スコットランド・エディンバラ(CNN) スコットランド独立の是非を問う住民投票が18日に行われる。賛成、反対それぞれの陣営は直前まで、スコットランド各地で激しいキャンペーンを続けた。
独立系の調査機関が17日に発表した最新世論調査では、まだ態度を決めていない有権者を除くと、独立に「反対」が51%、「賛成」が49%と大接戦状態が続いた。まだ未定という有権者も8%前後いることから、浮動票の動向が結果を左右する見通しだ。
独立運動を率いるスコットランドのサモンド自治政府首相は17日夜にパースで行った演説で、「明日は一生涯の好機になる。我々の歴史を印す貴重なチャンスだ」と訴えた。
一方、スコットランド出身のブラウン元英首相は同日、グラスゴーで開かれた集会に登場し、「『反対』票を投じるのは、我がスコットランド、そして我が国を愛する人たちだ」と力説。スコットランドのこれまでの発展は「連合の外ではなく連合の中で、連合があるからこそ実現できた」と述べ、英国にとどまるよう呼びかけた。
キャメロン首相の責任を問う声も強まっている。もしスコットランドが独立を選んだら辞任するかと記者団に質問された首相は、「住民投票で問われるのはスコットランドが英国にとどまることを望むか、独立を望むかだ」「私の今後については次の総選挙で決まる」とかわした。
イギリス人と話をするときに、スコットランドやウェールズも含めたイギリスのつもりで「イングランド人」と話すと半分くらいの確率で違和感を感じることがある。
イギリスの人間の手と自然の盛り返しがうまくバランスしている環境が好きで、いつも気ままな旅をしているんだけど。
スコットランドの景色が好きでいつも旅の6割7割はスコットランドの田舎をぶらぶらしている。ウェールズだって素晴らしいしね。
それも「イギリスでしょ」と思って話をして、「ハイランドの景色が好きで。アレは素晴らしいものですね」と言うと『は?ハイランドって何?』という反応を返す人がかなり居るんだ。
ハイランドも知らないし、スコットランドなんか行ったことがないという。
差別とかそういう話じゃなくて、非常に高い文化的な壁があるってことを目の前につきつけられる瞬間だ。
人種差別なんてものはあまりなくて、レイクディストリクトや農村の生け垣や庭園を冷やかしながら歩いて、気に入った庭をじっくり眺めていると、爺さんやばあさん、オトウチャンやオカアチャンが紅茶を振る舞ってくれたりする実に素晴らしい旅行先だ。
日暮れ時に歩いていると、田舎だとたまにBBQに入らないかと誘われたりする。
黄色い日本人が歩いていても差別をしない人々が白い者同士で差別をしあうなんてことはあまり考えられず、まさに文化的摩擦というような微妙な何かがあるんだろう。
知らなかったけどウェールズやスコットランドでは民族固有の言語(ケルト語とかゲール語)の使用が確か数十年前まで禁止されており、19世紀や18世紀では屋外でしゃべっているところを見つかったら逮捕されていたそうだ。
今現在マン島などの島嶼部のゲール語は滅び、スコットランドでは約530万の人口のうちもう話せる人は10万人ほどしか残ってないという。
スカイ島とか北方ハイランドの冬の時期には暖炉の周りであるいは港のBARで地元の年寄りがゲール語で密やかに会話をしている。
ウェールズなどはスペインのバスク地方みたいなもんで、抵抗も華々しく、道路標識もウェールズ語の表記が目立ち、人口の20%くらいがウェールズ語を話せるそうだ。
あれだけ植民地の征服者として長い間世界に君臨してきた大英帝国でもこうして民族や文化間の壁を乗り越えられていないってことに最初は驚きを感じたもんだな。
日本でも「アイヌなんて、もう居ない」と放言した馬鹿が居たけど『スコットランド人なんて、もう居ない』という英国人は想像以上に多かったってこと。
そしてそれが文化や言語にこだわりを持っているスコットランドの人々と心理的な壁を作る結果を生み今日に至るわけだ。
日本というのはご近所様文化・村八分文化が未だにどこかに残っている人が多く、そこら辺の固有性に想像が及ばない場合が多く、同じような経過でもっとひどい失敗を積み重ねて民族問題を引き起こす可能性を常に持っている。
アイヌ問題や沖縄の問題しかりで、この問題の経過から触れてはいけないもの、居なかったことにしてはいけないものの存在をもう一度確認するメルクマールにすることだ。
イギリス版万里の長城、ハドリアヌスの壁があるNew-Catsleから北方の大妖精ティターニアの故郷。
あの街を境目にしてガラッと変わるあの雰囲気を「見なかった」ことにしたツケが今度のイギリスの大混乱だ。
