ウクライナとロシア間の紛争
ロシアとウクライナの紛争が始まって、この手の戦争はまだ数年は先ではないのかと思ってたから驚いた次第。
相変わらずネットでは、「ジークハイル、ウクライナ!!」と頭が悪そうなアニメアイコンの人たちがウジ虫のようにうぞうぞしているのを気持ち悪さいっぱいの気持ちで眺めている。
まぁ、前から神風特攻隊とか回天を称揚していた連中だし、コスプレは大日本帝国かナチスドイツ軍と相場が決まっていたので自然な話なのかもしれない。
玉砕不可避な状況で立て籠もる人の死が嬉しくて仕方ないのだろう。
しかし世界が正気に帰ったときに、それ以外の普段はまともっぽいこと言ってたような連中がどう取り繕うのかにだけは少し興味がある。
今ウクライナの大統領として表に出ているゼレンスキーの国家総動員と出国禁止、今までそういったまともそうに見えていたリベラルは嫌っていたはずだし、社会的にはタブーとされる行為だったはずだ。
(戦争でのポジションの関係でそれを称揚してしまったことは決して小さくないし、はっきり言えば市街地に立て籠もる軍隊とそれらの法案のせいで死んでいく一般人を、ロシア軍の蛮行の犠牲だと断定してしまうことであなた達のスタンダードは全く信頼の置けないものになった、今後の社会で起きる政治的な混迷の決定打になるだろう。善悪の判断や推測がまともにできない隣人と危機に対処するほどの無駄はない、なにか起きたときに冷静に困難の打開を図ろうとする人はあなた達の周りから静かに消えていく。沈黙の分断が社会に芽吹いてしまった。)
この戦争は実は私達が今から生きていく上でとても重要な意味がある。それも日本にとってはとりわけ重要な、歴史的な事象と言えるだろう。
だからこの戦争のロシアの動機と、歴史的な位置づけを力の及ぶ範囲で説明できればと思う。
ロシアの言い分と今まで
ロシアの言い分の細かいところは多くのロシア語話者の翻訳で宣戦布告などを読んで頂くとして、まず基本的な言い分として、「NATOの基地を目と鼻の先に作るな」「ゼレンスキー政権は親ロ派の迫害をやめろ」「過去に起きた親ロ派殺害事件の捜査をきちっとしろ」「義勇兵の名を借りて東部で行っている軍事行動をやめろ」あたりに集約されている。
特にNATOの近接展開については、類似したテーマで年来アメリカや欧州と争っていたものの、その場では(恐らく)貿易を優先してかロシアが一歩譲っていた。
また、現在のウクライナ侵攻中に発しているメッセージとしては、「民間人を盾に取るのをやめろ」(市街地や非軍事施設に立てこもるな)「ネオナチを追い出せ」(おそらく政権や軍部から)と繰り返し主張している。
ウクライナ大統領をしているゼレンスキー氏については、クーデターで政権奪取後、ミンスク議定書の停戦条項を二度破って、経過中に東部でロシア系住民が殺害された事件などをまじめに捜査していないなど、今西側で流行しているヒーローイメージとは裏腹な事実が積み重なっている。
実際侵攻中も突然男性の出国を禁止して、総動員法を背景に市民に銃を持たせるなど正気とは思えない行為を繰り返している。
そもそも、勝てるはずがないロシア相手の挑発を政治的な理由で繰り返して戦争を導いた時点で指導者としては言語道断に無茶苦茶な人物ではないだろうか。
相手が70歳のおじいさんなんだし、ヒーローになりたいという狙いでもなかったら普通のらりくらりしながら死ぬのを待つはずである。
(格闘技とかサッカーの興行じゃあるまいし、今自分がそれを絶対しなければ不戦敗になるというものではない、選挙対策という意味合い以外では。)
支持率を上げるのが上手いのはそうなのだろうが、小泉純一郎氏も同じように上手かった。それで国民が幸せになったのかという意味で論外の人物だと思っている。
無条件にウクライナ万歳を叫ぶことで後からまずいことになる条件だけそろいすぎているのではないか。
反面ロシア側のほうが都市を包囲してから攻撃前に停戦を呼び掛けたり、降伏は受け入れていたり、それなりにちゃんとやっている気がする。
こうした事実の説明などは専門家がやっている。あえてこれ以上触れる意味はないと思う。
善悪などは我々部外者に関係のない話だからだ。
重要なのは、ここに至るまでにロシアが発信してきたことを我々がどれくらい知っているかという点である。
異様な扱いを受け続けてきたロシア
我々がロシアの言い分を知らないのはなぜか?
