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インフレはいつおさまるか?クレムリンから母なるヴォルガへ

  1. 経済
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問題としてはっきり見えてきたインフレ

 

6月に入るまで全然世間には現実的に思えてなかったらしいインフレ。
ようやっと近頃マスコミも本腰を据えたかのように報道を開始している。
このインフレについて多くの人が見通しを持てないでいるようなので、今からどうなるかの大雑把な予測と合わせて記事を投稿した。

まず超目先の話、このインフレは参院選が終わった月末あたりから一気にバタバタっと激化する。
今の段階で市場での取引価格はおよそ1,5-1,7倍になっているのに実際の政府からの売渡価格などにそれは反映されきってない。

つまり選挙対策で抑えていたものが抑えが効かなくなるので帳尻が合ってないスプレッドを必ずや埋めに来ると確信している。
選挙が終わったらインスタントラーメン、パンなどはだいぶ上がっていくのだろう。

秋の価格再改定(要するに今年の農産高に従った価格改定が秋からふたたび始まるわけだ)前に二度ほど値上げするだろう。

しかし今になって騒いでいるやつ、お前今まで何考えとったんだ?
アベノミクスのせいだとかバカみたいなことワーワー喚いとったんだろ。
そんな子供みたいな考えだからだめなんだ、根性を叩き直すために市民農園でも借りてきて芋でも作ったらどうだい?

 

——-<<米レブロンの倒産記事

化粧品の米レブロン、破産法適用を申請-供給網の混乱やインフレ響く(Bloomberg) – Yahoo!ニュース

(ブルームバーグ): 化粧品メーカーの米レブロンは、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを申請した。サプライチェーンの混乱とインフレ急加速で、重い債務負担に耐えられなかった。

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>>——-ここまで

 

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インフレの本番はいつ?

 

インフレの本番は残念ながら今年ではない。
今我々はすり鉢や蟻地獄のようななにかの縁に立っている。
他のトートロジーをあてるなら、深い霧の立ち込めた未踏の入り口に立っている。

ピントがボケたメディアや政府の意見は要するに元々の不調法もさることながら、不透明で見通せないと遠回しに言ってるに等しい。

しかしそこであえて本当のインフレのピークを予測するなら再来年の新春からが激しいピークになると思っている。
現在までのところ、ロシアの百姓一揆失敗を当て込んでいたのか、それとも早期停戦を予測していたのかわからないが、農家への資金的手当というのは各国がやってない。
それが確かなのは皆さんご存知のはず。

そして同様に百姓も漁師も金持ちじゃないことも知っているだろう。
彼らの貧しい生活に、原価の高騰、それも2倍程度の高騰が襲っている。(高いだけならまだしも入手ができなかったりもするし。)

どうなるか?
当たり前だけど生産量を減らして生活を守りに入る。
繰り返すが彼らに資金手当はしてきてなかった。そしてその上2022年は世界各国で気象が異変を示しており、軍荼利家庭菜園でもモロヘイヤとかイタパセ、生姜が発芽しないので困っている。

つまり2022年時点で減産してそこに凶作も襲ってきそうな雲行きなのだ。
そして、来年もやっぱり原価は上がる。
つまり来年もさらに減産することになる。さすがに来年に顔色がなくなった政府などがいくらかは資金的手当はするのだと思う。

しかし再来年の春には2022年、2023年の減産の結果がはっきり出てきて、おそらく白菜とかそういう次元からものが足りなくなっているだろう。
当面のインフレカーブの”上昇率”ピークはそのあたりになるだろう。
ちなみに、ピークと言ったってそこで値上がりが終わるわけではない。
それまでよりマイルドなインフレはダラダラ続くだろう。

ヴォルガ川の巨大な流れのように既に人の手でコントロール可能な次元を超えているからだ。

 

インフレの終わりはいつ?