仮に投票を勝ち抜いても慰撫のために支払うことになるコストは安くはすまないだろう。
大阪と和歌山の境目の貝塚みたいなもんだな。
ほんとにNewCastleから雰囲気変わる。
ネス湖の早朝なんかまさに妖精が居てもおかしくないと思わされる雰囲気がある。
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[ロンドン 17日 ロイター] – スコットランド独立の是非を問う住民投票が18日に迫る中、現時点でもなお世論調査では賛成と反対がほぼ互角で推移している。スコットランドが英国を離脱すれば大混乱が起きる可能性もあるのに、市場が比較的平静さを保っているというのは驚嘆すべき事態といえる。
住民投票をめぐって市場を怯えさせるようなニュースが流れているにもかかわらず、ポンドの貿易加重平均レートは足元で夏場の高値からやや軟化したといっても年初来でまだ2%上昇している。
英国株の指標であるFT100種株価指数も、年初来ではプラス圏を維持。パフォーマンスはドイツのクセトラDAX指数と大差なく、過去6週間ではイタリア株をアウトパフォームしている。スコットランドに本社を置く企業の株価は過去1年間でアンダーパフォームしているものの、指数との差は直近では開くよりむしろ縮まってきた。
こうした市場の静けさは、いくつかの世界的な投資銀行がスコットランド独立の場合の衝撃やスコットランドと残りの英国にのしかかるコストについて厳しく警告している点からすれば、非常に奇妙な光景に見える。
英政府がスコットランド独立派のポンド使用計画に反対している点から、多くの専門家はポンドの先行きに警戒感を示す。そのほかにもスコットランドの銀行からの預金流出や、スコットランドと残りの英国の国際収支に関する足かせ、新スコットランドが独立後すぐに借り入れコスト上昇に見舞われたり緊縮財政を迫られる事態なども懸念されている。
スコットランドが独立した場合、石油からの税収の配分や債務返済の分担などをめぐる交渉の行方はだれにも正確にはわからないので、投資銀行の見通しは一様ではない。例えばスコットランドが北海油田の税収の大半を獲得するようならば、ポンドは急落し、残りの英国は経常赤字が大幅に増加しかねない。
ドイツ銀行のチーフエコノミスト、デービッド・フォルカーツ・ランダウ氏は12日、顧客に対してスコットランドの英国離脱は、世界大恐慌のきっかけに匹敵するほどの政策上の失敗になるとの見方を伝えた。
ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ケビン・デーリー氏も、住民投票が賛成多数という驚くべき結果となれば、新スコットランドと残りの英国の双方に「重大なマイナスの」影響をもたらす恐れがあると認めている。
またずっと弱気を貫いてきたソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、アルバート・エドワーズ氏は、深刻なポンド危機を招き、1991年のソ連崩壊と同じような事態が英国と欧州連合(EU)にも発生してしまう可能性があると予想する。
エドワーズ氏が挙げる残りの英国に関する懸念材料は、対外収支赤字の拡大からEU離脱の可能性増大まで多岐にわたる。その上で同氏は「投資家はスコットランド独立賛成派勝利を見越してポンドを売っているかもしれないが、残りの英国が置かれる経済の現実からすればポンドは底なしに下落するというのが正しい」と指摘した。
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コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
知り合いのイギリス人とテニスの話をしてたときに、「あのイギリスの○○選手が使っているラケットだよ」、「へぇ、そうなんだ。ただ、彼はイギリス人じゃないよ。スコットランド人だ」。はっきりそう言い切ったことがすごく記憶に残っている。わざわざ訂正するほどのことかと思ったけど、彼らにとってはそういうことなんだね。
スコットランドが独立して、カタルーニャやバスクなんかがそれに続くと日本にも飛び火するかもしれない。
沖縄が琉球になると本気で困るよね。まず無いと思うけど。
@blue さん
始めはちょっと驚くよね、あのへんの感覚。
イングランドの人ってそもそもスコットランドに行かないみたいだし。
@迦陵頻伽 さん
沖縄がどうとかより中央アジアやロシアの辺境、中南米や中央アフリカに飛び火すると思うけどなぁ。
なんでスコットランドだけなんだろ?
