アベノミクス開始以来のタブー、民主党岸本議員が切り込む
なんで誰も質問しないんだと思ってたけど、今日の今日になって初めて出た質問。
「なんで公務員共済年金には株を買わさずに、民間の年金では運用資金の50%も株を買うのか」
というのね。
株高の正体を一口で解説すると、年金が保有している国債を日銀が買い取って、それを年金が市場にそのまま突っ込んで株に振り替えるという計画が背景にある。
東証株の530兆円の時価総額に65兆円を突っ込もうという事だ。
半分外国株で運用するとして32兆5千億を投資するってことだろう。
仮にこの計画の評価をTOPIXのINDEXで計算したら(ファンドなんかの評価はほとんど全部TOPIXな。)大したインパクトにならないんだけど、狂気のように上げ続ける日経平均の場合激しいインパクトを起こす。
(というか日銀と合算したら既に27兆円の保有高があるんで、今までの上昇の説明も非常に合理的につく。)
つまり日経平均というのは、東証一部の1700銘柄のうち225銘柄、約7,5分の1の銘柄の平均指数で、TOPIXみたいに浮動株比率を導入せずに単純計算している指数だ。
530兆の時価総額の7,5分の1、70兆円で単純計算すると、年金の運用資金の半分を突っ込むだけで1.5倍になるバカ相場が演出できる。
日経225の銘柄のうち、市場に放出されてる浮動株の平均比率はどんなに高く見積もっても20%もないだろう。(TOYOTAの浮動株が4,9%)
つまり市場に出てる注文の合算が毎日最大で15兆円もないところに、いきなり32兆5千億円を突っ込もうというむちゃくちゃをやると政府が宣言しているから日経平均銘柄は上昇し始めたってことだ。
この画像は日経平均銘柄でもポピュラーなみずほ銀行の2年チャートだけど、日経平均に連れ高したといえる上昇を見せてるだろうか?
現物が実際はそんなに買われてない様子が手に取るようにわかる。
現実的には海外の日経平均先物が夜間買われて、日中に日本市場が先物や現物の価格を調整清算してるという実像が透けて見える。
一番下段↓に掲載している画像が2014年の株価上昇銘柄TOP30なんだけど、日経平均銘柄の現物株が買われていたらこんなランキングになりえるんだろうか?
単純に考えたら馬鹿でもわかると思うんだけど、実体経済に上昇期待を賭けるのであれば、浮動株の少ないTOYOTAは↓の上昇ランキングのTOPに来てないとおかしい。
ところがTOP30を占めているほとんどの銘柄は仕手筋や個人大口のおもちゃ銘柄ばかりで、日経平均上昇の原動力がどこにあるのかすぐに分かる仕上がりになっている。
TOPIXに関して沈黙したまま日経平均株価で成功を喧伝する理由もその辺にあって、インパクトのある数字を出そうと思ったらそれしかないからだ。
32兆5千億で買い上げるにはTOPIXは重すぎる。
日経平均に限って言えば、ユニクロとかTOYOTAという浮動株が少ない銘柄を少しばかり買い上げればすぐに上昇を演出できる。
いまあらゆる投資家が注目してるのは日経平均で、先物価格の上昇で儲けてやろうとアップしている。
先物売買をしてれば馬鹿でも儲かる市場が目の前にあって、参加しないプロは居ないだろう。
そして先物調整で連れ高する市場の中にボロ株を混ぜ込んで狂乱相場を創りだしてボロ儲けしている仕手筋や証券ディーラーが居る。
上述までの通り15兆の浮動株を35兆円あまりの資金で買い向かうという行為が何を生むかというのを誰も考えてないというのが恐ろしい。
年金資金をつぎ込み終わった後、自己責任で買い向かう人はいるんだろうか?
バブルが崩壊した時、新聞の株価欄が軒並みのストップ安で真っ白になっていた。
35兆5千億で15兆円の株を買い取った後、年金の払い戻しのための株の買い手を用意出来たという話はとんと聞かない。
ほとんど100%、また新聞の株価欄は真っ白になるだろう。
株高が誰を儲けさせるか?
別にそれが悪いとは言わないけど、日本人限定で言えばデイトレーダーと仕手筋、半玄人の投資家だろう。
いま日本株の売買高のおよそ6割強は外国人が占めている。
TOPIXは安倍内閣発足以来で1,8倍になった。
発足前に時価総額が300兆だったものが540兆円になり、売買高から割り出せば上昇した240兆円の株価のうち、168兆円は外国人の利益になった。
アメリカや中国が好景気になるのも至って当たり前だろう。
生活保護の受給世帯数は過去最高を更新して、観光地で買い物をしているのは外国人ばかりになった。
上場企業の売上は微減、リストラと為替差益で減少分を上回り営業利益は上昇した。(1520社合算で4000億増加(笑)
製造業は17業種中、13業種が増益となった。トヨタ自動車や日立製作所など営業利益(部門ベースを含む)の増減要因を開示している主要10社の9カ月間の利益変動要因を合計すると、為替が4700億円、合理化などのコスト削減で3000億円強それぞれ利益を押し上げた。売り上げの減少が2300億円利益のマイナスに働いたが、吸収した。
日立の場合、価格下落が660億円、人件費などの増加が520億円の減益要因だった。これらを原価低減(1267億円のプラス)や円安(170億円のプラス)などで補った。08年の金融危機後に取り組んできた構造改革の効果が表れ始めたところへ円安が重なり、利益を伸ばすいまの製造業を象徴する決算だった。
トリクルダウンはウソじゃないし、株価上昇で人々が豊かになるというのもウソじゃない。
アベノミクスの受益者10人の内、7人が外国人で3人が日本人。
多くの外国人はアベノミクスによるトリクルダウンを満喫している。
アベノミクスで経済が良くなると思って株を買おうと思ってる人は、馬鹿な考えをやめて黙って低位の仕手株に分散投資するべきだ。
ボロ株と仕手株だけは平等に日本人も儲けさせてくれるだろう。
10人の内3人の日本人しか儲けさせない優良株投資と、10人の内5人はとりあえず利益を出せる仕手株。
どっちが安全かは言うまでもない。
方向性としては幹部しか儲からないオウム真理教とかねずみ講の組織と一緒に見える。
仕組みの異様な部分を指摘したら発狂する奴が居るカルト性もそっくりそのまま(笑)
この相場の行末は↓の本でも読んで想像してみて。
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19日午前の東京株式市場は、日経平均株価の前日比上げ幅が一時、100円を超え、1万8300円台まで上昇した。2000年5月(1万8586円)以来、14年9カ月ぶりの高値水準となった。
このところの比較対象として直近の高値となっていたのは2007年2月の1万8300円。これを上回ったことで、2000年まで比較する年が広がった。株高が加速していることを物語る。
午前9時40分ごろには114円高の1万8313円まで上げた。
日経平均株価の寄り付きは、前日比38円18銭高の1万8237円35銭。
前日の212円高への警戒感もあり、寄り付き後は利益確定売りとの応酬となったが、しばらくして買いが主体となった。前日の欧米株の騰落は小幅でまちまちとあって、影響は小さい。
東証株価指数(TOPIX)の始値は、前日比2.51ポイント高の1485.18。
2014年の上昇銘柄Top30、これがアベノミクスの実態
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仕手株ねえ。
わけのわからない株は手を出さない主義。
当分は日経平均に連動しやすい個別株のデイとスイングでいいや