「好景気(笑)」なのに全く売れてない肉や魚 まさかこれも天気のせい?
これだけの出費を伴ったら、さだめし盛大なトリクルダウンが起きるはずなのだが・・・
状況を把握するために最適な、食品小売業の状況を並べたら以下のとおりだ。
(コンビニチェーンが業績寄与している企業は除外、地方部の台所をまかなっている企業中心にピックアップ。)
給料が上がった、景気が良い、儲けた金でオイスターバーや韓国のカジノで豪華パーティー(笑)を楽しんでいるという報告が、軍荼利のコメント欄でも相次いでいたけど、ひょっとして日本人は儲かり過ぎて高島屋でしか食い物を買わなくなったのだろうか。
どこも売上は全然伸びてない。
それとも忙しすぎて寝食を忘れた結果、食い物を買わない日本人が増えすぎて、ついに日本人の食事離れが深刻になったとかか?
あるいは天気が悪かったせいで週末のBBQをする家庭が減った結果、食い物の売上が落ち着いただけなのかもしれないが。
(そういや今年BBQ行ってないし。行きたくないけどw)
要するに、円安政策で海外に生産物を売って、それで給料が上がって、内需が刺激されて景気が回り始めるというのがアベノミクスのアウトラインだったわけだけど、それは3年目の今失敗が鮮明になってるってことだ。
まず、海外に生産物を売るという発想について言えば、日本はすでに市場を支配する力を失っている。
鉄の生産量は日本は中国の8分の1、インドとどっこいどっこい。
つまり、廉価品市場の支配力を失っている以上、円が安かろうが高かろうがすでに関係ないってこと。
作っても売れないのが今の日本の抱えている問題で、売れない理由が高い安いの次元じゃないことくらいは殆どの頭がまともな人は理解出来てるはずだ。
今10万円のテレビを買わない人が、8万円になったら買うんだろうか。
4,5万なら買うかもしれない。価格で競争するならそれくらいするしかない。
だから利益は出ない。つまり給料も上がらない。
(売りたかったら「無理しても欲しい物」を作る必要があるわけで、値段の高い安いは関係ないわけだ。)
そして消費も出来ないし、物価と税金が上がった分やりくりで買い物の量を減らす。
それを各社の決算が証明した。
※:一部の優秀な企業の決算の増益は、政策的成功を(科学技術振興を支援した場合以外の全てにおいて)意味しない。
つまり、合理化に成功しているTOYOTAやユニクロみたいな企業の事例を引いてこられてもそれは詭弁でしかないことを忘れてはいけない。
政策の支援が意味しているのは、大して特徴の無い企業も含んだ包括的な底上げだからだ。
日銀のマネタリーベースが増加した昨今、優良企業向け貸付と不動産投資、新規出店等の前向き融資やM&A融資に金融は積極的になっている事を物語っている。
(特に企業経営者はその現実を骨身に沁みて知ってるだろう。)
にも関わらず各社の業績が横ばい、利益微増傾向なのは、
- 企業の吸収合併をしても横ばい
- 新規出店しても横ばい
- 利益は仕入れの値下げ要請と地代家賃の値下げ要請、従業員の配置転換と非正規化で増やした
事を物語っている。
ところで消費を伸ばさないかぎり、アベノミクスで投資した国の金は回収することが出来ないし、公金で投資した株式市場からも利益は得られない。
つまり内需を伸ばすという点について、安倍内閣は手段を選ぶ余裕が無いといえる。
どういう手法を用いてでも必ずそれはするということは既定路線だ。
だとすれば、消去法でたったひとつ残された手法でそれを実現することに疑う余地はない。
どうやって実現する気なのだろうか?
内需の拡大に迫られた自民党政権、最後の一手は何か? サラ金天下の再来
これだけの国の投資の結果、惨憺たる状況に直面した安倍内閣が、どうやって消費を伸ばすのか?
