15年位前からぶちあげていた10兆円詐欺、ようやく実現に道筋
[東京 26日 ロイター] – パナソニック<6752.T>の津賀一宏社長は26日、2015─18年度の4年間で「1兆円規模の戦略投資を実行する」と述べた。車載・住宅のほか、BtoB(法人向け)分野のM&A(合併・買収)に充てる。
これにより、同社として初の大台となる売上高10兆円を2018年度に確実に達成する構え。
14年度の売上高予想は7.75兆円。従来から目標にしている18年度の10兆円に向けて、15年度8兆円、16年度8.4兆円、17年度9.1兆円と、各年度の計画を初めて示した。
パナソニックが売上10兆円計画をぶちあげて鼻息が荒いけど、1,5兆円規模の合併効果と数千億の円安バイアスがなかったら今実態の売上高が6兆円割るくらいな実態はわかってんのかというツッコミが相次いでいる昨今。
21世紀に入ってから今までずっと10兆円を叫び続けている狼少年の実像を振り返って、もうちょい謙虚に発言しろよと思ってしまう。
一方で切り捨てを進めている民生品分野とは反対の、部品ビジネスのお陰で割りと道筋は見えてきている部分があったりする。
円安効果がなかったら実力計算で8兆円強がやっとってところが天井だとは思うけど、今後パナソニックが中国ビジネスを強化するのであればありえない話じゃないだろう。
(早期に成功させないと経営危機に陥る可能性のほうが高いけどね。)
前回自動車関係に触れた記事で書いたけど、伸長する中国経済は一方で深刻な環境問題を生み出して、都市生活をかなり破壊してきていたのは事実だった。
ここ10年中国を旅行して気がつくのは、「空気が格段にキレイになった」って事だ。
2005年位までの都市部は、整備が行き届いてない車両とバイクの排気ガスで本当に悲惨な空気で、田舎で新鮮な空気を吸っている俺には厳しい物があった。
車両と空気の関係は、都市部の交通混雑部で生活している多くの人は実感するんじゃなかろうか?
エコカーが幅を利かせるようになって、梅田や京都の四条では別な街のように空気が良くなった。
前はぶらり出かけるだけで、時間帯によってはえづくくらい空気が悪かった。
同じように電動バイクと電気自動車は中国の主要都市の生活を革命的に変えた。
そうした伸長が中国の自動車産業を徐々に巨大化させているのが現実で、売上が頭打ちと観測されるTOYOTAなどにこれ以上期待できないパナソニックは帰納法的に中国経済への依存を高めるだろう。
もちろん、ガソリンを使わない車のほうが圧倒的に車載ITやバッテリーの需要が高くなるわけで、パナソニックの10兆円計画についてはハッタリで終わらない可能性が十分にあると思う。
膨らむ需要はサプライサイドのレベルも高めるもので、前回指摘したようにヒュンダイや起亜も育ってきている一方で、中国で電気自動車ベンチャーも生み出している。
こうした状況はいずれ新日鉄やJFEが代表する製鉄系、その他の重電に深刻な不景気をもたらすと予測される。
電気自動車は特徴的に言えば高品質な鉄を必要としない。
つまり鉄の産業からプラントメーカーに至るまで構造不況が発生する確率が非常に高くなる。
築炉メーカーや耐熱煉瓦メーカー、プラントメンテナンスや港湾設備に至るまでかなりの需要減少を予測せざるをえないだろう。
恐らく既存の日本の重電各社は電力会社への依存を高めていくはずだ。
東芝は原発にしがみつき、三菱や日立は石炭の超臨界発電にますます注力するはずだ。
葬儀屋の東芝、高効率発電の三菱と日立。
限りなく発展性が見えない東芝は衰退するリスクが高いと思う。
墓標はウェスティングハウス。
そしてそれはエコ発電ブームの縮小も意味するもので、風力や太陽光までいろんな企業が衰退する。
弱電中心だった企業は最終的に中国市場へ依存を高めざるを得なくなるだろう。
そうした流れの中で存在感を示すことが出来なかった日本政府の今までと今からの政策のツケは想像している以上に大きなものになると予想する。
今回のパナソニックの発表で個人的には 3756(東証)の豆蔵 に注目している。
車載ITに注力してTOYOTAとかと共同で事業を進めている同社は相当前の2010~2011年頭の暴騰期にも手を出していた。
