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件は告げる ソフトバンクと連動する日本の将来

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日本人の脳を支配する平成の因習

 

奇しくも2019年、コロナ禍の始まる少し前”物価と貨幣 20世紀型都市生活への最終警告 ”という記事を投稿した。
日本人の脳はかなり固定的に因習に支配されている。
モノより金が強いという因習(妄想と言い換えてもいい)がそれに当たる。

1 作るより買う方が早いor安い
2 付き合い方を考えるより金払ったらいいんだろ
3 給料上げたら人は集まる

ここらに集約される。
特にブルーカラー系の仕事の経営者の人はしみじみと3なんかないよなってのは実感してるんじゃないだろうか?

みなさんがこの最近まで満喫してきた好景気はまもなく終わるわけだけど、この10年首尾一貫して体感してきたのは、業容を拡大するために人を集めようとして、いくら日当を上げて求人を絶叫してもいないものはいないという相当シビアな現実だったはずだ。

あなたが本当に金を払うのかとかは別として、金を払おうが払うまいがないもんはない。
昭和の末頃にツチノコの発見に1億円の懸賞金をかけた村があった。
1億円。蛇一匹捕まえたら人生変わるような金が手に入るのにツチノコは未だに見つかってない。

要するにいくら金を出そうがないもんはないってことで、アメリカのオレゴン州とかで瀬戸内の真鯛を寿司にしたくて何をどう頑張っても全然無理だということだ。

2022年になって真冬の嵐を連呼する孫正義さんは、新たな時代の到来を信じがたい暴騰を示したヤフーとソフトバンクの株価を横目に告げていた往時と同じように、新たな時代の到来を告げている。

一万円札以外にこれといった資源を持ち合わせてなかった日本で、虎の子の資源は意味を喪失しつつある。

世界的にもそれと似たような状況で、例えばアメリカの低所得労働者の給料が急激に上がりだしたのは別に好景気を意味してないはずだ。
メキシコとかから来てた低所得労働者が入ってこれなくなり、金払ったら買えていたものが手に入らないから入手先を国内に変えた。

むしろNetflixやアマゾンのような産業に牽引を委託してきたつけを払うしかなくなるはずだ。
普通に考えて、4月にじゃがいもの値段が7%上がったから5月から会費を1割あげますという連動はできない相談であって、このタイムラグは成長を先取りする期待値に支えられてきた新興企業群に大打撃となる。

ちなみに言っておくと、アメリカの成長が終わるとかソフトバンクは潰れるというようなことを言っているわけでは全く無い。
マスでそういう産業がひどい目にあうと思うし、潰れる会社だってだいぶ出るのだろう。
しかし特に孫さんはまたなにか違う方法で生き残っていくのじゃないかとしか思えない。

人生で二回だけ、ソフトバンクがデフォルトを出すと予測して売り向かって、死ぬほど負けた過去の負け戦。
あの得体のしれない生命力の強さが喪われたようには全く見えないからだ。
(空売りを自分で自分に禁止したのは、アラビア石油とソフトバンクでの大敗を理由にしている。)

この記事のタイトルをあえて微修正するなら、日本の未来は悪いところだけソフトバンクと連動するとかそんな感じだろうか。

 

アメリカとソフトバンクはこの先・・・

 

ちなみにアメリカとソフトバンクの先行き、ここから数年くらいの流れでは投資先のマージや、手持ちポートフォリオの補強買収が中心になっていくだろう。
新興企業の間での統廃合が急ピッチに行われて、コロナバブルで市場に流れ込んだ金を自分たちに引き寄せたり、不良ポートフォリオを組み合わせて上場企業に変身させBSをきれいにしPLを黒くするということに血道を上げる。

しかしそれらが時価総額に奏功するか?
は正直見通しが暗いのではないだろうか。

ここからは5年10年続く先物バブルの時代になるし、科学的な資源関係や蓄電池の基礎研究や、GMO食品の研究と市場化が急ピッチで行われるはずだ。

アメリカのサンキストみたいな巨大供給者も販売先や生産品目の見直しを急ピッチに行うはずで、物不足に拍車がかかっても時を遡ることは基本的にない。
(今から2年後くらいにはレモンと小麦、大豆の価格は暴騰しているだろう)

それらが解消される可能性としてはロシアがミサイルを打ったり戦争をおっぱじめたりして、冷戦がもう一回始まるとかそっち方向で「しか」解消は見込めない。
ウクライナにあれだけご執心なのは、NATOがどうしたこうした以前に売り物ポートフォリオに天然ガスの他小麦を加えたいのだろうとしか思えない。

 

で、日本はどうなりそうなの?