この失敗の根本的な部分に、国民の可処分所得が上がらなかったということが挙げられる。
これを今まで最もスマートに解決した内閣は実は小泉内閣だった。
小泉純一郎の時代に起きた解決手法と同じ方法で安倍内閣も今の悩みを解決するだろう。
具体的に言えば、サラ金とノンバンクへの規制緩和だ。
国から国民に直接金を渡すことも出来ず、なお産業を刺激するとなれば最も簡単なことは、貧乏人に借金をさせることだ。
ただでさえ食うや食わずやの生活の連中は、買い物そのものに飢えている。
嘘だと思ったら貧乏人の生活を目を皿のようにして観察して欲しい。
今までいろんな奴に個人的に金を貸したけど、貸して欲しい、支援して欲しいという金額が小さくなるやつほど物に満ち溢れた生活をしていた。
今だって多重債務者予備軍を観察していると、スマホやタブレットは最新型をいつも使っているし、有料オプションはどんどん契約している。
LTEというのか、屋外で使えるWi-Fiもほぼ確実に装備している。
(月収20万かそこらの人が、どうして四六時中他人と連絡を取れるようにしなきゃいけないのか全く理解できないんだが・・・)
抑圧された生活を余儀なくされている多くの人間にとって、無軌道な買い物というのは抑圧からの開放の近道なんだろう。
だから他人に個人的に金を貸してもらう必然性に迫られても、米びつを安定させるより先にディズニーランドに出かけたりする。
頭が悪いやつほど内需にとっては丁度いい噛ませ犬になるわけだ。
今現在の所、彼らに向けたマイクロファイナンスは携帯キャリアが担っているようだ。
スマホも分割払いで買っているのだろうし、スマホで買物をする際に携帯代金とまとめて支払うことが出来るらしい。
彼らに借金の水を向けたらどうなるだろうか?
- リビングのテレビが最新型の大型のものに切り替わる
- 軽四が必ず中古の四駆やRV、ワンボックスカーに変身する
- ローンでTDRに旅行する奴も絶対に増加する(本当に居たんだよこれが。)
- パチンコ客が増える
殆ど確実にこうなるだろう。
企業経営者にも、今欲しい設備の融資がつかない人は、リースを利用して導入し始めるはずだ。
(そして過剰生産という不毛な国内競争が激化する。)
運転資金に行き詰まった人はオリックスのビジネスローンじゃなかろうか。
頭が悪い奴の考え方は想像を絶する構造をしている。
月給が手取りで20万とかのやつが、ポケットに5万も6万もする携帯電話を入れている意味が理解できるだろうか?
その意味不明な行為も借金さえできれば彼らはなんどでも繰り返す。
内需の刺激策はこれしかないだろう、たとえ結末がサブプライムバブル破裂なのだとしても。
現与党は今だけ良ければ何でもやるってことを日銀のマネタリーベースのグラフは克明に物語っている。
市場関係者だって一致してその先行きを予想している。
国民が豊かになると絶叫して始まったアベノミクスで、スーパーや小売の、最も株価が上がりそうな企業を差し置いて、株価が激しく変動した業種は何か?
何を隠そうサラ金だった。
みんな考えることは一緒。
内需の刺激に失敗して、必ずサラ金規制を緩和するだろうと読んでいるわけだ。
(安倍内閣成立と同時に上昇を始めたことに何かしらの意図を感じない奴は株式投資に向いてない。)
ヘタしたら、マイナンバーついでに過去の信用情報をリセットして、自己破産の後逼塞しているプロの多重債務者をゾンビのように蘇らせることですらありえるかもしれない。
(そうしないかぎり、高齢者は借り入れと消費を派手にしないわけで、恐らく信用情報のリセット的措置は行われる可能性が高い。)
同時に、それ以降マイナンバーを活用して最も楽になる業務が与信と回収であることも注目するべきだろう。

沸いてくるクソコメ、踊るクソリプ。年単位でつきまとうネットストーカー。
日本有数のネトウヨ・キチガイ・ネットトロルウォッチャーです。
主に経済・哲学・ライフハックを扱います。
コメント欄は日本有数の保守(ホモ)、ネトウヨ、ネットトロル博物館となっております。
義務教育で学び損なったらどこまで悲惨な人間に育つか?
子育て世代の貴重な見本がコメント欄に大量に所蔵されています。
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良いお年をお迎え下さい。
国民の不満爆発→一か八かの侵略戦争→第二の敗戦→流浪の民ヤマト民族爆誕
グンダリさん
明けましておめでとうございます
いつも為になる記事有難うございます。m(._.)m
今年も楽しみにしています。\(^o^)/
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。^^
オイスターバーも曲がり角みたいですねw
http://toyokeizai.net/articles/print/199696