そして大量に買い込んで株価はジリ下げになり、パンク寸前まで買い込んでた俺は死にかけになり多額のロスを出して損切り。
ひたすら保有数を高めるために大量に買い込んでいた同社株放出翌日にIRが出て、連続ストップ高になったのをよく覚えている。
(ぶちきれてキーボードとマウスを破壊してしまった^^;)
早晩この流れの中でどこかからTOBがかかるだろうと個人的には推測している。
当たらば八卦の宝くじで買い付けてみるのも面白いと思う。
他には衛星セクターに強い商社も長期のファンダメンタルで期待できるだろう。
例に漏れず豆蔵も品薄株なので、火がついた時は面白い。
品薄の低位材料株は相場の醍醐味だからね。
一番警戒するべきなのは元がローカルなスタンダード通貨になることで、
それに対して何一つ有効な対策を打ち出せてないのが痛すぎる。
単に小銭ばら撒いただけで何も残せてないからなぁ。
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パナソニック、重電関係の活路は結局中国にしかないのが現実
【上海=河崎真澄】中国の国有化学大手、中国化工集団(ケムチャイナ)は24日までに、イタリアのタイヤ大手、ピレリを買収することで同社の筆頭株主と合意した。買収総額は71億ユーロ(約9300億円)に上る見通し。中国による海外製造業のM&A(企業の合併・買収)では過去最大規模となる。
中国化工はタイヤ生産を含む総合化学メーカーで年商は約2440億元(約4兆7千億円)。世界的な自動車レース「フォーミュラ・ワン(F1)」参加で知名度の高いピレリを傘下に収めることで、タイヤ事業を一気に国際化させる。中国は潤沢な資金で、「走出去(海外に打って出る)」と呼ぶ対外経済戦略を進めており、今回のピレリ買収もその一環となる。
ピレリは1872年創業の老舗で世界5大メーカーの一角。年商約60億ユーロで中国名「倍耐力」として中国市場でも知られる。
中国化工は買収後もピレリのブランドを残し、約3万8千人の雇用も維持する。ピレリは上場廃止となる。
中国の自動車業界では2010年に吉利汽車がスウェーデンのボルボを買収、14年には東風汽車が仏プジョー・シトロエン・グループ(PSA)に資本参加している。
中国主導で創設されるアジアインフラ投資銀行(AIIB)には欧州主要国が参加を表明しており、中国と欧州の経済緊密化が加速しそうだ。
via: 中国企業が9200億円で伊タイヤ大手「ピレリ」を買収合意 中国メーカーでは過去最大のM&A (産経新聞) – Yahoo!ニュース
純電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を合わせた電気自動車の2014年販売台数で、上位20車種のうち中国勢が6車種を占めたことが分った。
比亜迪(BYD)の「秦」は1万4747台(比較なし)を販売。中国車トップの座を確保し、世界7位にランキングされたという。盖世汽車網が24日に伝えた。
これに吉利汽車系の浙江康迪電動汽車「K10」が1万22台(比較なし)と続く。1万台の大台を突破し、中国2位・世界10位に食い込んだ。
以下、世界12位の奇瑞汽車「QQ3」は7866台(前年比57.1%増)、世界13位の浙江衆泰汽車「E20」は7341台(比較なし)、世界16位の北京汽車「E150/E200」は5234台(比較なし)、世界20位のBYD「e6」は3611台(114.4%増)が売られている。
一方、世界首位は日産「リーフ」で6万1027台(28.5%増)を販売した。2位は三菱「アウトランダー」で3万1689台(71.8%増)、3位はテスラ「モデルS」で3万1623台(42.5%増)、4位はシボレー「ボルト」で2万1293台(24.6%減)、5位はトヨタ「プリウス」で1万9018台(17.6%減)など。
世界全体では、電気自動車の販売が前年比50.8%増の31万7895台に拡大した。うち12月は、3万7034台を売り上げている。広義の電気自動車マーケットは、これよりも大きい可能性が高い
。この統計には、中国やインドで多用される低速電気自動車などが含まれていないためだ。
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