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炎上バイラルメディア、怒るクリエイター コンテンツ・ネットビジネスに著作権は必要か? 問題の本質に気が付けない人々

  1. 経済
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4:そもそもネットカルチャー・コンテンツと相容れない日本の司法

 

著作権がネットメディアに必要かといえば、ぶっちゃけ必要ないと思う。

理由はいたって簡単で、ネットメディアとしての基盤を司法が簡単に認めてくれると思ったら大間違いだからだ。

 

例えばよっぴーさんが本当に訴訟を起こしたとして、最終的に彼の訴えは自らのネットカルチャーに則した言動によって相当減殺されると思う。

招かれざる客や迷惑な通行人に対して相応のつっけんどんな言動を取るのもネットカルチャーの一つだけど、それをとってしまった場合かなりまずい結果を招く。

しかしそれをするなと言われても無理な相談なのは言うまでもない。

 

なんで糞野郎のために自分の言動を律さなきゃいけないのか?

しかしそれが通らないのもまた法律の世界なのだ。

 

つまり、自分の法益の保護を受けるためのハードルはやたら高いのに、自分たちのコンテンツの根源になる著作権だけは一方的に守らなきゃいけなくなる。

 

例えば、ブログ記事の画像に(自分で描いて)歌の歌詞が載った画像を使ったとするよね。

で、JASRACが訪問してきて、著作権料を支払えと言われる。

これが著作権だ。

 

で、その著作権料を払った記事が転載されコピーされ、罵詈雑言を浴びせかけられ荒らしまくられて収益がガタガタになり訴訟を起こしたとする。

それで、失った収益や侵害された著作権、満額回収できるか?

 

まず無理な相談だな。

つまり、JASRACが保護してる著作物みたいな立ち位置が確保されてない中で、自分たちが著作権を喚けば喚くほど自分たちの権利は保護されないのに枠組みとして守らなきゃいけないものの縛りはきつくなっていく。

 

まず言葉の応酬から始まって、限度を超えた行動に関して司法のジャッジがあるという至ってネット的な認識の判決は、裁判官にもよるけど現状期待できない。

 

そしてもうひとつ見逃せないのが、不特定多数の意志に対して責任を問う方法は法的に確立してないってことだ。

炎上とかで、最初の一人目に責任を問うとなると至って合理的な方法に見えるけど、このアプローチに実は俺は失敗した。

立証不十分によって敗訴判決を食らってちょっとむかついているけど、相手が数十人とか数百人いる状態で、コピーにせよ炎上にせよ責任を問うとなった場合、責任を主導的に負うのは誰かというのが特定が非常に難しい。

 

現状では全員特定して全員訴えて裁判所に判断させろという形式になっている模様だ。

 

多分、この手のコピー騒動は最終的にSNSでのシェアとか不特定多数という要素が絡んだ、炎上などと表裏一体の問題に必ず発展する。

その方法論が確立してからなら司法にも期待できるけど、スタンドアロン・コンプレックスとでも言うべきネットの事件に司法は追いついてない。

 

そのスタンダードを作らなければいけないと思っているので、今後も俺は積極的に訴訟提起すると思うけど、これだって金かかりすぎて相当厳しい。

ある程度ITリテラシー高い人はもうちょい安くあげられると思うけど、一般的には訴訟1パッケージで100万ちょっとは見なきゃいけない。

 

で指摘した通り金が儲からないから生存の模索としてコピーを追いかけている人がその出費に耐えられるだろうか?

あまりにも非現実的で、富裕な他人の著作権だけは一方的に守らされる一方、自分の権利の行使はまともに出来ない場合のほうが多い。

 

であれば、一般的には自ら自治として違う方法論でアプローチするほうが現実的だと思う。

このアプローチにコピーかコピーじゃないかという読者を巻き込んだ炎上要素を使用してもろくな結果を産まないわけで、最終的には広告の収益とその分配という形に収束させるほうが現実的じゃないだろうか。

 

※リテラシーないやつが関わったらろくな事にならないという典型的な事象

キリンビバレッジが缶コーヒー「FIRE」の新CMを放送したところ、使われている曲が日本の人気ロックバンド「ONE OK ROCK」(ワンオクロック)のパクリではないのか、などと言い出す人が現れたからだ。しかも「知らない外人が歌っている」というのだ。

「いま、CMであれ、なんか聞いたことあるなと思った」

「U2」に関しては、米アップル社が2014年9月に音楽配信サービス「iTunes」を通じて最新アルバムを「iPhone」ユーザーなどに無料配布したところ、「U2って誰だよ」「知らないやつを勝手に人の携帯に入れるな!」などと騒ぎになった。

今回はキリンが「FIRE」リニューアルに合わせ14年10月上旬から流した新CMが舞台になってしまった。歌声は紛れもなくあの大スターのワンダーさんなのだが、ツイッターなどでこんな書き込みが出た。

「いま、CMであれ、なんか聞いたことあるなと思ったら、ワンオク(ONE OK ROCK)のTo Feel The Fireやった」
「まじでワンオクのTo Feel The FireがコーヒーのCMで使われている」「なぜ知らない外人が歌っているの?」
「スティービー・ワンダーはワンオクのパクリらしい」

などという「珍説」も出た。

via: スティービー・ワンダーはONE OK ROCKのパクリ? Twitterで話題に – ライブドアニュース

 

権利の行使の段階でもやはり金が問題になっているわけで、その枠をはみ出して私刑によって報復するのであればそれも相応の法的金銭的リスクを負う必要がある。

やはりここはコンテンツ制作者側の人は広告会社という話し合いで対応できる相手にスタンダードを模索していくのが一番だと思う。

その上で自分のメディアのマネタイズに特化していく方策を真剣に考えるべきだろう。

 

上述までの通り、司法を巻き込んでのスタンダード形成には金がかかる。

俺はやらなきゃいけないと思うので自分の金でコミットしてるけど、去年は海外旅行はサイパンくらいしか行かなかった。

本当は上海と福州でも出かけて美味いもの食いまくってやろうと思っていたのに・・・・・

 

 

5:まとめ

 

ネットメディアが収益化するための最善の方策

  • 悪質さのない範囲でコピーは受容するしかない
  • 引用は積極的にやってもらうべきだ
  • 露出機会を増やしてトラフィックを極大化すべき
  • 禁止するよりトラフィックを返させる(コピーするメディアによってはすごい数になるはず)

 

ネットメディアの権利を守る最善策

  • 司法に守ってもらうほどの地位確立にはまだまだ時間がかかりそう
  • 業としての存在も法的には認知されてない
  • ストレス因子は安い広告単価にあるので、まずそれを解決すべき
  • そこでしか発生しない付加価値を設けるべき(コメントで気軽に読者とやりとりしたり。)
  • 法的アプローチとしては広告収益をオリジナルに返還させるほうが早い可能性が高い
  • レンタルブログ運営会社に削除に応じさせるための仕組みを作る必然性が俄然高くなっている

 

この辺りからアプローチするのが現状としては最善なのかもしれない。

多分、コピーライトに執着し過ぎたらネットメディア全体に破滅的な影響を招くと思う。

どうするのかは、個々人の勝手だけど。

 

それにしても、ネット時代の裁判って陪審制の導入の必然性が感じられる気がするな。

立証が難しい物を常識としてどう判断するかって大事な気がするよ。

 

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