チュニス バルドー博物館人質事件 日本人5人死亡 地中海の要衝チュニジア、リビアから過激派潜入し治安悪化 聖都カイラワンへ進軍中


チュニジアの観光客襲撃事件で、同国のシド首相は18日夜(日本時間19日朝)、「死亡した外国人観光客17人のうち5人が日本人」と発表した。死亡した外国人の国籍は日本のほか、イタリア4人、コロンビア、スペインが各2人、オーストラリア、フランス、ポーランドが各1人という。残る1人の国籍は不明。さらにチュニジア人2人が死亡した。負傷者は少なくとも44人に上ったとしている。(カイロ=翁長忠雄)

via: チュニジア首相は「日本人5人死亡」と発表 博物館襲撃:朝日新聞デジタル

 

「日本人には指一本触れさせない」安部総理の寝言と裏腹に、大方の予想通りどんどん悪化する中東事情。

このチュニジアのバルドー博物館の襲撃というのは、現地を知っている人にとっては相当衝撃的な情報だ。

 

ベンアリ政権が倒れてから、「状況が流動的なので遊びにこない方がいい」って現地の友人にメールを貰ってはや数年。

最初は黒マスクの戦闘員が大手を振って街を歩いてたらしいけど、世俗派政権が政権を握ってから鳴りを潜めてはいたらしい。

 

一回ベンアリ政権打倒でマグマの噴火を覚えた連中がそれで黙っているはずもなく、必ず何かが起きると言ってた現地人の予想は正しかったってことだ。

従前通り軍隊が警備していたはずのバルドー博物館あたりまでテロリストが潜入して逃走し、しかも逃走に成功するものが出るというのは相当危機的な状況に陥ってる。

 

独裁と呼ばれたベンアリ政権の時代でも、チュニジアの長い国境線は事実上フリーパスに近い状態になっていた。

経済制裁を受けていたリビアが、辺境の街へ密輸品を運んで普通に行き来し、マイクロ経済がはびこって国の管理は行き届いていなかった。

 

そこそこ都市化されたチュニスから比較すれば中世の人かと思うような暮らしをするベルベル人もいたし、観光ルートから外れた街々のインフラは整備されているとは到底言えなかった。

旅人からすればそこが素敵だったけど現地人は不満を持っていてあたりまえだ。

 

そこが過激派が入り込む隙間で、カイラワンより南の街の国境は今後も危険にさらされ続けるだろう。

 

チュニジアを過激派が攻撃するのは二重三重の意味があって、イスラム教第七の聖地カイラワンを信仰で取り戻すというのは大きなことなのだろうし、西洋化と堕落の象徴、ハマメット(ビーチリゾート。カジノもある)やチュニスを揺さぶってイスラム法の復権を呼びかけるという狙いもあるんじゃないだろうか?

北アフリカでも屈指の発展を見せたチュニジア北部の攻撃成功はアルジェリアや他の国々の過激派をいっそう刺激すると思う。

 

気をつけなければいけないのは、ベンアリ政権の時代、独裁を糾弾されてジャスミン革命が起きるまで豊かで穏やかに統治されていた現実があったってことだ。

取ってつけたように西欧の報道が始まった途端、極悪人の独裁者に陥れられたベンアリ政権の治世と現在を比較してとても「彼ら」に賛成する気になれない。

 

「民主化」を煽った結果イラク、ウクライナ、チュニジアと誰か一人でも幸せになったんだろうか?

国連監視下で「民主性」を監視されながら行われたクリミアの選挙結果を西欧がどう受け取ったのかもう一度思い出すことだ。

 

チュニジアは今回の成功に味をしめて波状的に攻撃されるだろう。

今までも格差で不満を燻らせていたベルベル人や国境地帯の貧困層はテロリストが侵入してくる玄関口になるし潜伏するための草むらを代理する。

国境地帯をフリーパスで移動していたリビアからの石油密輸便、日用品商人の姿を思い出す。

 

 

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バルドー博物館展示物「バッカス」 ローマ時代

 

観光施設から国家機関まで密集した地域で、東京で言えば永田町でテロをやられたのと同じくらいの衝撃といえるね。

 

 

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現場からの中継映像は、駆けつけた治安部隊員がヘルメットと防弾チョッキを身につけ、自動小銃を構えて警戒する中、博物館にいた見学者と見られる人たちが身をかがめて走って逃げる姿を伝えた。白人の高齢者が多い。制服姿の兵士も、車や建物の陰に身を隠しながら、警戒している様子が分かる。

 地元メディアによると、同日午後、2台のバスが博物館に到着し、観光客らが降りてきたところ、カラシニコフ銃を持った戦闘服姿の武装グループが博物館に押し入り、襲撃したという。治安部隊と銃撃戦になったという目撃証言もある。

 死亡した外国人観光客の国籍はドイツ、ポーランド、イタリア、スペインという。イタリア人ら20人以上がけがをしたとも地元メディアは伝えた。

 この日は地中海のクルーズ船2隻がチュニスに寄港。日本人の旅行客も市内観光をしていたという。

 ロイター通信によると、約3千人の乗客が乗ったクルーズ船がこの日、チュニスに到着していた。伊メディアによると、クルーズ船でチュニスを訪れたイタリア人観光客2人が負傷したという。イタリア北部トリノの市役所職員約50人が乗っていたとの情報もある。

 チュニジアは地中海に面する北アフリカのアラブ国家。2011年、若者らがインターネットなどで呼びかけた反政府デモで23年続いた長期独裁政権が崩壊。中東で強権的な長期政権が次々と倒れる「アラブの春」の先駆けとなった。

 昨年末には1956年の独立以来、初めて自由な直接選挙による大統領が誕生した。混乱が続くエジプトやリビアに比べて民主化の歩みを順調に進めているとみられていた。一方で過激派組織「イスラム国」やアルカイダ系武装組織には同国から3千人の若者が外国人戦闘員として合流したとされ、国際社会から問題視されている。

 首都チュニスは北アフリカ屈指の大都市。フランスの保護領時代の建物が残る市街地や、郊外のカルタゴ遺跡は世界遺産で、世界各地から多くの観光客が訪れる。事件が起きたバルドー博物館はオスマン帝国時代の地方長官の宮殿で、貴重な所蔵物が多い。(カイロ=翁長忠雄)

 

via: 国会の隣、戦闘服姿で侵入 チュニジア博物館襲撃:朝日新聞デジタル

 

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コメント

    • 迦陵頻伽
    • 2015年 3月 19日

    結局アラブの春は失敗だったのかね…

    • さて
    • 2015年 3月 19日

    独裁で殺された人々の幸せは無視ですかww

    • gundari
    • 2015年 3月 19日

    @さて

    チュニジアの独裁でどれだけの人が殺されたの?
    まさか口からでまかせじゃないだろうね、随分チュニジアにお詳しいみたいだし。

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