アイルランドとかもっと凄そうなのにこういう話題は。
この顛末は非常に気になる。
日本にすぐ影響があるわけではないが
管理人の言う通りロシアや中国近辺の中央アジア地域に波及する可能性は高いし
アフリカは確実になんらかの影響を受けると思うね。
管理人はイギリスを旅し、経験して白人同士の差別なんかないだろうというが
文化的な側面からイングランド人はスコットランドや北アイルランドをはっきり区別している。
差別意識と変な民族意識はヨーロッパ人も十分過ぎるほど強いよ。
日本や韓国、中国に負けず劣らずだと俺は思ってる。
なんども戦争しているし、お互いに相容れないんだろうな。
その部分はおそらく日本人は理解できまい。
アイヌや沖縄本土の人達だって同化政策によってほとんど力を無くしているし
一部のバカが騒いでいるだけで古くから日本にいる人間は総じて自分達は「日本人」だと思うだろう。
とはいえ、今回もしスコットランドが独立となったら、世界中のナショナリズムに火をつけることになるかもな。
おかしなことのきっかけにならなければいいと心配しているが…
@愛国左派 さん
アイルランドはスコットランドと違ってIRAのテロを通じて武装闘争をやりまくってるからね。
その結果選挙で融和路線を選んだ事実はそれ程に重いんじゃない?
@迦陵頻伽 さん
でもぶっちゃけ差別と言ったって、例えば日本人同士で沖縄民族 アイヌ民族 その他 が何も言わずに立ってたって見分けつかないでしょ?
イングランドとスコットランドなんかもっと曖昧なわけよ。
差別・区別はわかるんだけど、いわゆる人種差別と違ってあれって文化対立・宗教対立な気がするね。
実際、スコットランドもアイルランドもウェールズも元々はキリスト教じゃないわけだし。
黒人に日本人がビビって白人が黒人を馬鹿にし、黒人が日本人をなめているという構図とはまた違うものじゃないかと思うけどね。
>一部のバカが騒いでいるだけで古くから日本にいる人間は総じて自分達は「日本人」だと思うだろう。
そのとおりだけどそれだけに彼らのルーツをリスペクトするのが大切だろうね。
寝た子を起こすのが最悪だと思う。
@gundari
わかるんだけど、文化対立、宗教対立っていわゆる人種差別の根幹だと思うんだよ。
要するに相手の文化や宗教を認めず低俗なものと見なすわけじゃん。
下に見られた方からしたらたまったもんじゃないしそういうのに食ってかかられると見下してる方は
何を生意気なとますます強硬になるんじゃないか?
>彼らのルーツをリスペクトするのが大切だろうね。
これがまさにその通り
相手の文化、風習、宗教へのリスペクトと理解。
こういう心に余裕を持った文化が形成されれば戦争なんておきん。
理想論だけどな。
@迦陵頻伽
>何を生意気なとますます強硬になるんじゃないか?
確かにその通りだね。そういう見下し方こそ人種差別の根幹だな。
お昼に記事を見てあーあと思うのは私の勝手な思いだけど
、前にイギリスにてきとー勉強しにいった頃にバケーションでもっとてきとー遊びに行ったスコットランドを思い出し、なぜかショックです。
サッカーはスコットランドとして大会に臨むのにオリンピックは日本でいうイギリスなんだって思って、疑問に思ってなんとはなし質問したスコットランドの人に質問した記憶があります。
歴史があるとこだわったのが似てるところがあってどうでもいいやと思ったような、はしょってすみません。で、まあ島国だし根本的なところ日本にもよく似てるなあと思った記憶。今回の結果もやっぱりです。でもスコッチは好きなのとあのスコットランド人を思うと独立して欲しかったし、よくわかりませんが選挙権を低くしたことは多少に独立派にはマイナスだったと思います。独立することを望んでた側から見てですけどね。
@こたろう
今回は独立賛成派が通貨制度について妙案を出せなかった時点で難しかったな。
原油も最盛期の三分の一程度だし、現実的に生活を支える基盤である通過をイギリスに頼ろうとした時点で難しかったんだ。
それでもほぼ真っ二つに分かれたのはすごかった。
よほど気持ちが強かったんだと思うし、これからはイギリスもスコットランドを軽く扱えないだろう。
次何かあったら独立達成しちゃうだろうしな。
俺はあれで良かったと思うぜ。