中国経済がホントに崩壊したらどうなるか  次は米発モーゲージクライシス？  暗雲立ち込める金融市場、ファニーメイ・フレディマック突然の大暴落

ファニーメイとフレディマックが大暴落を一昨日の市場で起こしたらしいね。

原因は、アメリカ版住宅供給公社、住宅公庫の両社の廃止の道筋を政府が示し始めたことらしいんだけど、一日で４４％。

まぁ、廃止までの段階で、そんなに債券危機が起きたりってことがない道筋を提案してるんだろうけど、これは相当に根が深い問題で、ぶっちゃけ中国人と海外の金融商品の関係会社は真っ青になってると思う。

この問題は、わかりやすく言えば住宅ローンの普通の商品に引っかかれない所得層の人が、家を買えなくなるってことを指し示してるわけで、これをやってしまうとアメリカ経済には非常に甚大な影響が出る。

なんでかって言うと、住宅供給の戸数に対して人間のほうが多いわけで、住環境の良いところでは結構な値段でしか賃貸住宅は出てきてない。

それで中所得者以下は郊外のニュータウンに家を買ってそこで暮らしてたわけなんだけど、それが今後はできなくなるってこと。

そうすると、売買物件の取引が今まで以上に集中し始めるわけで、土地の値段は一部では大暴騰することになる。

そして賃貸住宅にしか住めない人はどんどん値上がりする家賃の中でホームレスに転落していくわけで、車上生活者が激増することになるだろう。

そして住宅産業のマーケットは深刻な打撃を受けて素材価格は暴落するだろうね。

そうなったらどうなるか？

商品先物の買い支えを今まで一貫してやってきた中国経済は崩壊するかもしれない打撃を被ることに間違いなくなる。

中国経済の仕組みで最大の問題なのが、先物相場の支配者がリアルに結構居ることなんだよね。

紡績関係のメリヤスの王者とか、にんにくの王者とか、食用油脂の王者がいる。

そして、売り渋りや積極販売で市場を常に調整しているわけで、市場を読んで蛇口を捻っているつもりが、過剰在庫がパンクして一発で命取りになるんじゃないか。

冒頭が鉄鋼価格の推移だけど、実需在庫しているということで眠っている鉄鋼の在庫がいったい中国にどれほどあることか。

いずれ、どこかに売ることを想像して貯めこんできたそれが、アメリカの住宅市場の冷え込みで一発で鉄くずの山になる。

そして資金繰りのために投げ売りを始めて、市場が吸収できる、もっと言えば生産量を超えた恐ろしい量の在庫が一気に洪水のように雪崩れ込んでくるだろう。

そうなると、世界中の鉄鋼会社の業績は一撃でがたがたになるわけで、その上同じような状況の商品が無数にある。

この動きは日本も、と言うか世界中の経済人は注視すべきだろう。サブプライム問題の時にその身に沁みたと思うけど、アメリカの住宅の動向は常に世界の消費の牽引役であるわけで、ファニーメイとフレディマック亡き後の道筋まで見えてこない限り大恐慌の懸念は消えることはない。

共産党が土地の権利を握って経済を計画する以上、
必然的にその権利を握る王者のような人間が出てくるわけで、
彼らは背伸びして在庫をパンパンに貯めこんで価格調整に励んでいる。
逆さに動いたら即死なんだけどな。
でもそれを考えないポジティブさも、中国らしいといえば、そのとおりなんだけどね。
めげない、彼らは。

↓関連記事↓

• 近づく新興国通貨暴落　第二のアジア通貨危機はいつか？　第三世界の借款・債券相次ぐ踏み倒し　アルゼンチンは米連邦裁無視、ベネズエラはパナマと国交断絶
• オータム・ラドキーが死ねば一番得するのは誰か　ビットコインと租税自主権　権力と対立する電子仮想通貨　シンガポールでビットコイン取引所社長殺害
• なぜ２ｃｈは転載禁止になったか　LINE上場にまつわり飛び交う思惑　巨額上場益を巡る下準備か？
• eBay、FaceBook　シリコンバレーのナード国際政治に進出　ウクライナクーデター”ユーロ・マイダン”の活動資金はピエール・オミダイア出資か
• 高い給与・福利厚生　手厚い待遇が企業をダメにする不思議な法則　”マクドナルド、止まらない業績悪化　ターニングポイントはどこ？ 原田社長退任へ”
• 実際問題、日本政府の市場PKOはいつまで持続できる？”急落する株価、過去最大の貿易赤字…「アベノミクスの誤算」”
• 世界一、東大発ベンチャー企業「ＳＣＨＡＦＴ（シャフト）」国内で資金集まらずGoogleが買収　日本企業復活の条件はなにか？
• 安倍ぴょん、ノーマネーでフィニッシュか　”円安が定着した場合、生産拠点を国内に移す”と答えた企業、全体の7.8%にとどまる
• 必死のPKO虚しく　”落日のアベノミクス”　日経平均、下げ幅600円超え 1万4000円割れ寸前、4カ月ぶり安値

３月11日（ブルームバーグ）：米株式市場で11日、政府支援機関（ＧＳＥ）である住宅金融会社ファニーメイ （連邦住宅抵当金庫）とフレディマック （連邦住宅貸付抵当公社）普通株の株価が、取引時間中としては10カ月ぶりの大幅安となった。上院銀行委員会の有力議員が、ファニーメイとフレディマックの段階的な廃止の道筋を盛り込んだ超党派による法案を公表したことが嫌気された。

ファニーメイの株価は11日のニューヨーク市場で一時44％急落した後に若干値を戻し、31％安の4.03ドルで終了。フレディマックは27％安の4.04ドルで取引を終えた。優先株も最大12％下落した。ワシントンを拠点とする株式調査会社ハイト・アナリティクスのマネジングディレクター、エドウィン・グロシャンズ氏が超党派の法案について、株主にとってネガティブだと発言したことに反応した。

上院銀行委のティム・ジョンソン委員長（民主、サウスダコタ州）とマイク・クラポ議員（共和、アイダホ州）が公表した法案は、民間資本が最低10％の損失を被った段階で、ファニーメイとフレディマックの機能を政府の保証保険が引き継ぐ内容。さらに大部分の住宅ローンの借り手に対し、最低５％の頭金の支払いを求めている。

原題：Fannie Mae, Freddie Mac Shares Fall on Senate Wind-DownPlan (5)（抜粋）

via: ファニーメイとフレディマック株急落-廃止道筋示す法案を嫌気 – Bloomberg

軍荼利

沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守（ホモ）、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。

過去の記事一覧は→

Twitterのフォローは→

義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか？
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。