それは発信した情報が報道などのルートに乗らず、端折ったドラフトとアメリカが発表した結論部分だけを目にしてきたからに他ならない。
そしてなにより、現代のベルリンの壁を知らない子ら以外の私たちは、ロシアが何か発信したとしても(この点中国はだいぶ扱いが違っている)まともに取り合ってないという事に根差しているのではないか。
つまり、『クリミアでは虐殺があった』「あー、またスプートニクかなんかの陰謀論だろ」こういう扱いしかしてないということだ。
何か発表しても(多少自業自得の面はあるが)全部陰謀論的な扱いを受ける、これは異常なことで、国連の常任理事国でこんな扱いを受けているのはロシアだけで、それがどれだけ屈辱であるかということに西側が無神経すぎたのではないかと思う。
フランスでシャルリエブド社が襲撃された事件で、誰しもが蛮行を非難して「言論には言論で対抗せよ」と言っていた。
しかしシャルリエブドは自分たちが風刺してきたイスラム教徒の言い分を誌面に掲載したことなどないわけで、言論を全くまともに相手にしなかった結果暴力で報復するしかないところまで相手を追い詰めることになった。
今SNSなどで上下の秩序や横の礼儀がわからない人が激増しているが、およそ独立した自我や生活を持っている人々や組織、国といったものが、他人にお願いして理解を得たり納得してもらう必要など基本的にはない。
その証拠に世の中で忌み嫌われているオタクが大手を振ってアニメアイコンでSNSで闊歩してクソリプをばらまき続けて他人に嫌がらせをしている。
俺は皆さんに聞いてみたい。
相手が納得してない、理解してないならそうした行為を一切やめるのか?と。
やめないでしょう、なぜならあなたに理解や納得は必要ないわけだから。
これを何一つ考えずにロシアは頭を下げて理解してもらって当然だといわんばかりの扱いをして、言い分に正面から取り合うことをしなかったのが今迄なわけだ。
まず関係というものが対等であった場合、対等な関係での話し合いはあり得るのだろうが、相手の箸の上げ下げを小馬鹿にしながら聞いてもいい言い分だけは聞くというようなものは常識的に考えてもあり得ない。
それがわからない人は自分自身が狂っていることをまず理解したほうがいいのだと思う。
ロシアの今までの対話
今までにロシアが受けていた対話をトートロジーとして可視化したらこんな感じではないだろうか。
まぁ大筋こんな感じだったのではないか。
(出先なので画像を入れ替えられなかったのですでにアップしてたもので代用)
そしてみんな忘れていた。
オデッサから東の小麦が世界の供給量の3割を占めていることや、ジャガイモやデントコーンも軒並み1割超えの供給量で、ガスや石油も言わずもがな、ニッケル、アルミ、特殊金属の出荷量も世界一だったことを。
そしてなにより芋臭いアホ扱いしてきた相手が、たいていの国を蹂躙できるだけの実力を軍事的にしっかり有していたってことを。
そして今になってOPECなどが資源高騰に音を上げかけている西側の協力要請をきれいさっぱり無視していることを合わせて注目されたい。
この戦争で最も重要なのは歴史的な位置づけであって、地政学とか軍事とか外交とかの側面は専門家かそれが趣味のやつが勝手に研究したらいいことだと思う。
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