被害者、国に83億円賠償提訴=安愚楽牧場「監督不十分」―東京地裁など
時事通信 5月30日(金)19時11分配信
2011年に経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)をめぐり、被害を受けた顧客1600人余りが30日、国の監督が不十分だったために損害を受けたとして、国に総額約83億円の賠償を求める訴訟を東京、宇都宮、名古屋の3地裁に起こした。
東京地裁に提訴したのは、北海道から沖縄県まで全国の1305人。宇都宮地裁は栃木県を中心とした86人、名古屋地裁が東海地方の285人。いずれも07年12月以降に出資しており、国が適切に対応していれば被害は防げたとして、それぞれ出資額の半分を賠償するよう求めた。
こういう投資詐欺で被害者になる人って、ものすごく不思議なんだけど。
どうして被害を受けてからは真剣になるのに、被害を受ける前の「金を増やそう」という段階で真剣になってないんだろね。
真剣に金を増やすつもりだったら、現地の視察とかどうでもいい牛肉の試食より先に、畜産業のファイナンスがどういう構造になっているか調べてからやると思うんだが。
なぜか騙されてから色々突然調べ始めて、訴訟を必死でやっている。
これは順番が逆だからこうなるんであって、基本的に投資ってのは一番真剣にならなきゃいけないのは金を出す前の段階なんだ。
今どき、畜産のファイナンスなんか大規模なノンバンクが動産担保融資の類似商品を山ほど出していて、およそ10年位前から2,5%もしないようなまっとうな金利で貸出をバンバンやっている。
しかも基本的に「安心」を投資に対して求めているわけで、どこかで「金を持っていたり増やそうとしたりするドキドキ感からの解放」を強く求めていて、逃げの到達点としてこういう詐欺師が待ち構えている。
悲惨だと思う。数千万とか一生懸命貯めて、ある日突然パーになる。
むしろ貯金なんかせずに使い切って生きていたほうが清々しかったわけで、我慢した年月は無になって裁判に振り回される時間が更にマイナスになる。
最終的には諦めた方がマシだと思うんだが。
貯めるのに30年、裁判で判決が出るのに10年。
数千万円のために人生を40年棒に振る価値が有ると全く思えない。
そもそもの投資先を間違えていたことがこのことからも明らかなわけで、数千万円という投資で言えばどちらかと言えばしょぼい金で、安全は買えないってことをまず学習するべきだった。
十億円単位のオーダーで金を持っているやつだって、安全は買えてない。
むしろそれこそ必死になって海外のプライベートバンクに預託したり、所得税を払って綺麗になった金を国の追跡できないものや場所に移動させて管理に知恵を振り絞っている。
そうじゃない人も大枚を叩いて専門家を雇ってくるか、銀行の経営にまで容喙できるほど深く浸透して発言権で安全性を確保している。
その人達に共通していることは、数千万円を稼ぐことには必死になっていたけど、貯めた数千万円を増やすことには頓着してなかったってことだ。
専門家を雇ってくるにしても、発言権を確保するにしても、プライベートバンクや骨董品に替えるにしても、審美眼や付き合う友達まで尋常一様な事ではそういった環境や調査はできない。
むしろその数千万円は自己投資に使って、下らない話が無縁の環境を作り上げていたよ。
大事なのは自己投資と、「金はいつかなくなる」っていう金に対する諦念なのであって、金に対する妄執に振り回されるからこうして思わぬところで躓くようになる。
古代から昔話を読めば、権力に妄執した権力者は必ず革命の犠牲になり、権力に固執しなかった賢君は必ず治世や名跡を永続させていたことと類似している。
「今投資したらおまけで牛肉がつくんですよ」
数千万円を持っていながら、タダで手に入る牛肉にお得感を感じてしまった感性こそ今までのお金に振り回された人生の負の遺産だった。
孫や子供に教訓を残す事こそ遺産になるってこの機会に学習するべきだね。
最終的に生きるという生物の基本的な環境においてさえ
「安全」というのは幻想であって、気楽に見える野良猫でも
実はいろんな危険と戦って必死で生きている。
その余録の部分を「安全」に動かせるという発想がずれている。
人間が社会を構成したのは外的危険に対して「安全」を擬制して「安心」するためだ。
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一番の投資先は結局自分。
しょぼい金を増やすよりダマされない自分が一番の財産
2011年に経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)をめぐり、被害を受けた顧客1600人余りが30日、国の監督が不十分だったために損害を受けたとして、国に総額約83億円の賠償を求める訴訟を東京、宇都宮、名古屋の3地裁に起こした。
東京地裁に提訴したのは、北海道から沖縄県まで全国の1305人。宇都宮地裁は栃木県を中心とした86人、名古屋地裁が東海地方の285人。いずれも07年12月以降に出資しており、国が適切に対応していれば被害は防げたとして、それぞれ出資額の半分を賠償するよう求めた。
京都や大阪、兵庫各府県の被害対策弁護団も7月までに提訴する予定。
訴状によると、農林水産省は07年12月に別の和牛商法業者を立ち入り検査し、行政処分を下したが、安愚楽牧場には報告を求めなかった。同省はその後、牧場側から頭数のデータなどの提出を受けたが、詳しい調査は行わず、09年9月に発足した消費者庁も適切な対応を取らなかったという。
2011年に経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)による特定商品預託法違反事件で、同法違反(不実の告知)罪に問われた元社長三ケ尻久美子(69)、元専務大石勝也(74)両被告の判決が9日、東京地裁であった。芦沢政治裁判長は、三ケ尻被告に懲役2年10月(求刑懲役3年)、大石被告に懲役2年4月(同2年6月)の実刑を言い渡した。
芦沢裁判長は「保有する牛が大幅に不足していると知りながら、会社を維持するため、さらに顧客を獲得しようとした。刑事責任は非常に重い」と指摘。起訴内容を認め、反省の態度を示していることを考慮しても、執行猶予は相当でないと述べた。(2014/01/09-15:16)
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