上村くん殺害事件と一致する「事件の裏面」
野口さんの遺体には、口元を中心に粘着テープのようなものが巻かれていたほか、野口さんの目や口の中に、窒息した時にみられる内出血の痕があったという。
野口さんの父親は、警察に対し、「犯人のことは絶対に許さない」と話しているという。via: 千葉・船橋市少女遺体 少女の父「犯人のことは絶対に許さない」(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース
船橋の生き埋め殺人で家族のコメントが出てるけど、川崎中1殺人と言い、親子の友達化の産物というのか、現代的な親子関係の象徴というのか、どうも違和感を感じるね。
この二つの事件って被害者の家族側という面では凄い類似した事件だと思う。
川崎中1殺人でも事件が起きてから母親は憔悴しきっているという話が出ていたけど、この事件でも事件が起きてから父親が出てきて「犯人のことは絶対に許さない」と言う。
でも、家に帰ってこない中1の息子とか、家出してデリヘルに勤めている娘を今までなんで放置してたんだろうかと真剣に疑問に思うんだよね。
だから殺された、自業自得と言う話じゃなくて、多かれ少なかれそういうことをやってたら結果がろくな事にならないってのはわかっていたはずなわけだよ。
仮にデリヘル勤務を知らないにしたって、分不相応にだらだら金を使って、頭がイイわけでもない若い娘に何の仕事ができるのか考えてたらすぐに分かったはずだ。
考えまいとしたのか、それとも何も疑問に思わなかったのか。
絶対許さないと言ったり、深い悲しみを表明したりは結構なんだけど、現在社会全体で言えば「被害者にならないための努力」を全くしなかった人が「怠慢の延長線上で引き起こされる事件」の被害者になった時にだけ感情を動揺させる事例があまりにも多い気がする。
本当に犯人に対して怒りを感じるほど我が子がかけがえがないのなら、それは家出する時点で張り倒して引きずって家に連れ帰るべきだったろうし、わけの分からないホストと金銭トラブルが起きているというなら、すぐに自分が出て行って解決するべきだった。
そこをすっ飛ばして犯人を許さないという親を、生存中に子供の方はどういう感情で眺めていたのかを想像すると昏い気持ちになってしまう。
こういうのを一言で言えば無気力や無責任というのだろうけど、仕事に遊びがない時代になってこうして家族関係は希釈化するばかりではないんだろうか。
昔なら昼飯ついでにサボって子供の様子を見に帰る人ってそこそこ居たし、そういうのを片目つぶって笑って流す風潮が確かにあった。
当然、初めてのつかまり立ちからチャリを補助輪無しで乗れるようになるところまで、濃密な親子の交流があったから、バーチャルではない親子関係がしっかりあったんじゃないかと思う。
そう、「犯人を絶対に許さない」と言う言葉やその親子関係にバーチャルを感じてしまうわけだ。
今現在では、在庫管理の徹底とともにそういう遊びがなくなって、親子関係と言ったって一日4,5時間関係があればいいほうなんじゃないか。
そこまで付き合いの浅い関係で責任のある家族関係ができるはずもなく、こういうバーチャル化する家族関係は不景気あるいは合理化の副産物といえるもので、魂レベルで感じるつながりは年々失われる一方なんだろう。
少子高齢化・バーチャル化する人間関係という問題は人間の基礎的なコミュニティーを破壊しながら邁進する企業活動の副産物として生み出されて、こういう事件の時に聴衆に対して迂遠な形で問題提起している。
昭和の生まれの人が付き合ってきた親と、親になった自分に随分違いが出てないだろうか?
「話し合い・不干渉」中心の友達みたいな親子関係が平成以降もてはやされてきて、親は正社員、子供がデリヘル勤務でなんとも思わない親が山ほど居る。
本当はどいつもこいつもうすうすその現実に気づいているはずなのに。
刺青入ったアーパーのガキと付き合いをやめろという人も減る一方だろう。
昔は休日家に遊びに来た同級生に、父親が「自己紹介せい」なんて言って交友関係の把握に努めていたはずだ。
今は干渉は良くないとか言うらしい。
娘がデリヘルに勤めていても干渉しない話し合いを中心にした親子関係。
生活の中心は職場にあって、目を開けて家庭で過ごす時間はわずか。
家族と向き合う時間を作る必要性より、目の前の食べていかなきゃいけない現実が大半の人にとって重要な時代になった。
そこから足を踏み外した時に家族はまるごと奈落の底。
口減らしに等しい選択に、運の悪い人はいずれ迫られる。
ものすごく末期的な現実が目の前に横たわっている。
どの人も怒り悲しむのがあらゆる意味で少しばかり遅かった。
被害に合わないためにあえて摩擦する選択が必要な局面はある。
バーチャルは摩擦のストレスを上回れないという典型的事例なんだろう。
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千葉・船橋市の18歳の少女が男らに連れ去られ、遺体で発見された事件で、少女の体には、窒息した時にみられる内出血の痕があったことがわかった。
井出裕輝容疑者(20)や、中野翔太容疑者(20)ら4人は、19日夜、千葉市中央区の路上で、野口愛永(まなえ)さん(18)を、レンタカーの後部座席に引き入れて、監禁した疑いが持たれている。
野口さんの遺体には、口元を中心に粘着テープのようなものが巻かれていたほか、野口さんの目や口の中に、窒息した時にみられる内出血の痕があったという。
野口さんの父親は、警察に対し、「犯人のことは絶対に許さない」と話しているという。via: 千葉・船橋市少女遺体 少女の父「犯人のことは絶対に許さない」(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース
沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
「犯人のことは絶対に許さない」
「日本人には指1本ふれさせない」
あれ?気のせいか何か似てますねぇ??
昔の人を買い被り過ぎかも知れませんよ。
この手の荒んだ仲間内だけでの事件は、暇な時期の三面ベタ記事扱いだったんじゃないですか?
当然、肉親の談話なんて取り上げない程度の。
それにしても、油ぎった顔で「県の治安を取り戻ちゅ」系の能書き垂れてた知事さんの土地は、
揃いも揃って県警の不祥事が頻発したり、凶悪事件が増加してるんですかねぇ・・・。
@迦陵頻伽 さん
荒んだ仲間内に行かさない努力は昔のほうが熱心だったって話なんでちょっと誤読されてるかも。
たしか千葉県知事って元歌手か何かの人ですよね、あの人。
治安を取り戻すというのはいいんですけど、必要な能力が感じ取れないご面相だったような・・・・
体当たりで子供にぶつかる親や教師がいなくなる
ジャポニカの虫が気持ち悪いとクレームをつける親や教師が出現
根っこは同じなんじゃないかと思います。
よく「少年犯罪は昔の方が多かった」とか言うけれど、体感治安は現代の方が圧倒的に悪いんだよなぁ。
よくまぁ死人に鞭打つ発言な上に身内まで小馬鹿にして
どれだけえらいか知らないけど少なくとも責める方も同罪。
ネットで能書き垂れ流す事しかできない時点で大して変わらない。