3:儲からないがゆえに自己顕示欲をストレスが上回ってしまった現状参考5,6
完全にビジネスでやってる人だって、基本的に何かしらコンテンツを制作して発表するというのは、仕事のためという大前提と並列して「みんなとシェアしたい」という欲求がある。
近頃だと、すぐに何かしら叩きが始まるという要因もあるけど、金が儲からないとそのシェアしたいという自己顕示欲が縮小する。
1で指摘した通り、組織的にやってる人で資金的に厳しい人や、生活の基盤にそれがならなかった人は当然、収入が他にない場合は追い詰められる。
そしてコピーとの戦いが始まるわけだ。自己顕示欲を経済的因子が上回ってくる瞬間だ。
これはソフトウェアとか音楽CDもだいたい同じようなことで、それが将来的に良い結果を招くかは全く別な問題だと思う。
人目につくことはいいことだ、シェアを拡大するのがまずは優先だ、こう言ってるうちは廃れてしまったどちらの業界も伸びていた。
権利保護は落ち穂拾いに等しい行為で、伸びを産まない。
ネットメディアの収益で基本的な要素になってるのは、現状ではトラフィックなわけだけど、コピーコンテンツの駆除をした結果トラフィックは増えただろうか?
多分瞬間最大風速がわっと伸びて(炎上の副次効果で)、それ以降は逆ざやになってる場合のほうが多いと思う。
大事なのはそのコンテンツをなんで作ったのか、この一点だろう。そしてそれは自己顕示欲だったはずだ。
経済的因子で見失っている部分もあるし、不愉快だからやめさせたいという気持ちもあるだろう。
当然、供給側として、「お前はやってもいいけどお前は駄目だ」と、歓迎できる人とできない人を選ぶ権利はあると思う。
でもネットメディアでそれを全部禁止するのは自殺行為になる。
基本的に、悪質な行為を除いて「見られる機会が増えるのはいいことだ」と割りきってしまうのがベストだと思う。
なぜかというと、線引をわかっていて冷静に対処している人の行為に問題がないのは言うまでもないけど、それを見て自分も同じになろうとするその他大勢はその線引がまともに出来ないからだ。
その結果あれもダメこれもダメ、と魔女狩りが始まるのが関の山で、自分が手を付けてしまった世界を長生きさせようと思ったら魔女狩りを起こさない工夫が肝心になると思う。
今のこの状況は絶対にコンテンツの魔女狩りを引き起こすと思う。
そこで問題の経緯を考えると、金にならないのはコピーコンテンツのせいじゃなくて、広告会社の選球眼が狂っているからという分析から行動を考える必要がある。
例えば、コピー元よりバイラルメディアがコピーした記事で儲けているとして、責任は広告会社と検索エンジンの検索順位にあると言っても差し支えがないんじゃないだろうか?
トラフィックの要因が
・検索順位
・SNSでのシェア
・固定読者
この3つに絞り込まれるわけだけど、検索からのアクセスとSNSでのシェア以外金にはならない。
常連読者は広告をクリックしない。
コピーされて何が問題か?製作者に金が入らないことだ。
その問題の解決についてはトラフィックの分配という弥縫策で取り繕い、長い目で見れば「源流」コンテンツをどう評価するかを広告の出稿者に問うしかないと思う。
この2つでしか金にならないという問題は絶対に解決しない。
これがSNSでのシェア数がトラフィックの差異の原因である場合、コピーやめろ、削除しろじゃなくて、とりあえずアクセスをもっとこっちに送れと圧力を掛けるほうがよりマシな結果を生むと思う。
繰り返しになるけど、「お前は別にやってもいいけどお前は駄目だ」と選ぶ権利は製作者側にある。
しかしその行為の違法性を問うだけの線引が出来ない人が多い中で、それを無敵の論理にしてしまうと必ずろくでもない結果を生む。
作品を作る、なにか記事を書く。それを誰かにみてもらう。
これは原始的な部分で尊重されるべきだ。
でも時にはそれが意図しない形で人目にさらされる場合もあって、それも度を越した悪質さや、はじめから攻撃する意図を持ったものでない場合、原則甘受しなければいけない。
それは自己顕示欲の代償であって、線引をする権利は製作者にはあるけれど、禁止する権力は司法しか持てない。
よくよく考えてみて欲しい。
自分が金にならないから面白く無い、自分がちやほやされる方向性以外で引っ張りだされたから頭にきた、これが動機だったりしないだろうか。
それなら金にする方向で問題を解決したほうがその事業の伸びを促すし、チヤホヤされなかった場合相手に違法性を問えるか少し考えてからアクションしないと、ひとつの炎上という一過性の現象で終わるだけにならないか?
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