 

「じゃぁいつこのインフレが終わるんだよ」
クレームばっかり言う性根が腐ったあなたはこういうのだろう。

ここでわかりやすくはっきり言っておくがインフレは当分、10年とか終わらないだろう。
お前みたいなカスが肉なんか食えていた今までがおかしかった。
お前はこれからは芋づると麦飯食って死ぬまで過ごすのだ。

というエグい冗談はさておいて、まず当面インフレは足腰を強化する方向に行くのだろう。

おそらく来春に凶暴な値上がりするのは鶏卵と鶏肉、豚肉だろう。
鶏は鶏舎で一匹あたり120gほど餌を食って毎日卵を生んで、そのうち焼き鳥の具やもも肉のパックになって旅立っている。

鶏というのは低い利益率故にものすごい数を飼育していて、小さいとこでも5万匹とか飼っている。
餌の量にして実に一日6tである。(正気の沙汰じゃないよね。)

エサ代はインフレ直前価格で1t4.5万円。毎日、27万。
成鶏のメス一匹売上が年で5000円。成鶏率6割として5万匹のうち3万匹。
年間の売上はここでは1,5億円。エサ代は約1億。

で。このエサ代は来春までには1.6倍ほどになるだろう。年商2億もない会社がいきなり支払いが毎月500万増える。
普通潰れるわけで。
生き残ってもどう考えても値上げしかないし、単純に飼育羽数が減ったら鶏肉も高騰する。
だって普通に考えてみ?鶏の肝って一匹一個しか入っとらんのよ。
あれスーパーで1パック200円で何個詰めて売ってる?
あの商法が不可能になったら高騰の二文字しかなく、卵はおよそ1パック400円とか600円になるだろう。

そしてここにインフレが終わらなくなる原因があるわけだ。
上述の状況で生産者から始まって末端の小売店(化粧品メーカーのレブロンとか)まで、インフレや混乱を理由に潰れていく。

今まで毎日5万個出荷できていたものが半分になったらどうなるかという話。

 

スケールメリットが崩壊する時代に

 

消費を抑え生産だけを増やしバランスを適正化したらインフレに対抗できる、と今後政府もメディアも倹約や生産調整を叫び続けるだろう、確実に。
(経済を立て直すために国境を開放してまたインバウンドを起こすつもりなんだろう?そいつらが使う電力や食料どうやって用意する気なのかね。頭がオカシイんじゃないのか)

しかし生産を増やすのに消費だけを抑えることができるか?できないのはバカでもわかる。
消費を抑えるのと連動して生産は必ず減少する。
その証拠にどれだけ利益が増えてもガソリンの元売り各社は精油プラントを次々に閉鎖している。

ガソリンは車の燃費が上がりみんなあまり車を運転しなくなり、一年に個人で使う燃料ボリュームは下がり続けている。
消費は減った、で、値段は下がらない。国際価格の背景も当然あるのだけど、大量生産する設備を閉める事でスケールメリットは雲散霧消した。
儲かったら利益を還元して効率化し価格で反映しますというごく当たり前の企業努力が成立しようがなくなってきた。

しかもこれが世界同時多発で起こるわけで、このスケールメリット崩壊による収益逓減と物価高騰は西側の成熟国家では普遍的なものになるだろう。
今までみんなが利便性に首まで浸かっていたスケールメリットは今回のインフレの初期3年間で完全に崩壊する。

倹約しようがどうしようが生産者や供給する企業が減少し貿易は混迷を続けて生産や流通には目詰まりが発生する。
売上も消費も落ちる。
スケールメリットが崩壊するってことはどういうことか?

モノの供給元のすべてが、健全な売上の時代をロールモデルに設備投資を重ねて来て償却は毎年続いている。

今後何をどう頑張っても販売個数が頭数レベルで減少し原材料は高騰し、支払いは今までより確実に増え、健全だった頃やっとできていた償却がそこに乗っていく。
たとえロシアが明日戦争をやめてもこれを原因にした万物の値上げは絶対に止まらない。

逆スケールメリットの時代が始まった。

ウクライナ国旗をちぎれるほど振り回してゼレンスキーを応援したって、あなたは卵も満足に食えない生活に片足を突っ込んでいる。
なにか解決方法でも書けたら良かったのだが、食い物の自給自足を準備するのは普通の人なら3年かかるだろう。

今からあなたができることはなにか?
ヨガだ。サドゥーになって超人のような体を手に入れろ。

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大昔インドで起きたボパール化学工場事故でも、ヨガのサドゥーで呼吸を止める行をしていた人は無傷でやり過ごせたらしい。
あなたも山とか森にこもって、ガネーシャかなんかに祈りながら飯を食わない行でもやって胃袋を縮めることだ、本気で生き残りたかったらそれくらいできないとおかしい。
俺は息がかかった生産者から米を没収し自分ちで産ませた卵を料理して、あなた達の飢餓と苦しみをおかずに豊かな食生活を楽しもうと思う。

再度、繰り返す。
お前が思ってるほど簡単にはインフレは終わらない。

 

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