琵琶湖に寝たきりの母親を投棄 介護疲れで殺人の疑い 次女の松生多恵子逮捕 家族の生活と自分の人生 高齢化の重い副産物


介護だけが人生か? 家族の暮らしと自分の人生、究極の二択

 

大津市晴嵐(せいらん)1丁目の盛越(もりこし)川の河口付近にあったスーツケースから女性の遺体が見つかった事件で、滋賀県警は14日、三重県伊賀市緑ケ丘中町の薬剤師、松生(まついき)多恵子容疑者(50)を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。「死んでいたので遺棄した」と容疑を認めているという。女性が死亡した経緯についても事情を聴く。

via: スーツケースの女性遺体、琵琶湖に遺棄容疑 次女を逮捕 (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

 

このニュースのような事件というのはぼちぼち毎年起きているけど、重いね。

聞くたびに、近所に住んでいた友達の家のおばあさんを思い出す。

 

大仏パーマの昭和のおばあちゃんで、狭いあばら屋に家族が揃って住んでいた。

そのうち、友達一家は給料が上がったのか家を建てておばあちゃんと別居。

その頃には付き合いはなくなっていたので、その後どうなったのか細かい話はわからない。

 

でも、時々通る道の、川べりのその朽ち果てた家を見て、なんとなく哀しい物を感じて胸が痛む。

狭いあばら屋に、孫と友達が溢れかえって、賑やかだった家。

おにぎりとかおやつを出してくれていた親切だったおばあさん。

 

そこから人がいなくなって家が朽ちていくまでの年月を想像すると哀しみを禁じ得ない。

賑いが健在だった頃に狭いながらの庭で客を迎えていたツツジが、今でもひっそりと雑草の中で花開く季節に、時々通りすがって心のなかで手を合わせている。

 

この話は俺も実は当事者として今現在進行形で頭を悩ましている問題で、素晴らしかった思い出の後をどうしたら良いのだろうかと心を悩まさない日が無かったりする。

あの朽ちた家みたいになるのを見て見ぬふりをして自分の人生を過ごすのか、それとも実りがないのが目に見えているものを抱え込んで生きていくのがいいのだろうか、いずれは誰もが行き当たる重いテーマの問題。

 

今みたいな時代になる前は制度的に手厚かった福祉や少ない老人、毎年向上する生活を目の当たりにして誰もまじめに考えなかったし、幸運なことに全部の制度が機能しているタイミングで滑り込んだ人の姿を見て、誰もが安心していた。

 

でもあの当時に普通の大企業のサラリーマンだった同級生の家が空き家になり、あるいは表札が変わる時代を目の当たりにして、普遍的な安心が無くなったのと同時に、思い出は素晴らしいままでは終わらないという現実を誰もが突きつけられている。

50歳になって母親を多分殺してしまったこの人を果たして責められるのかというのは誰もが思うことだろう。

 

多分、今まで年老いた両親の面倒を人生を棒に振って面倒を見てきて、気がついたら50歳。

何も残らなかったし、今から何のドラマも起こらない(もう子供も絶対期待できない)事を父の葬式の最中に悟っただろう人の絶望がどれほど深かったか、想像するだけで心底ゾッとする。

 

伸るか反るかのその結末を誰もが既に知っている。

「今までもう十分面倒を見た」と言っても、それは自分の良心をごまかす言い訳にすぎないということを知っている。

良心に従ってカッコつけても最後に破滅を招くことも知っている。

 

金づくで誰かに任そうと思ってもそんなうまい話はないってことも同時に知っている、100年安心というセリフは前世紀に既に嘘になっていた。

頭を整理するための散歩の道すがら、そんな物語を通り過ぎた朽ちた家に、静かにツツジが咲いている。

まるで、あの賑やかだった春を懐かしむように。

 

 

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どうすることもできなかった老いた親の、若い日を知っている家族は
やっぱり過ぎた年月を思い哀しみ疲れるわけだ。
やっぱり少子高齢化というのは良いものではないな。
強かったあのオヤジはもういない。

 

 

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大津署によると、女性は松生澄子さん(79)で、多恵子容疑者は澄子さんの次女。多恵子容疑者は1日夜、澄子さんの遺体が入ったスーツケースを盛越川近くの琵琶湖に遺棄した疑いがある。

 澄子さんは、多恵子容疑者と2人暮らし。澄子さんは半年ほど前から寝たきり状態で、多恵子容疑者が介護していたという。介護施設に入所していた澄子さんの夫(84)は、1月28日に病死。澄子さんの死亡推定日時は同日ごろで、県警は関連を調べている。

 遺体は今月3日、川に浮かんでいたスーツケースの中から見つかった。遺棄現場付近の防犯カメラに多恵子容疑者の軽乗用車が映っており、14日朝から事情を聴いていた。

 近所の人の話によると、多恵子容疑者は伊賀市内の病院に勤務しており、数年前から両親の面倒を1人でみていたという。近くに住む女性(78)は「仕事もきちんとして、まじめな人だった。2人の介護に疲れたのだろうか」と話していた。

via: スーツケースの女性遺体、琵琶湖に遺棄容疑 次女を逮捕 (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

 

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コメント

    • 迦陵頻伽
    • 2015年 2月 15日

    もちろんお年寄りは大事にしたいし、うちの婆ちゃんにはいつまでも生きてて欲しいけど、やはり限界を超えて伸び続ける寿命は弊害だよなぁ
    「人権」という価値観は重要だけど、今は人権人権で明らかに社会の足引っ張ってるよね
    この辺で自由主義陣営がぶっ倒れて、中国みたいな無茶出来る国が最終的に生き残るんじゃないかと思う

    世にも奇妙な物語で、「○歳以上の老人は自殺せよ」っていうサブリミナルメッセージを地上波で流すなんて話があったけど、今じゃ絶対に放送出来ない内容だなぁ

    • 迦陵頻伽
    • 2015年 2月 15日

    多産多死の時代は大家族だから
    親族同士で助け合う事が出来ただろうが
    今は一人子供を育てるだけでお金が数千万以上も教育費が掛かる

    富裕層ですら子供をあまり生まないし
    子だくさんの家庭で助け合う大家族主義はもはや無理だわな
    自民党なんて社会保障を減らしまくって、さらに大増税
    1%の富裕層以外には夢も希望もないわ

    学歴が重視される社会になったせいでアジア諸国はインドやフィリピン以外は少子高齢化が加速しているし
    富裕層が推進している世界的な人口削減計画がうまくいっている証拠だろうな

    • 迦陵頻伽
    • 2015年 2月 15日

    泣いてしまった・・。
    普通に生活して、幸せに送ってやることがなんと難しいことか。
    親を送った後なら自分が孤独死しようが野垂れ死にしようがどうでもいいが、女性はまた違う意見なのかもしれませんね。

    • 名無し
    • 2015年 2月 15日

    こういうニュースは辛いよね。
    今の自分の生活が如何に周りに助けられているか考えてしまういます。
    僕は親兄弟、親戚、友達誰一人として介護、生活保護者がいません。当たり前の様で当たり前ではないんだなって。みんな自分の生活だけでも精一杯だろうに…

    • 迦陵頻伽
    • 2015年 2月 25日

    医療の発達によって寿命が延びるのも考え物だな・・・と普段から考えていました。

    若い体のまま生きられるわけじゃない。命は延びても寝たきりで動けない、寝たきりとまでは行かなくても、一人で暮らすことも難しいんじゃないでしょうか。

    両親祖父母ともに病死していて、病気の辛さはわかっているつもりだけれど、自分は自然にまかせて死んで行きたいと考えてしまいます。

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