないだろ?
そこを履き違えた活動をするから腰の据わらないスポンサーになって、挙句の果てに顧客でもないやつのワケの分からない言いがかりに付き合わされて恥をかくことになる。
ではスポンサーの責任とは何か。
それは出稿する前に自分が信念を持ってその活動に加担するか吟味することであって、後から何を言われても動じない覚悟をしてから金を出すことだ。
そしてそういった活動を妨害するものを相手にしない姿勢を貫くことが責任であって、クレーマーが強くなっていくことに比例してそういったスポンサーの立場に立つ人間が持っていなければおかしい信念が希釈されているようにみえる。
そしてもうひとつ企業の責任として言えば、立ち読み客に椅子を与えないことだ。
そのクレーマー、本当にアンタの客か?そんな頭おかしい奴が顧客になったら嬉しいか?
その辺をしっかり見切って、企業についてきてくれるまともな客にこそベネフィットを与えるのが企業責任じゃないんだろうか。
そうした判断をする責任がスポンサーの責任であって、クレーマーに言われて問題性に気づくんじゃなくてプレゼンテーションからそれを看破するのが責任だよ。
そして信念とはたとえ問題があっても社会的メッセージになりうると判断したら腰を据えて動かない事だ。
責任と信念から逃げて、クレーマーに怯え右往左往する日本企業。
Twitterの炎上とか、そりゃSNS担当の社員は参っちゃうだろう。コールセンターに嫌がらせ電話してくるキチガイもたくさんいると思う。
しかし社員を叱咤してキチガイを警察や法廷に引きずり出す事こそが責任であって、キチガイを甘やかしてばかりでは日本社会に未来はないと思う。
炎上は怖いか?怖いんじゃなくて鬱陶しいだけだろ。
吠え癖の治らない犬と一緒で、世の中相手にしなくていいものってのは厳然としてある。
繰り返す。何でもかんでも相手にする社会に未来なんかない。
Twitterでもおすすめしたけど、安田浩一さんの本はこれ面白い。
内容は重いけど、それを訥々と読ませる腕前は相当のもんだ。
同じ釜の飯を食わないと、分かり合えないことがあるって改めて気付かされた。
スポンサーシップというのがうまく機能しないと、こういう知られざる事実が
影に埋もれたままになり、信念を持たないことで抹殺される。
日本から失われたのは金だけじゃなくて哲学(フィロソフィー)もだろうな。
つまんない自分の損得に振り回されながら生きて、何でもかんでも人のせいにしたってダメなんだよ。
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これホントにあんたらの大事な顧客か?「騒がれたら困る」っていう虚像に怯えただけじゃないのか。
素封家の家に生まれた絵画の好きな優しい青年が不具者になって、絶望に狂い吠えるしかなくなった状況
あるいは生まれながらに子を捨てる親の家に生を受けて孤児院に行った子供たち
その中で救いの手が届いてない人を世間に知らせる活動と、その状況自体のどちらが不謹慎か?
今の世の中は極楽ではないし、地獄を知らせるための活動はスポンサーを常に求めている。
今勤務先で広告の原案を見たり、書籍を審査してる諸君。君の責任って何?信念は持ってるか?
えー、実は広告業界と申しますのはこのようなたわけたいちゃもんに常に悩まされております。
もうやめちゃったんだから本当は何も言わずにおこうと思ったんだけど、私のいた会社では常にこのたぐいのクレームに悩まされていたので、ちっとだけ物申させて。だいたい上記のボルタレンのCMで何人が不愉快に思ったんだよ。
どのような表現も気に食わないって連中がいるんだよ。
クライアントが文句言うのも腹立つことはあるけど、それを説得するのが仕事だから、喧嘩したり、妥協したりしながらも折り合いは付けますよ。
CMは芸術作品ではないけど、伝えたいことをいかにうまく伝えるかを考えている人間がお金もらって必死にそれを実現させようとしてるんだから、大まかなところで合意しているのであれば枝葉末節に口挟むのはやめないですか。via: 病院行けよ。 – 大倉眞一郎の迷走
スポンサー3社がCM見合わせ 日テレ系ドラマ「明日、ママがいない」
児童養護施設を舞台にした日本テレビ系の連続ドラマ「明日、ママがいない」の番組スポンサー3社が22日放送の第2話でCM放送を見合わせたことが23日、分かった。
ドラマをめぐっては「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する慈恵病院(熊本市)や全国児童養護施設協議会が「養護施設の子どもや職員への誤解や偏見を与えかねない」として放送の中止や内容改善を求めている。
CMを見合わせたのはエバラ食品工業とJX日鉱日石エネルギー、キユーピーで、ACジャパン(旧公共広告機構)の公共CMに差し替えた。各社とも「視聴者や関係者の意見を考慮し、総合的に判断した」としている。
一方、花王や日清食品など5社はCMを放送したが、通常オープニング後に紹介されるテロップでの社名表示はなかった。
ビデオリサーチによると、第2話の視聴率は関東地区では13・5%で第1話から0・5ポイント下がり、関西地区では13・9%で1ポイント上昇した。
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義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
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きいてるきいてる・・・w
涙ふけよ!