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件は告げる ソフトバンクと連動する日本の将来

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ご存知でした?振り返るソフトバンク

 

以前より2020年代半ばまでは、

・土地は上がる
・外資は日本にどんどん進出してくるだろう(インバウンドでの儲けは結局そっちに流れるだけ)

などとこの記事で予測していたのだけど、どうもコロナのおかげで予想のうちまだましな予想は半ばまで持たずに今終わってしまったようで、世の中は混乱した状況を理解できずに上下ともに右往左往している。

俺は何も困ってないので「ピンチはチャンスなんだろ」と皆さんの混乱を楽しみながら思いっきり馬鹿にしてるけど、美味しい酒をありがとう内心先行きが心配でたまらない。

これから先の話に踏み込む前に、「額に汗する美徳」「ものづくりと科学技術立国」を追い求めていた頭が悪い連中日本人の実際の行動を少しおさらいしたいと思う。

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日本で今まで経済界で図体を巨大化させてきた稼ぎ頭たちの実態がどうだったのか、このリストに乗っている人の種類が体現している。

モノより金が強かった時代の申し子たち。
彼らが利益を上げてきた手法を正しく理解しないと今から何が起きるかもやはり理解できない。

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ソフトバンクの儲けの秘密

 

ソフトバンクが利益を上げて成長し続けられたのは何故か?
それは一言で言えば、金利の安い日本で調達した金を、日本より圧倒的に高い公定歩合の国に持ち込んで、その国の中でも成長産業や先行きがはっきり見えている産業に大胆に投資して、大きなスプレッドを稼ぐというものだ。

もう少しバカ向けに噛み砕いて話すと、金利1%で調達した金を10%で貸したら、粗利益は9%見込める。
この手法をもう少し拡大して、金利1%で調達できる成長率0の国の金を、成長率が5%10%の国に持っていって、しかもその国でベンチャー企業と呼ばれている高成長国の成長産業に投資したわけだ。

当然、成長率5%10%の国で成長産業と言われるからには、それらの成長率を大幅に超えた期待値が見込めるからそう呼ばれているわけで、そこに投資したらたまに成功しただけで巨利が稼げるのは火を見るよりも明らかだった。

「潰れたら終わりなのでは」
あなたはそう言うだろう。
しかし成長国で成長する可能性は成長率0の国と桁が違う。

なんせ金利5%とかで市中銀行が企業に貸し出ししても潰れない国。
わかりやすく言えば日本でタクシーの配車アプリを作って決済機能をつけたって多分鳴かず飛ばずだったろうが、アメリカでUBERを立ち上げたらあんなでかい会社ができる。

原始的な商売だろうがなんだろうが成長する可能性は高いし、失敗しても抜け殻にそれなりの値段をつけて売り抜けることだってできる。
日本で鉄工所とか土建屋みたいに、機械資産とか工場が残ってくれる会社の残骸を売っていくらになるのか、スクラップの値段でしか売れない国と理屈が違うわけだ。

金利1%の国では同じ金額だけ投資なり融資をそれぞれ100件して、1件しか失敗できないものの、金利5%の国だと5件、10%の国だと10件でも許容できる。
IPOした時の倍率が30倍だったらたまに失敗しても無視できる。
そういうことだ。

もう一つわかりやすく言うと、日本でNetflixを起業するのは無理な話だ。
なぜアメリカでNetflixが起業して成功できたのか、それは集まる金の桁が違うからだ。
当たり前の話だがアメリカにも著作権法はあるし、規制だってあるし権利ホルダーは山ほどいる。

日本は許認可の問題が厳しいのではなくて、それらを黙らせるための金を集められない国だからできないってだけ。
事実ソフトバンクは規制の壁を何枚でも突き破っている。
誰が見たって将来性が明らかだったインターネット常時接続に、20億投資したあと将来がないと見放したり、今やデファクトに近いクラウド会計アプリになったマネーフォワードに向かって話にならないなどと言い放つベンチャーキャピタルや投資家が大手振って金を捌いてる日本でそんな事は起こり得ない。
くだらないゲームとかものづくりっぽい手垢がついたネタでたまにマザーズに上場できたら御の字じゃないか?
(木酢液と有機農法の会社にでも投資するのがお似合いじゃないかと思っている。それぐらい頭が悪い)

この簡単な秘密を理解できずに、孫さんを神格化して崇め奉ってるやつは永久に一山なんぼのロボットみたいな人間もどきのままでしかいられないだろう。

ソフトバンクの孫さんの能力を云々するニュアンスは全く抜きで、彼らがあの当時あの時点で能力として注目に値したのは、その資金調達能力だった。
正直成長産業を見抜く力とかは、今から10年後とかにならないとわからない。
(AIがどうなるかとかそれは不透明な部分が多いのであって、確定的なのは、あの当時その手法に使う金を金融機関と市場から調達できた能力が尋常ではないってことだ。)

はっきり言ってしまうと、同じような不滅の理屈を発見しても金は人間を選ぶ。
例えば株式投資や不動産のプライシングとか地域で俺の右に出る人間など存在しなかったが、それでも都合よく何十億も銀行が貸してくれたりはしない。(そもそも本業は投資と関係なかったし)
首尾一貫して「フルローンで返済が回る計算式の組み方」「自己資本利回りは欺瞞。フルローンで買ったら資金繰りが厳しい物件を買うな」と言い続けていたんだけど、ついこの間までそれが政策金融公庫までそういう理屈になっているのを見て失笑していた。
ところが箸にも棒にもかからないバカみたいな理屈で損する未来しか見えない買い物をするやつでも、信用という得体のしれないものを持っているやつには湯水のごとく金が出る。
(この信用の代替物をひねり出すために悪戦苦闘を重ねるのが経営者の常であり、その代替物を用意できるかどうかが能力の違いになってくるのだ。)

ついでにバカ向けに他の経営者の話をしておくと、日本電産の解雇を伴わないM&Aとかも大嘘であって、大概ああいう会社に買収される不振企業は、転落の過程で自動的にリストラしたみたいになっている。
彼らが登場する頃には社員数はだいぶ減って事務所はスッキリしているのが世の常であるし、彼らが買収に際してやっているのは融資極度額の再設定とかそのへんであって、銀行の貸し手責任を追求していくらか回収を諦めさせる交渉だろう。

トヨタは1%で調達した金利をカーローンに転用して車を買うやつに数%のせた金利の貸し出しをして金利で利益を出してきた。

つまり、馬鹿な奴がライブドアとかをやり玉に挙げてものづくりだの額に汗するだの喚いていた横で、逮捕とかと無縁な本当の大物たちが手を付けていたのは、成長率の高い国の新興小型企業へ低利で調達した金を投資して値鞘を頂くか、経営引き継いだ会社の債務と社員を整理して足し算するという数字いじりだったのだ。

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