 

で、結局の所ソフトバンクとどう連動(悪く)するのか?
というところになるのだけど、投資先を喪失する、つまり当面やることがなくなってしまうという点に集約される。

今から日本では、過去からの産業や経済の流れで起きてきた産業の多次元化が終了する。
それこそあと10年で東京1極集中は持続不可能になるだろう。
東京に人を集中させてなんとかなっていたのは、一次二次産業の雇用が皆無だったのだとしてもサービス業の雇用が彼らを食わせてきたからに他ならない。

今からはそんなことが維持できるような甘い時代ではなくなるわけだ。

具体的な話なのだけど、今年から貸し農園を始めようとしている。
貸してもまともに栽培できない人のほうが多いのだろうから、栽培行為を代理することもできますよという方式でやるつもりで、注文第一件目はじゃがいもの生産を飲食店から請け負ったのだけど、まず種芋がない。
マジでない。

種苗店をはしごしてかき集めていってるのだけど、たった30kgを一軒で集めきることができなかった。
どうも相当の品不足で店の人も弱ってるらしい。

そうなるとサービス業なんかものを揃えて店開けるのが厳しい時代になるのなんか火を見るより明らかなのであって、今からそうして社会機能が末端から崩壊していく。
その中でなにか投資するのだとしたら、人を原始的産業に振り替えるための投資ぐらいしかすることないわけだ。

で。
これを読んでる人でじゃがいもに必要な成分がなにかすぐ出てくる人、どれだけいるだろうか?

まず入口部分で、野菜の栽培みたいなレベルから全く知識もなく、鋤鍬が実際使えるのか以前の問題の人間「しか」いない国になっている。
そうすると投資と言ってもなにかの方法で、小学校の課外授業みたいに「サツマイモを作ろう」みたいなことしかやれなくなってしまう。
そこに意味があるのか?当たり前の話だけどない。

投資するのはいいけど、新規参入者の平均年齢は、日本全体の平均年齢でも48歳。何歳になるんだとしか言いようがない。
そこにどれだけ意味があるのか?彼らが家族で必死でしてきた教育への投資をどうやって精算するのか??
二重三重にシビアな問題である。

つまりやるべき適切なシフトへの出口が始まる前からなくなっているわけだ。
入り口すら、ないというか。

今からの日本の産業的な先行き。

まず全体的に起業にせよ上場にせよそれは小型の、クッキーを食ったあとの歯クソみたいな会社が中心になっていくだろう。
業種内容は、ペイデイローンとか生命保険担保ローン、売上のファクタリングとかそういうクズみたいな会社ばかりになるのだろうし、起業しましたとSNSで喚き散らしてるやつの商売の内容は、Youtuberのプロモーションみたいなのとか情報商材の販売、無許可での投資顧問とかそんな感じの内容になる。

百姓を育成するために、50歳前後の車の免許がないやつとかゲームくらいしかしたことない間抜けに金をやって一から育成するか。
クッキーを食ったあとの歯クソみたいなガキにエンジェル投資家として金を出すか?

マイナスの方向に前途洋々な未来が開けている。
勝ち組になるにはリスクを取るしかない、とかピンチはチャンスというみなさんが大好きな座右の銘をおいてこの原稿は筆を置きたい。

なに?
腹が減っただと??
お前最近まで飯を食ってたからまだ生きてるんだろう、本当に腹が減ったらカラスでも捕まえて食ってるはずだ。

甘えるなっ!!!

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