増加する中年パラサイトシングル　ついに3人に１人へ　無能化する日本人労働者象徴

45歳男性。身の回りの世話は「親がやってくれる」

総務省の調査によると、20歳から44歳の「パラサイト・シングル」は1985年には21％だったのが、2012年には33.5％に増えている。5人に1人から、3人に1人になったということだ。

また日本生命が「将来、結婚したいと思いますか？」と5000人以上の独身男女にアンケートを行ったところ、「結婚したくない」が15.1％を占めた。「あまり結婚したくない」の9.0％を加えると、24.0％の回答者が、結婚したくないと考えていることになり、回答者の4人に1人にあたる数値だ。

 

via: 「中年パラサイト・シングル」のお気楽生活　結婚もひとり暮らしもせず実家に寄生するのは悪なのか？ – エキサイトニュース(1/2)

パラサイトシングルが増加傾向を示し続けてついに３人に一人の時代になったというけど、日本人の無能化はどんどん進んでいくようで。

覇気がなくなることで人間の脳は柔軟性や回転力を失って、必要な社会経験を得られないことでアダルトチルドレンが出来上がる。

最近東京に行く用事が多いんだけど、不動産屋の賃貸物件の募集広告とアルバイト雑誌の給料を見比べて、今後もすごい勢いで日本は没落していくんだろうと思い知らされる。

給料と家賃を見比べたらすぐに理解できるんだけど、給料が手取り３０万だったとして、まともに暮らせる部屋は軒並み家賃が１０万円を超えている。

駐車場も借りたとしたらおそらく仕上がりは１５万かそこらになるんだろう。

ということは給料をもらっても何の自己投資も出来ない奴に３０万払い続ける債務が企業に残って、その手の社員は４０過ぎで社会性も人生経験もろくに無いハニワみたいなお荷物になる。

パラサイトシングルはそこまで到達できないレベルの所得しか得られてない連中で、内容的にはもっと程度が低いと想像すれば、労働力から将来を展望した日本の経済というのは相当絶望的な状況にあるってことに聡明な人は気づくはずだ。

世に数ある発明も、社会生活の中の摩擦や苛立ちから発生したクエスチョンマークに対して、技術者が出した解だったり、まだ見ぬ何かを探し求めた好奇心の産物だったりする。

上述の両者はそうした動機の全てを喪失して惰性で生きている連中の姿そのものであって、言われたことが何とかこなせたら御の字という実像が浮かび上がる。

多分一緒に暮らしてる家族に対しても確たる愛情を抱いてるわけでもなく、惰性と打算でそうしてるだけなんじゃないか。

すべての根源ははっきり言ってしまえば派遣ビジネスの無軌道に起因しているはずだ。

まともに給料をもらえない人（寝て食って、少し遊んで自己投資できる給与）が増えすぎて、更には工夫と節約で打開を図るための安定性が社会から消えつつある。

贅沢をさせろとは言わないから、働くからにはせめて安心はしてもらうべきなんだろうし、働いていてよかったと思ってもらう程度の金を可能な限り払い続ける義務は経営者に負わせるべきだと思う。

（そういうのが義務化した場合派遣会社が存在する余地は社会にはない。資本家は儲ける権利と同時にそういった義務を負うべきだ。）

人間を酷使して儲ける権利はあったとしても、人間の人生まるごと食いつぶして寄生虫を量産するほど身勝手になる権利は企業経営者といえども与えられてない。

２５歳も過ぎた奴がワンコインランチ「しか」食えない今の時代はやっぱり異常だと思うし、そういう縮小均衡の現実はどうしょうもない人間や組織を乱立させる。

そういう生活が当たり前となった時に、「私だって自分の一戸建てに住みたい」という欲求を理解できない人が大半になってくるし、健全な野心を持てない人ばかりになったら社会は閉塞する。

来年どんなアニメが始まるかくらいしか関心が持てない社会で、人々が３００円の弁当を行列して買っているのはやっぱりどこかがおかしい光景だ。

しょうもない狭いワンルームに住んでも、人間寝床より広いイマジネーションを持つことは中々出来ない。

田舎者から案外大物が生まれるのは多分そのせいだ。

さりとて家賃にとらわれて何もできなくなって逼塞しても、どうしょうもない食い物はせせこましい人間をつくり上げるだけ。

経済政策がどうしたとか言う前に、同じ職場で同じように働く「仲間」に相応の気配りができない経営者が増えすぎてるのはやっぱりまずい。

フリーター→ワタミの店長　という入口部分の登竜門も、消費形態の変化で中々狭い門になってきた。

食って寝て、少し遊んで自己投資する余裕がある給料をどう払うか、全日本的に方法を考えるべき状況なんじゃないだろうか。

「俺は給料○○で生活出来てる、だから△△はおかしい」
こういうセリフを言う奴って前進を目論む組織にとって猛毒なのよ。
それが口癖のやつってどんな家で何食って暮らしてる？

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「この恵まれた環境を、無理して脱却しなくてもいいのでは？」

男性はそう考えているわけだ。まして現在、景気は男性の両親が現役だった時代とは全く異なる状況だし、当時のモーレツ社員たちが今の社会で頑張ったところで、昔のような報酬は期待できないはずだ。

家を出てひとり暮らしをしようにも、家賃が高けりゃ電気代も値上げする一方。勤務先と実家が近いなら、そもそもひとりで暮らす理由もない。

■両親に介護が必要になると「関係逆転」に

少子高齢化も加速する現在では、社会全体が緩やかな衰退期に移行しているといえるのだから、パラサイト･シングルという生き方も、無駄な出費をしないための一つの手段と考えることもできる。

ただし、特集の最後にはこんな話題に触れている。学習院大学の鈴木亘教授の言葉によると、パラサイト・シングルが両親に依存する関係は、両親に介護が必要となった場合、逆転することになるというのだ。

当たり前のことだけど、こうなったらもう家族に甘えてはいられない。経済的に困窮することのないように、今までの恩返しをするのがせめてもの務めだ。両親だっていつまでも元気で養ってくれるわけでもない。いずれは天国に旅立つし、そうなれば年金にも頼れなくなる。

パラサイト・シングルというライフスタイルは否定しないし、むしろ僕は「アリ」だと思う。スタジオでも「働いて税金納めているんだから問題ない」と擁護する声があったが、貯金だけはしておくに越したことはないだろう。

 

via: 「中年パラサイト・シングル」のお気楽生活　結婚もひとり暮らしもせず実家に寄生するのは悪なのか？ – エキサイトニュース(2/2)

軍荼利

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